2006年09月

2006年09月18日

マグホイール2

22993ee6.JPGマグホイール2
一台分で20Kgも軽くなるということは、抽象的にいうと物凄い性能向上ということいなります。
具体的にいうと、まず加速性能、制動性能、コーナリング性能そして今皆さんどなたもが一番気にしている燃費軽減性能とどれをとっても飛躍的に向上します。

ここで一般常識を再確認しましょう。ものの本にこう書いてあります。
“一般に自動車のバネ下重量の軽減は、バネ上重量に換算して15倍の軽減効果があるといわれてます。”
例えば今回の20Kgの重さのバックパックを背中に背負って走った場合と片側の靴に10Kgの重しを付けた登山靴のようなもので走った場合、想像しただけで靴の方がしんどそうですよね、、。

それは自動車も同じでサスペンションの付いた車両がフラットでなくわだちの多い路面を通過する場合、サスペンションは各車輪がわだちを上下動します。人間の足と一緒でこの上下動には慣性力が働きます。軽い方が速やかに動くのは明白です。
又軽い為次の動作に瞬時に対応しうるのです。これはサスペンションのしなやかさとなって表れバタツキの少ないスムースな走りとなります。

そうなると速度が増しても路面の凹凸を舐めるように走行できますので、自分の手足のような感覚が得られます。
そして、軽いということは、加速時、減速時慣性力が少ないので速やかに行われます。
極端ですが、996系のターボやGT2に装着されだしたカーボンセラミックスブレーキローターとこのマグホイールを併用すると20Kgプラス約16Kgの軽量になります。
合計36Kgの軽量、もう大変です。

鉄下駄で走っていたところにナイキかアディダスかプーマかオニズカ、えーい!面倒くさい、、、兎に角えらい軽いスポーツシューズを履いた感じになるのです。
昔、自分がまだハナタレ小僧だったころまわりの家々はイヌやネコを皆さん飼ってましたがどこもイヌなど放し飼い状態で、それが普通でした。

で、ときたまへいや屋根の雨どいなどイヌが上ってこれないような高いところから見下ろしていたネコたちが、なんかの拍子に地上に降りてきてオシッコなどしていたところをいつもしゃくにさわっていたイヌが突然追っかけます、、、。
その当時ウチの雑種のアカイヌ、名前は代々“チロ”(柴のざっしゅ)が、家の裏側のへんからザッザッザっと走ってくる音が聞こえたかと思うと音も無く、自分のすぐそばを音も無くサッサっと地道を忍者のごとくS字に通り抜けていったあと数メートルあとかたドタドタとそのへいと木戸をS字に抜けていくのですが、地面に大きく深く爪あとを残しながら右に左に振られながら行くさまは、今も鮮明に思い出すのですが長い舌をクチの横から垂れ流し、まるでディズニー漫画そのままでした。

まるで小さなS字カーブ(その当時はシケインはございませんので)をクイックなポルシェカレラ10をカウンターあてながらフォードGT40が追いかけていく(表現が古いのは、、、)さまのようです。

最近は、ポルシェ社も19インチを標準装備するようになり強度の問題もありますが余計に重いドイツBBS製キャストホイール(鋳造)を採用せざるをえません。
そうドイツ(本国)BBS社は鍛造は製造出来ないのです。鍛造は日本BBS社(正確には、ワシマイヤー)が全て製作してドイツに送っております。
もちろん単価もはる鍛造は、、、、。
ポルシェ社は、鋳造でも最近は軽量化してるので“これで大丈夫!”と頑固にいってますが実情は(現場サイドは)、鍛造を採用したいのです。
これはフェラーリとて同様で、あの2,500万円以上するF360チャレンジストラダーレのホイールも軽量ですが、ドイツBBS製鋳造です。

経験者は、感度のいい方は特に1本あたり1Kg軽くなっても段差などを通過したときに以前はドタドタしていた音がヒタヒタという音に変わるのがわかります。
20Kgボディを軽量するのは、もちろんシートをバケットにしたりフードをFRPにしたりして可能ですが、それにもましてバネ下を軽量化することが20PS馬力を上げることより性能向上に効果あることを自覚しておいてください。

ホイールの直径が年毎に大口径化している昨今は、メーカーも含め鋳造で製作されたアルミホイールのJWL(日本ホイール協会)などの規格をクリヤするため、強度を維持するため肉厚を薄くできず、重くなっているのです。ますます鍛造製造ホイールメーカーの時代になりつつあります。

あのベントレーコンチネンタルGT(W12のVW社製ツインターボエンジン搭載車も20インチのアルミ鍛造ホイールです。

余談ですが弊社デモカーで鈴鹿をプロドライバーに比較テストをしてもらいました。
本人には、何も知らせずセッティング変更とかいってあれやこれを交換して、、、。
結果純正ホイールとマグ鍛造ホイールでは、2,5秒短縮されました。
この件、ドライバーにはその時点でタイムを伝えませんでしたがドライバーのコメントは“フィーリングは劇的ではないが、前のなんかフワフワ感が少し減ったかな!”でした、、、。
つづく。

turuta_s_room at 15:18|この記事のURL

2006年09月16日

マグホイール

c3059cb1.JPGマグホイール
皆さん、今回は軽量化の利点についてお話します。
地球上は、1Gといって地球上の物体を地球の中心に引きつけようとする引力というものがあります。そう重力です。
単位は、1キログラムにつき1ニュートンといいます。かたい話は抜きにして要は、人間の体重で説明しますと、自分は今ダイエットしないで毎晩晩酌して好きな物を食べ、ジンのロックみたいな水割り2杯くらいでいい気持になり、早いときはPM10;00くらいにはオネンネであります。明け方5時前には自然に起床であります。

と、なんだったか、、、。そうそう体重の話ですが今69Kgプラス2Kg、、、。71Kgです。 この重さを寝ている時も多少重たいのを感じて寝返りしたりしてますが、2本の足で立ってるときは、全体重が腰、太もも、足首に荷重がかかります。
20代、30代の若かりしころは体重も60Kgそこそこでスマートであった為、車両開発や整備などで中腰になっても、もちろん動きも軽やかで腰や足の関節が痛くなるようなことは全然感じませんでした。71Kgの重さを維持しながら尚且動かなければならないときは、そのための筋肉を動かし、体重を支えるためにエネルギーを消耗します。たった11Kgの重量増と経年劣化で(人間にもあてはまると、、、)、、、、、、。

最近はちょっと中腰の作業などをやったりすると痛いです。次の日に、足腰が、、、。
軽いということは人間はもちろんですが、こと車両にとっても大変喜ばしいことで3大要素の加速、コーナリング、停止のどれをとっても重要課題であります。
それらの性能を良くする為に、カーメーカーは、エンジン出力の向上、ボデ剛性アップ、そして軽量化の為に日夜寝る間もおしんで研究開発してるわけです。

よくパワーウエイトレシオといい馬力1PSにたいして車重が何キロとかいって皆さん競い合ってます。最近は衝突時の吸収構造に厳しい規格があり20年前の同じようなクラスの車両では、現在1,5倍くらいの車重になってます。

そのなかでホイールの重要さは、あまりセールストークに表現されてません。
例えば洗練されたアルミホイールが標準装備とかオプション設定とか書いてあるだけで、、、。 今では、ちょっと軽4でもアルミホイールが装着されてる時代です。
ホイールの直径も自分が青春時代は2,000クラスの高級車でも14インチくらいでした。
今!!!軽4でも16インチとか、、、。
そして、スポーツカーであるポルシェも例にもれず、年々インチアップ化されてます。
が、ここで驚いて欲しいのですが、ナロー911時代はあの73カレラに代表される5本スポークデザインの(センターディスク部がブラックの)アルミホイールは、なんとアロイホイールでありました。日本語で鍛造製品であります。
鍛造と鋳造の違いをここで今一度、このブログを初めて読まれた方々にも解るように何回も繰り返し説明しますが、アルミの塊を熱して溶かし型などに流し込んでそのまま冷えて固まった物を鋳造(ちゅうぞう)といいます。
鍛造は、解けたアルミを一度冷やし固まったところでやはり型に押し込み、圧力をかけて何度も成形しながらお餅をお米から作るようにして手間をかけて作った物を鍛造(たんぞう)といいます。

鋳造製品の利点は、成型するまでが容易で短時間に作れる為生産性が良く、単価も安くできるため大量生産に適しております。これはアルミなどの非鉄金属や鉄の鋳物のどちらにもあてはまります。
鍛造製品は、成型するまで多くの労力を必要としますので鋳造に比べ、生産性も悪く単価も高いです。しかしながら、製品の強度、精度が高いので設計者としてはスポーツカーなどの高性能を必要とする特殊な車両には採用したがります。

したがりますということは、したいけど涙をのんで鋳造に変更するのです。まあ、こういうと鋳造がそんなにダメなのかという疑問にぶつかりますがそのとうりです。
現在のポルシェ社は、カレラGTを除いた全ての市販車にドイツBBS製鋳造ホイールを標準装着してます。オプションもそうです。

べつにポルシェ社を憎くてこんなことをばらしてるわけではありませんが、よくこのホイールの製造について質問を受けますので、ここであらためて言います。
ポルシェ社にしてみるとこの鋳造ホイールで充分性能を発揮してるのだそうです。

自分はアマノジャクではありませんが、お節介でありますのでここで営業します。
この件も何度か発表してますが、ここで比較資料を提示します。
車両 996 ターボ又はカレラS,4S用アルミホイールの重量
(タイヤも含んでの重量)
              ノーマル      BBSマグホイール
F(8J−18)      21,6      17,6(8,5J−18)
R(11J−18)     26,4      20,0

比較ホイールは、弊社などで限定販売しています日本BBS製マグホイールで996ターボなどに専用のサイズであり、フロントは純正サイズより0,5J広いですが大体同サイズでありタイヤも含めての重量なので比較しやすいと思いますが、、、。

結果として1台分で96Kg(ノーマル)に対し75,2Kgですので差し引き20,5Kgの軽量になります。それもバネ下で、、、。
つづく。  


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2006年09月05日

レースとストリート

9c580c53.JPGレースとストリート
先日スーパー耐久にて、プロのレース屋さん達が“どうなっちゃたの!!”と驚かざるをえない珍事(当事者達もびっくりしちゃった、、、)、いやそれが実力であろう事がおこりました。

予選で優勝候補ナンバーワンの赤いGT3を今まで努力したけど脇役であったそのGT3がうっちゃってトップのそれもブッチギリのタイムをたたき出しました。
赤いGT3は、国内でもトップブランドになったT社の物を使用してます。
ここは、今まで外車用は出してませんでした。自分達も国産車用は最近はだいぶ年配者の車両にも良くマッチングするので販売しておるところですが、外車用はという要望に“いやあ!ウチは外車など、、、”と謙遜しておられてましたが、そろそろ検討されてるのでしょう、この赤いGT3を連続優勝させております、、、。

で、今回の珍事は、その予選でいきなりトップタイムを出しちゃいました要因がショックアブソーバー&バネであったということです。
それまで、このGT3は、ドイツ製非標準のZ社の物でしたが、それを同じドイツのK社の物に交換し、たいしたセッティングもしないうちにあのすごいタイムを出しちゃいました。ドライバーのTさんの実力もさることながら同じ状態でショック&サスを交換しただけで2〜3秒もタイムアップすることは、普通レースの極限状態では考えられないことです。

レース結果は、レース巧者の赤いGT3が僅差で勝利しましたが、どちらのティームも大騒ぎだったろうと推察できます。
たかがパーツですが、それが今回日本のレース業界を揺るがす大ニュースになったことはこの自分にも伝わってきたのですから、そう一大事であります。
このメーカーは、ドイツでは新進気鋭の若い集団であります。
もちろんドイツ国内では、レースファンなら当然御存知であります。
ニュル24Hレースなどでは、殆んどのドイツティームが使用してるほどです。

この予選をぶっちぎたティームの猛者は、なぜこの物を用意でき、使用に踏み切ったというと、、、。それは今は言えません。その方に多分つぶされます、、。自分がその立場であったらやはり、当分の間静かにしてほしいと思うでしょう。
しかし、もう殆んど自分はしゃべっちまいました!!!!
せまい世界ですからすぐに知れ渡ると思われますので、自然に、、、。

このメーカーは、近いうちに日本進出を大々的にやるでしょう。
迎え撃つ日本の既存メーカーは、まだ実感がわかないでしょうが一部のこのメーカーのことを知ってるやつらは、もちろんびびっております。
まあ、しかし、レースとストリートは根本的に違いますし、レースで勝ったから即、商品が売れるとは思えませんが、いい物であれば時間の問題で浸透していくでしょう。

自分たちは、ポルシェの足を交換するとき必ずオーナーの意見をお聞きしてどういう状況での使用が多いか判断して、そしてオーナーにここは少し妥協してください等と事前に確認します。
レースとストリートの違うところは使用速度の範囲です。
又、ストリートは乗る相手を選べません。
スタートの速度0Kmから約300Kmまで全てを網羅しなくてはなりません。

ヴィトンのバッグであっても、大半の方が満足されますがそれでも中にはデザインが気に入らないとか色がすかんとかいって他のメーカーの物にかえられます。
ポルシェも購入当初は、興奮もしてますので大満足ですがある時、ふとしたことがきっかけで気になり、それが不満になります。
それはしょうがないことであります。10人十色ですから、、、。

ましてや中古車で購入される方は、その時点で性能は新車から少しではありますが経年変化しております。簡単にいうとボロくなっているのです。
また、走行キロが少なく価格も相場より高い車両でも劣化は進んでいるのです。
絵は、964カレラの物ですが走行キロは3万キロくらいの程度バリバリの車両ですがショックは少し抜け、バンプラバーは、ウレタンの表面がボロボロになり性能が良いとは、、、素人さまが見られても一目瞭然ってやつです。

やはり交換しか手はありません。それもショック、アッパーマウント、、全てを、、、。
まあ、自分は家の近くをトロトロしか走らんし、いつも飾って見てることが多いから等と強がり言われてる方は別としまして、やはり頑張ってローン組んで夢であり希望であった、そして夢枕にまで出てきた愛車を、高速道路や峠やそしておっかなびっくりサーキットに走らせてみたいのは、あたりまえのことです。
しかし、車両は964クラスであれば初期モンではもう16年生です。
オークションで購入したり、過去の整備記録簿等がなければどんな扱いを受けたかわかりません。

16歳であれば、可愛がってたネコやイヌであればもう老人、いやもうクタバッテルものもいます。
それに鞭打って走れといってもやはりムリというものです。
レースカーが、別物のスペシャルを交換したらタイムアップするのです。
中古車でも同じです。さあ、部品を思い切って新品に交換しましょう、、、。
きっと愛車もご機嫌になって答えてくれるでしょう。
つづく。

turuta_s_room at 16:13|この記事のURL
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