『チャンス』 小林 慧 (文藝春秋)
2010年8月28日スタートのNHKドラマ(藤原紀香主演)の原作本です。
観てから読むか・・・読んでから観るか・・・。
楽しさがきっと2倍になります。
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『チャンス』 小林 慧 (文藝春秋)
このかわいらしいマンガが、その辺のことを分かりやすく楽しいカンジで(重たい現実もしっかりと受け止めつつ)描いてくれています。
ちりばめられた乗馬クラブ勤務時代のエッセイ漫画が非常に笑えてしまって、電車の中で読んで後悔しました。
思いっきり笑って泣けるところで読んでください。
厩舎ってのは、選手にとってのスポーツクラブ(チーム)なんだと思う。
強い選手が名門クラブの門を叩いてそこで強くなるように、競走馬にとっても強い厩舎に入って「勝てるトレーニング」をすることが重要なんだと思う。
そうなると、あのウォッカを輩出したチームってどんなカンジなんだろう、コーチってどんな人なんだろう、と興味が湧くワケで。
その「ウォッカの角居厩舎」の調教師による、競走馬を育てる人材作りのやり方は、一般ビジネス・強いチームワーク作りにも応用できる気がして、馬関連の本を読んで思わぬ収穫をした気持ちになりました。
いままでの常識に浸かって安穏とせずに、より良い方法を模索するからこその成功なんだと、感じ入りました。
不況の折、大変なんだ。なんて一言じゃとても済まない、この現状が、ツライ。
と、馬産地とは無関係な私でも思ってしまうほど、リアルなルポでした。
馬そのものの、動物学的な話。
競馬における馬の話。
そして、著者の馬への愛情の話。
馬を愛でる気持ちに、じーんとなりながら読みました。
ある人物は「知っている」と言い、
別の人物は「知らないだろう」と言っています。
著者は、『競馬ブック』で馬の体のコトについて書いている(『競走馬の心技体』の「心」担当)、JRA競走馬総合研究所のかたです。