「ポール・スミザーの、気持ちがスーッとラクになる生きるヒント」
                     
             
ポール・スミザー著  主婦と生活社




・・この本は、よく見ると、よくありがちな、人生指南本みたいに見えますね。



たとえば、


「あなたの人生の悩みは、こうやって考えると、簡単に解決できますよ」



・・みたいな。


女性や若者でも読みやすいよう、達人と呼ばれる人が、エッセイ風に、分かりやすく
書く・・・




いつの時代でも、こういった本は根強い人気があるようで、本屋の目立つ位置に平積み
されています。




でも、わたしが最近読んだ本のなかで、この本は面白かった!どういうわけか、心の
深~い部分まで届き、ガーデニングというか、植物の興味が増し・・・




そして、あらためてスミザー氏の他の著書も手に取ってみました。
(スミザー氏はガーデニングの専門家



やっぱり、学びごとって、自分がいいと思った人、尊敬できる人から学ぶのが
いちばんいいと感じます。実績・名前で選ぶのもいいけども、相性のよさが
いちばんだと感じます。




あなたにも、経験があるでしょう?学生時代、先生が嫌いだったため、その先生の教
える教科までも嫌いになったこと・・これ、せっかくの出会いが逆効果となり、とても
もったいない。もちろん逆のターンもありで、いい出会いは、自分に興味ないことでも
スーッと吸収できたりする。だから、いい出会いは、それだけでものすごく幸運なんだと・・・
でも、出会いの重要性って、残念なことに、後になって気づくもの




あと、指導することと、自分が実践することって、まるで別のことなので、人に教えを
乞うのなら、スター的な人より、指導力に長けた、自分と相性のいい人を選ぶのが
いいと思います。




ところで、本のテーマである「ガーデニング」。




わたしは、それまで、まったくといっていいほど関心ないジャンルで、季節ごとに変わる
人工的植物風景=ガーデニング・・・ぐらいにしか思ってませんでした。でも、この本で
かなり好奇心の助けになった。




つまり、「ネイティブスピーカーの友人を持って、興味なかった言語への興味が増した
的感覚に近い・・・






じつは、わたしがはじめてスミザー氏を知ったのは、テレビドキュメンタリーを見てから。
日本在住の外国人、という、いかにもありがちなテーマを扱う番組で、そのなかで
赤茶色の髪と紺碧のひとみをした、いかにも欧米風!といった風采から、ひじょうに
ミスマッチなほどの流ちょうな日本語をしゃべる姿に、まずギャップを受けた。
そして、口から出てくる言葉が、いかにも純日本人風でミスマッチを感じさせ、
興味が増してしまい・・・




「こんなにいい植物が、なにげに、こんなところに生えて・・」

      ↑

なんてセリフが、サラッと出てくるあたり、そうとう日本に溶け込んでいる人だな・・と
感じました。



なんでも、少年時代に英国や米国のガーデン(日本の専門学校みたいなところ?)
で植物を学び、「好きになる植物は、なぜか中国や日本原産のものが多かった」
そうで、それがキッカケかどうかはわからないが、日本へと視察&移住。
東京は三鷹にてガーデニング会社を設立し、現在は蓼科へと居住、数々の
公園や邸宅、イベントなどのガーデニングを手掛けている。




そして、わたしが、スミザー氏をとてもいいなと思うのは、植物をビジネスの
手段としてのみ捉えているのではなく、あくまで植物の良さ、素晴らしさを
おおぜいの人に知ってもらいたいがため行動している(・・と、思われるところ)。
そして日本はその植物の宝庫であり、イギリスの家族友人らを招き寄せ、
来日させると、だれもが一様に自然の豊かさに驚嘆の声を上げるといい、
いま、ここにあるもので世界は満ち足りる・・とも言っている。




植物に対する意見が、声高ではなく、ましてや商業的パフォーマー、つまり
高度な商業性がほの見えるわけでもなく、植物への愛と情熱に、誠実に
向き合っていると感じられる。



たとえば、ススキやオミナエシ、カライトソウ、カタクリ、ヤマツツジ、
アサマフウロなどなど、好きといってはやまない植物の魅力にも、
けっして劣らないスミザー氏の人間的魅力・・


と言っては、ちょっと褒めすぎか・・


そして、さすがにイギリス出身らしく、、植物の解説するときにあえてサッカーの
ことを例にたとえて語っているところなど、わたしのツボにはまった(笑)
まあ、じっさいに地元・大泉にある少年サッカーチームのお手伝いもしている
そうだけど・・




できるなら、わたしは直接ご本人にお会いして、指導を乞うてみたいけど、でも
直接会いに行くのはちょっと気恥ずかしいSNSはあまり使ってないし・・




・・さて、この本には、約43種類もの植物が(写真付き)で紹介されていて、
それらへの解説を人生の悩みの解決法にひっかけ、語っている・・・
そんな構成。その文を読んで、植物の写真と比較して、ページを繰ったり
戻したりと、ちょっと忙しい(笑)
でも、おかげで、そこそこ植物の知識が得られるようになりました
(〝にわか〟という言葉がつくけど・・)





あと、とくに「ハマナス」を紹介するときの「人と人のつき合いに、教科書はない」
の章や、「干渉しない、だけど決して見放さない」オルレアの章、ノブドウの
「ときには、なりふりかまわず進む」の章などなど・・・


これって、みずからイギリスでいじめ的な問題にあったことや、日本にきた
ばかりの不安な思い等々に照らして語られていて、読んで説得力・大。
それらご自身の悩みはすべて、植物の存在に助けられながら解決してきたそう・・




きっと、植物に興味のない人が読んでも、感じ入るところがあると思います。
もちろん、さらに植物への知識・教養を身につけたい人も、ぜひ

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