2006年05月

2006年05月30日

ヒール&トゥーについて

49212952.JPGヒール&トゥーについて

絵は、左から997/987用Tipブレーキペタル、アクセルペタル、中央が996/986
用、そして右側が993/964(930も含む)用ブレーキペタル、アクセルペタルです。
996/986用ブレーキペタルは、993/964用と共通です。
今回の自慢話は各車用にオリジナルで設計したことです。当初は996/986が登場した時は993/964用を強引に取り付けて、これで大丈夫とうそぶいてました、、、。
が、やはりそれではアイメックが笑われると勝手に思い設計しなおしました。

それと今回新発売となった997/987用は、何となく993/964系に似てしまいましたがもちろん専用の新設計です。オマケにブレーキペタルも平行四辺形になりました。
これは、ベースノペタルがこのような形になった為です。

ここでペタルのお話をしましょう。この件おばあちゃんの口癖のようで何べんも繰り返しますが、、、。弊社のペタルKIT、特にアニュアル用についてですがお問い合わせの中でよくある質問ですが、“ヒール&トゥーがとてもしにくいです。オタクのペタルKITはどうですか、、、、。特にアクセルの現行位置が奥すぎるのか、ブレーキペタルの位置が前過ぎるのか街中でしにくいです、H&Tが、、、。何かアクセルペタルに取り付けれる10mm以上のスペーサーはないですか、、、。”と、、。

弊社のアクセルペタルは、ノーマルペタルに取り付け5mmかさ上げされます。又ブレーキ、クラッチはノーマルのゴムカバーを外して取り付けるためマイナス1mm薄くなり合計6mmはペタルどうしが近づきます。これくらいがベストでしょう、、、。

自分はそんな時こうお答えしてます。“街中での車速が100Km以下、特にサーキット走行で無い限り、ブレーキをガッツンと踏み込むことはないのでブレーキペタルのストロークは10mmくらいです。サーキットとなるとそれはガッツンと蹴っ飛ばすようにブレーキペタルを踏みます。(例の大男といわれる身長190cmくらいのドイツ野郎が踏んでテストしてまんねん。)その時はもう少しストロークしますので丁度カカトが右に振りますとアクセルに届いてるとこういう訳でありまんねん。”とどういう訳か関西弁で、、。

国内のショップで20mm以上のスペーサーを売っておられますが、あれはタウンユースH&T専用ということになりますです。
ルマンでの(出ました!ツルタお得意のルマンの引用が)ポルシェ、バイザッハのレーシングカー部門で世界中のレーシングカーカスタマー部門(現在では世界中にCUPカーやGT3RSRを年間販売割当てを決めてるボスです)の部長Mr,Gerd Schmid(ガード シュミット)は、知人でありますが彼とある年のルマン24Hの時に、H&Tの話になってどうしてあんなに日本人レーサーは、H&Tを駆使するんだ!他の国のレーサーは、誰も使わないぜ!と、、、。それによるミスシフトや、から吹かしの時のオーバーレブでエンジンにダメージを与える方が怖い、ましてや毎回シフトダウン時に吹かしてるので燃費も悪くなると、、、。 という天の声を頂きましたことは、すでに自分の本に書かして頂いてることです。 その年のルマンで自分は第一コーナーを登りきりダンロップブリッジをくぐって下りのストレート先のS時カーブ手前でじっくり観察しました。日本人GT3カーはみごとにウワンウワンとH&Tを駆使して抜けていきますが、他の国の参加GT3はウッワンウッワンとあきらかにH&Tを使わずシフトダウンして抜けていくのです。

日本のタウンユースH&Tを駆使されてる皆さん、こむらがえりになります。お節介ですが、、、。ドイツ人の無骨なまでの合理性を少しは理解してあげてください。
つづく。


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2006年05月29日

続トラブル実例 964ターボ ウエストゲート写真

fd477d59.JPGこれがウエストゲートというパーツです。
ここが今回のトラブルの原因ですね
turuta_s_room at 10:28|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

トラブル実例 964ターボ ウエストゲート

9b15785c.JPG964ターボのウエストゲート

絵は、964ターボ用の一部分解したものです。そもそもウエストゲート(排気バイパスバルブとも言いますが)は、エンジンの排気ガスを利用してフィンを回し同軸上にあるもう一方のフィン(通常インペラーと言ってますが)を最大15万回転まわして高圧の圧縮空気をインタークーラーという熱交換器を通して100℃位から40℃以下に冷却し、空気中の酸素濃度を正常にして燃焼室に送り込む圧力数値を0,7kg/cm(大気圧1kg/cmを省略して)くらいに排気ガス側を調整する為の弁です。

オーナーがか、最近買ったのだがブースト圧が1,0近くまであがるのだが心配である、一度点検して欲しいとのこと、、、。
テスト走行した結果、ブーストコントローラー(社外品)が付いてたのでそれをOFFにしたりしたがダメ、、。それでこの装置の配管を外し、ノーマルの配管にしたりしたがそれもダメ、、、。そこでこれはウエストゲートが怪しいということになり、脱着分解とうことになりました。走行5万キロの程度の良い車両でしたが過去に脱着した形跡なく、固定してるM8の8本のスタッドボルトとナットは全て一体化したように錆びついており、特殊工具にてなんとかねじ切りエクゾーストマニホールド(ヘッダーと言うのが正しいが)より取り外しました。

頭のウエストゲートバルブのブースト圧を調整するダイヤフラムの付いてる部分を外しました。外観上は何も問題ありませんでしたが、シリコンゴム製のダイヤフラムが注意して見ると絵のように一部分が薄利してました。この製品は真ん中の特殊繊維で織られてクロスマットをシリコンゴムで含侵(しみこませる)したものですが、バルブが上下にスライドする度に疲労して裂けたのです。よくある事例です。
このダイヤフラムは、自分はくわしいのです。50年初頭ブリッツブランドにて色々
パーツを開発しておりましたが、このウエストゲートもポルシェのものを手本にオリジナルな物を作る上げました。そして一番の重要な部分であるダイヤフラムの製作にはこの特殊な織り方をした繊維を製作して何度も試行錯誤して完成させました。この製品はポルシェ社にも検討材料ということで送った覚えがあります。それくらいポルシェ社でも耐久性の面でトラぶっておりました。それが証拠に初期物(930は全て)の964用ウエストゲートのダイヤフラムはゴムはブチルゴムという黒色の単なるゴム製でしたが、こちらから送ったシリコンゴム製のダイヤフラムを見て、耐熱性の高いシリコンゴムに変更となり
色も白色(シリコン製でしかだせない色で着色)となったのであります。

その当時のシリコンとこの特殊な織り方の又、特殊な繊維はポルシェ社にとってかなりショックだったようです。あちらに真似されました。
とまあ自慢話に花が咲いたところで元に戻しますと、その当時日本のポルシェのディラーではこのようなトラブルが出れば即新品のウエストゲートと交換でして、今でもパーツでは出ません。私共はそれを用意しております。

ダイヤフラムが破れた場合どうなるかというとブースト圧をコントロールする空気圧力が反対側に洩れる為、そうです、バルブは作動しにくくなるので排気ガスは殆どターボの排気タービンを回して大気に出る為、ドンドンブースト圧が上昇するのです。
最悪の場合はエンジン破損もありえます。まあ其の前に燃料カットのセフティが働き異常を知らせますが、、、。

最近このポペットタイプは装着率が著しく減少しました。、934,935、930,964,959,962C又、フェラーリF40がこれらを採用してました。
それ以外は、アクチュエータータイプとなり排気バルブはターボ排気側と一体化となりバルブは、インペラケーシングに取り付けられたアクチュエーターとロッドで作動します。

BWM2002ターボ(1960代初の市販車)は、その当時まだウエストゲートは開発されておらず、なんとインテークマニに取り付けられたエアリリーフバルブ(ようは空気圧調整弁)を取り付けてたのです。

ポペット式は国内ではブリッツブランド(開発は、現サード)が最初でその当時HKSさんでもまだ未発売でした。またまた自慢話です。




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2006年05月28日

2006年 鶴田の部屋 新たなる出発

05年暮れのブログから、今日まで約6ヶ月空いてしまいました。要は休んでました。
ご存知のように新しいホームページにお金を振り絞って総替えしていた為という言い訳も含めまして、、、。
人間手を抜くということは簡単なことでコツコツおやりになる方々にとっては何で、、?と思われるでしょうが、根がナマケモノの自分は何がしかの理由をつけて逃げるのが大好きです。今回もこのまま鶴田の部屋を丁度のチャンスなので消滅してしまおうと思っておりましたが、弊社には鬼や悪魔、ゴルゴ13みたいな冷血なヤツラばかりで”ホームページ完成したぞ、早く書かんかい!”と自分に向かって命令するのです。まるで出版社の原稿取りとおなじような扱いです。

話は変わって、今年06年は弊社開設依頼16年目に突入しました。よくモチました。
部下もよくついて来ました。(多分部下はそう思ってないでしょうが、、、)
これからも生きる為、そして給料少ないけど案外居心地いいじゃんと思いながら、何時か成金(宝くじ、ロトで)になってやるぞと大きな希望をもって頑張っているのでしょう、、?
其の為にユーザーの皆様に飽きられない魅力ある商品を日夜歯を食いしばって生み出しております。そのわりには、あまりパッとしませんが、、、。

まあ自己満足の世界ですのですべてのユーザーの皆さんに賞賛をいただくなんて、そんな、
(本当は、ツルタすごいね〜なんて言われてみたいですが誰も言ってくれません。新製品を身内で発表して社内とりわけヨコハマ、オオサカの現場の皆さんには罵詈雑言をあびせられ其のたびにがっかりしながら改良、完成していくのですが、、、。)

又々話は変わって昨年の暮れに出さしていただいた本(まだ見てない方、弊社にストックしてありますので、どうぞ買ってください。)おかげさまで1万部近く販売されまだまだ続行中であります。すごいです!
各方面、又ユコハマ、オオサカ、ナゴヤ(アイメックの各支店)で、あれを読んで来社される方々が増えたそうです。ありがとうございます。

ここで少しユーザーさまの感想を自分のオヒレ、メヒレを付けて紹介します。
。 あの本を読んで安心した、又は溜飲を下げた。オレはヒール&トゥーがどうしてもうま  く出来なくて悩んでたけど、プロレーサーでもやらない人がいるんだ。
  
。 暖気は必要ないんだ。始動時、周りの民家に遠慮しながら5分、10分と待つのは肩身  が狭かったので、、。

。 タイヤのN指定の件、やっと納得した。N指定に交換したらそれまでの加速減速時の蛇  行がピタッとなおった。ポルシェで片手運転の高速道で缶コーヒが飲めたもん!
などなど、、、。

ツルタさん空冷てキライなんでしょ!水冷薦めるのは、そうなんでしょ?
この意見には半分当たってますが、半分ハズレです。
この件よく質問されますが、そりゃ、水冷は空冷に比べ味が無い、大きい、緊張感が少ないなど不満が多いですが、、、。
自分としては本の中で字数の制限もありましたので所々補足説明が足らず、誤解されやすい部分があったことを残念に思っております。活字で解りやすく説明するには色々問題がありました。
結論を言います。 そぉ、空冷大好きです。新車なら、、!

矛盾した答えですが、聡明な皆さんはもうお解かりと思いますが993の最終物でも、もう10年経過してるのです、平成でいうと平成8年ものです。国産車なら5万円以下です。
それでも国産車ならそのまま使えますがたいした故障も無く、、。
要は経年劣化をしているのです。

例えば250万円でラッキーにも90年物の964カレラ 5速をゲットできたとしましょう。走行キロ数もメーターを信用するなら70,000Km(ドイツでは10万Km以上もざらですが、、)。
名変してナンバーを964にして、いざ出陣、、、、。
サンデードライブのあと、そうだ今ちょっと調子にのって本も出してるアイメックとやらに点検にだしてみるか、、、。

”ようこそアイメックです。はい、では今週末に入庫してください。点検してみましょう。
1年点検と称して25,000円で各部点検します。”

点検が終わりアイメックのツルタは964ルーキーオーナーにやさしく、そして冷静に母親が我が子を諭すように(最近はそうでは無いが)、”お客さま、あなたの愛車は前オーナーが大事にされてたようですが、あまりよくありません。
まず、エンジンですがオイル漏れです。これはこの年式ではしかたの無いことですが、完璧に直すには左右のクランクケースを繋いでるスルーボルトというヤツのオイルをシールしてるオイルリングを交換しないといけません。
エンジンを降ろしたついでにシリンダーヘッドのオーバーホールなども、、。まず80万円くらいは覚悟してください。ホース類なども交換しないと、そうだ、クラッチも見ておかないと、、。

そして、ショック及びアッパーシート、バンプラバーも割れかけてます。
タイヤは、製造年月日(タイヤのサイドウォールに刻印)が2000年物ですので6年経ってますから溝はまだありますが、表面は硬化してますので特に雨の高速コーナーでは知らぬまにケツかたツーと滑ってガードレールに、、、。
電装系もそろそろ、あっそれとエアコンが効きません。ガス漏れでしょう。
フロント左のバンパーの中にあるコンデンサーか室内中央にあるエバポレーター(冷たい、温かい風の出るあの中に、、)から洩れませすのでこれらの交換が必要です。
これからエアコン無しでは、北海道あたりではなんとかなりますが、また朝晩はともかく
日中は窓全開ですね! 彼女も奥さん子供もだれも乗りたがりません。まだこれなら軽四の方がましです等と、、。

ルーキーオーナーいわく、”おめぇとこ、レストアショップか?それともオレをなめとんのか!”
ツルタいわく、”いえ、私共は真実を申してるわけで、、、。お客様の安全を思うと、、。
もし、高速道でふいにエンジンストップしたら、、。峠に出かけてブライドコーナーのちょっと朝露の濡れた路面でツーとリヤが滑って、、。ケツがグッチョリ。
もう、全てが想像できます。自分が経験しましたから、、、。”

オーナーいわく、”じゃ、いくらいるんだ!”

こんな会話を964ルーキーオーナーと何度かしたことがあります。
べつに空冷を止めとけ!とはいいませんが、250万円出しても、あと100万位は用意しておかないと、、、。それが現状です。

皆さん、今空冷は車両価格が上がってるのです。
それだけ需要が供給をうわまってるのですが、気がついたら水冷が買える金額をつぎ込むことになるのは、事実です。
初心者の方、年式の新しい物をお金を貯めて買ってください。これがツルタの意見です。
水冷にも問題はありますが、、、。

つづく                  平成18年5月28日  鶴田


turuta_s_room at 15:18|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
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