獺祭(だっさい)日記

カワウソが持つ、捕まえた魚を川岸に並べお祭り騒ぎをするかのごとく、釣り人も釣果を並べた写真をアップして披露します。 北海道釣名人会公式ホームページの管理人です。 投げ釣りの話題を中心に、大会レポートや日々の雑感などを紹介します。

2009年08月

空飛ぶ鯉を釣り上げろ!

 米国では、淡水魚のコイが駆除の対象になっているという。
1970年代に、米南部のナマズ養殖業者が植物プランクトンを食べる習性を利用して、養殖池の浄化目的で輸入したが、洪水で逃げ出し繁殖。
 ミシシッピ川流域のイリノイ川からシカゴ運河に到達し、五大湖のミシガン湖まで約70キロに迫っている。米・カナダ両国は深刻な問題と位置づけ、総工費約40億円という巨額な費用をかけてコイ対策に乗り出したとのこと。(朝日新聞より)

 このコイの正体は「アジア原産のコイ」と呼ばれるシルバーカープ(ハクレン)やビッグヘッドカープ(コクレン)である。音に反応して飛び跳ねる習性があり、水面から2メートル近くもジャンプするという。

 日本でも、食用として第2次大戦中に各地の河川に放流されたが、利根川水系と霞ケ浦だけに定着している。利根川水系では、ハクレンとコクレンの生息比率は凡そ1000:1の割合とのことである。

 さて、今週末は北海道釣魚連盟主催の淡水釣り大会である。審査規定はフナ2匹の身長+10匹の重量で競う。重量にはコイも含まれるので、釣れれば上位になる確率がかなり高くなる。

 筆者もコイ征伐に出かけるが、あくまでもメインターゲットは尺上のフナである。果たして釣果の方はいかに…。

温暖化の影響で魚が小型化

 米国科学アカデミー紀要(PNAS)のウェブサイト上に発表した研究報告によると、ニシンなどが小型化して小型魚類の生息範囲が拡大する一方、フランスの最長河川ロワール川などの河川では、魚類の平均体長が過去30年で小さくなっているという。

 研究では動物の体が気候や地理環境の変化に合わせて小型化したと報告。温暖化に対する普遍的・生態学的対応として、高緯度・高標高地域への移動、出産時期や巣づくりといった季節周期のライフサイクルの変化に次ぎ、体サイズの小型化が起こることを示した。

  米海洋大気庁(NOAA)の分析によると、世界の海面温度は6月に摂氏17度に達して2005年の過去最高値を上回り、1880年以来の観測史上最高を記録した。(産経ニュースより)

 独ライプニッツ海洋科学研究所のマルティン・ドーフレスヌ氏ドーフレスヌ氏らの研究は動物の体サイズと気候の関係を示す3つの仮説を裏付けている。

 ・温暖な地域に生息する動物は体長が小さいという「ベルグマンの法則」
 ・同一種でも体サイズの小さい個体は温暖な地域に生息しているという「ジェームズの法則」
 ・動物プランクトン、植物プランクトン、魚類は水温上昇により体サイズが縮小するという法則

 また、私の経験上では、
 ・釣り人口が増加すると、週末の釣り場は混雑しゴミが散らかる「ゴミーゴの法則」
 ・その結果、釣果に恵まれない釣り人も増加するという「ボーズマンの法則」

 そして、最近どうも大物が釣れないと思っていたら、先週入った釣り人が大きい魚を釣ってしまった結果、今週は小さな魚しか残ったていなかったと思っていたら、どうやら「温暖化のせいだったんだ。」と、勝手に思い込む「釣り人の言い訳の法則」を実感させる今日この頃である…。

魚のエサのはずが…

  近所のスーパーで白貝(シロガイ/正式名サラガイ)を30個ほど購入した。
日高海岸での砂場の釣りには欠かせないエサである。
  ホッキ貝も良いが、白貝は一つでそのまま鉤に付けられるサイズなので、切る手間が要らない。
  数年前、この白貝をエサにして大変良い思いをしたことがあって、それ以来のお気に入りである。
  ただ、この貝が店頭に並ぶ期間はあまり長くなく夏から秋の期間限定である。釣具量販店では冷凍物も販売されているようだ。

  先日、日高の幌別海岸に行ってきた。狙いはもちろんタカノハである。過去に大物が釣れた実績もあり、中型程度のサイズならかなり確立の高い場所である。
  暗闇の中、キャップライトの灯りを頼りに砂浜を歩く。しばらくすると砂に玉砂利の打ち上げられている場所を発見、白貝の殻もたくさん打ち上げられている。

  「奴も必ずこれを喰っている、今ご馳走してあげるから待ってろよ!」と高鳴る期待を胸に戦闘準備にかかる。
 いよいよ、白貝の登場である。
「おや?ないぞ…。」バッカンやリュックの中を探しても見つからない。アチャ〜ッ、冷蔵庫に忘れてきた。(その後の釣りはご想像におまかせする…。)

  帰宅して、この大量の白貝をどう処理すべくか悩んだ末、佃煮にすることとした。
  醤油、酒、みりん、砂糖で適当に味付けし煮付け、一晩寝かせ味を染込ませた。

  翌朝の食卓に上がった白貝の佃煮は、アサリより適度な歯ごたえと柔らかな食感があり、甘みもある。貝自体に癖がなく佃煮はご飯との相性もピッタリ。家族にも大好評であり、あっという間に平らげてしまった。
  「お父さん、また買ってきて作ってね!」だとっ。

  「今度忘れたときは、バター焼きに挑戦してみるかなぁ〜。」って、忘れるなよっ!(←突っ込み)

お宮前は出るゾ〜!?

  十勝港の烏帽子岩(えぼしいわ)に祭られている通称「お宮前」と呼ばれる、大物アブラコの有名ポイントがある。
  正式名は広尾厳島(いつくしま)神社という。明治以前から“海の守り神”として信仰の対象になっており、ご神体はかつて海に面していた二見岩にあったが、1957年の十勝港整備で海が埋め立てられたことから、海岸の烏帽子岩に移し、二見岩と烏帽子岩の2カ所で厳島神社が祭っていた。
 ただ、烏帽子岩は10メートル以上の高さがあるため、ほこらに供物を奉納するには急傾斜を上ることになり危険な上、世話人も高齢化しており、2005年4月に烏帽子岩から二見岩にご神体を移している。

 この岩に上がるには干潮時の間だけに限られる。超有名ポイントとして人気が高く、ご神体を安置している二見岩の前には「潮待ち」する釣り人がたむろしている。
気の早い待ちきれない者は防潮堤の上から竿を出し釣りをしている者もいる。

 そこに忽然と現れたのが、白黒模様に赤目の化け物か?

  その正体とは、パトカーでやって来た警察官達である。
「防潮堤の上に乗ることはまかりならぬ!軽犯罪法違反である。」
証拠となる現場の写真撮影、執拗な職務質問、釣った魚をはじめ全ての持ち物検査などの一連の取り締まり行為の始まりである。

  十勝港の防潮堤には「これより先は立入禁止!違反者は軽犯罪法違反で処罰されます」との大きな看板が設置されている。しかし、烏帽子岩に渡るには防潮堤のゲートを越えなければ進めない。少し遠回りだが、防潮堤基部にある木製の階段を渡り外に降りるルートもあるが、最大干潮にならないと進めない。さらにその構築物は漁協の設置したものであるから部外者の利用はまかりならぬとのことである。どうしても行きたければ、潮が引いた海岸線を渡ればよいとのことである。海岸線は日本国の所有であるので規制はないというが…。

  これは、どう考えても「神様の鎮座する神聖な地に立ち入るのはまかりならぬ」と言う戒めなのか?
  それとも、秋の鱒釣り(禁止区域)の密漁取締りの強化策であろうか。

  警察官曰く、これから毎週土日はパトカーで巡回するし、監視カメラで撮影も行っているので違反者はきびしく取り締まるとのことである。

皆さん、くれぐれのご注意してくださいね。

釣りバス炎上

  先週の1日午後9時40分ごろ、某釣り会のバスが苫小牧市美沢の道央自動車道上り線で出火炎上。乗員乗客32人は車外へ避難し全員無事だった。黄金道路海岸へ向かう途中であった。

  同乗していた方の話によると、走行中タイヤがバースト。すぐさま路肩に停車し全員降車したところタイヤハウスから出火し炎上。消火器による消火作業も追いつかずあっという間に火は燃え広がったという。積んでいた竿やリュックなど降ろす暇もなく火はバスを包み、窓ガラスが次々と割れてただ呆然と立ち尽くすだけであったという。消防や警察が到着したときはバスは燃え盛る鉄枠状態だった。

  話の中で印象に残ったのは、現場を通過する車から携帯で写真を撮る者が多かったとのこと。被災者の感情を逆撫でするような行為とやり場のない怒りに非常に腹が立ったという。心中お察しします。

  最近では、火災現場や殺人等の事故現場では、ほとんどの野次馬連中が携帯で写真を撮っているという。救助や警察などに通報することより写真を撮ることに熱中しているという。それを撮ってどうするのと聞きたくなるが、カメラ付き携帯電話の普及により、これが現在の社会現象となっているようである。

  さて、生命に別状がなかったことが唯一の幸いであった。釣り道具はいつかまた買えるが、命はひとつしかないのだから。

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