なんと岩波新書から、競馬についての本が!!
目次を見ると、「1章」「2章」の代わりに「1枠」「2枠」と書いてありました。
しかも数字は四角で囲ってあって、まさに競馬新聞での表記のようになってる徹底ぶりに、乾杯、いや完敗いたしました、私。
その他、ところどころに散りばめられたナイス・ユーモアが素敵です。
(今巷で話題の『先生、シリーズ』の小林朋道先生と似たカンジのユーモア感があります。知的な大学の先生の面白い人ってのは、こんなカンジになるのでしょうか。)

「競馬はスポーツとゲームとギャンブルが渾然一体となった心の高まりである」という主張に、激しく同意。
常々、「スポーツだけじゃない、ギャンブルだけでもない」と思いながらも、それだけじゃ説明できない何かがあるような気がしてましたが、、それがまさに「ゲーム性だったのだ」と、目から鱗な思いでした。

1988年に出た本なので、現代とは状況が大きく違う部分もありますが、それがむしろ「当時の競馬の姿を知る貴重な資料」にもなっていて、興味深いです。

また、著者は大学の先生で、社会・文化人類学が専門のため、世界各国を訪れています。その際に立ち寄った競馬場のレポートも必見。







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