最初のディラン体験は映画だった。

『バングラデシュ救済コンサート』(1972。コンサート自体は1971年)(@今は無き神戸朝日会館)でマディソン・スクエア・ガーデンに登場したときの地鳴りのような歓声は生涯忘れられない。

いったい誰だよ、この男。

その後、何度かあるディランのピークのひとつにブロガーの大学時代がぶつかった

『血の轍』と『欲望』は、今でもマイバイブルのひとつ。

 

シンガーの音楽会だ。

ハーモニカとピアノは弾くが、ギター弾かないディラン。
まさしくシンガー。

ピアノ弾くボブ・ディラン?!

YouTubeで予習した曲はそのどのバージョンとも違う演奏。
古い曲はたった二曲。

『ブルーにこんがらがって』は、そのアルバム『血の轍』の曲。

『風に吹かれて』は出だしのHow many...で辛うじてそれとわかる崩しっぷりで、まるっきり新曲になってる。予習していたのに、何度聴いてもショッキング。

2014年ではセットリストにあった『見張塔からずっと』はなし。
ロック、ブルーズ、ジャズ、カントリー、ハワイアン、70年以上かけてぜんぶ取り込んだ末にたどり着いたのがこれなのだから、文句言ったらバチ当たる。

 

暗幕に雰囲気のある照明、バンドメンバーの黒シャツとスーツ姿がホールコンサートらしい。
武道館を縮小したようなこのホール、こじんまりしていてステージまで近い。縦長のオーチャードよりずっといい。

年齢層は高いね。でも、フィルムセンターや新文芸坐のお客さんよりは、皆さんずっと元気そう。その2館では、ブロガーは若造だからね。

 

休憩前に「ミナサーン、ドーモアリガト」。
ラストは無言の仁王立ち。
こちらこそ、ありがと。健康に気をつけて長生きして。もし良かったら、また来てね。
マディソン・スクエア・ガーデンのあの歓声を聞いた身には、アメリカ本国では人気も風当たりも大きいだろうと思う。それに比べて、日本はやりやすいと思います。でなきゃ、日本に8回も来ない。アメリカなら、ギター弾かないディランに「ギター弾けよ」ってヤジのひとつやふたつ飛ぶでしょう。日本はコンテンポラリーなあなたをそのまま受け入れるから。

 

ボブ・ディランが主題の映画『アイム・ノット・ゼア』の記事はこちらから。

http://blog.livedoor.jp/turtle_and_owl/archives/16826575.html
 

image