麦本屋

書店勤務。家に帰っても読書三昧。職場でも家でも本だらけな生活を送る中で出会う数々の気になる本の紹介や、読書記録。

カテゴリ: ぐいぐい読める小説



映画がイマイチだったり、登場人物が多すぎて敬遠されたりでマイナスイメージも付いてしまってる気がして心配なのですが、コレ、相当面白いです。

ミステリーでもありますが、群像劇でもあります。

人間の「気持ち」が描かれている。


「宮部作品は、時代小説のほうがいい。だって人情味があるから。」という意見を昔聞いたことがありますが、宮部現代ミステリーにも、ちゃんと人情味があります。ミステリーテイストに包まれて見えにくくなってるだけで。

一度目はミステリー要素に引きずられて早く真相がしりたくて人間の気持ちにあまり目を向けずに読んでしまいましたが、しばらくしてもう一度読んでみたら、ヒューマンドラマ的な印象になりました。

二度読み、オススメです。


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止まれません。

聖杯伝説とかフリーメーソンとかの謎と、事件の犯人についての謎が見事に絡み合って織り成されていて、真相が知りたかったりハラハラドキドキしたりして、堪らんです。


映画で観たから知ってるよ、なんて思って読むと、びっくりします。

たぶん映画よりもっと面白いです。

なぜなら、小説は映像より、もっといろんなことを説明できるからです。


ぜひ、小説でもお楽しみください。


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清朝末期が舞台です。西太后が登場します。

貧しい境遇から出世していく少年の物語だったり、末期の王朝内で繰り広げられる政治劇だったり、西太后が思わぬ一面を見せていたりしつつ、清朝の歴史を描いていて、そしてそれはもちろん日本も大きく関わっていて日本の歴史上の人物も登場したりして、物凄く壮大な大河ドラマが繰り広がっていきます。

物語の続きが気になって4巻イッキ読みでしたが、再読するとこれまた面白くて大変なことになりますので、御覚悟を。

さらに、『珍妃の井戸』『中原の虹』と続きますので、読み終えちゃってもまだまだ楽しみは続きます。


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和風な世界(室町時代な雰囲気?)を舞台にした、少女とお狐さまが主人公の和風ファンタジー。
陰謀に巻き込まれていくストーリーなのに優しい雰囲気の漂う世界観は、この作者の特徴のようで。気持ちよく読んでいられます。
クライマックスでは、主人公二人の切ない気持ちに泣けて泣けて仕方ありませんでした。


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はちゃめちゃ精神科医がはちゃめちゃに治療をしてるんだかどうなんだかな具合ながら、毎回ちゃんと登場人物達がほんのちょっと救われていくので、彼らと自分を重ねて読み終えた後は、ちょっと肩の力が抜けて、人生の荷物が軽くなってるような気持ちになれるから不思議です。

なにげにセラピー的役割な作品だと思うのですけど。


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若い噺家さんが主人公。

国分太一主演で映画化された作品。

人生のスランプに陥った人物達が集まって刺激しあってぶつかったりしながら少しだけ成長する、という、よくあるストーリーといえばそうなのですが、こ気味良いリズムで文章が進むので、楽しく読めました。


落語家の生活が垣間見える気もして、そっち方面でもオススメです。


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