本選に出場された皆様
本当にお疲れさまでした。

皆様の熱い演奏を聴かせて頂き
胸を絞めつけられずにはいられませんでした。

3回もの予選を通過され100数名にも及ぶ
方達の中から出場された4名の皆様。

毎日休まず人には言えない程
必死に練習し努力をされてきたこと
かと思います。
(もちろん予選の皆様も含めて)

今まで積み重ねられた事を
本選の約30分で表現しなければならない
苦しみや苦悩はご本人だけでなくご家族も
それ以上だったと思います。

本当にお疲れさまでした。



「情熱と魂の表現力」 

最初に演奏されたのは北川千紗さんです。

曲は「ブラームス ヴァイオリン協奏曲」です。

北川さんのブラームスは曲の最初から最後まで
情緒豊かでとてもアグレッシブな演奏でした。

第3予選を聴かせて頂いた時
ああ北川さんはブラームスだな。
と直感しました。

それほど北川さんの情熱と魂の表現力は
ブラームスの曲に似合っています。

演奏は特にカデンツァから第二楽章の終わりまで
の情熱、叙情が大変素晴らしく感じました。
ブラームスが見た夏のバカンスの風景が
目に浮かぶようでした。

最初の演奏者という重圧をはねのけ
壮大なブラームスを見事に演奏されました。


「飽くなき音楽の探求」

2番目は辻彩奈さんです。

彩奈さんの弾かれる曲は
「チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲」です。

流石の彩奈さんもこの大舞台でこの大観衆。
かなり緊張されている様子でした。

その緊張をほぐすかのように出だしはゆっくりと
丁寧に思いを込めて演奏されます。

ひとつひとつの音符に命を
吹き込むかのように気持ちを込めて
丁寧に弾かれます。

いつも思うのですが彩奈さんは
一つの一つの音符を誰にも真似できないくらい
凄く深く掘り下げて演奏されます。

その音がとても心に響きます。

彩奈さんの表現したいチャイコフスキーを
見事に演奏されたのではないでしょうか。

そして、オーケストラを上手くコントロール
されているように感じました。


「透き通る音色の天才」

3番目に土岐祐奈さんです。

土岐さんも
「チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲」です。

土岐さんのチャイコフスキーは
爽快で素直なアプローチから曲が始まります。

土岐さんの音色はとても綺麗です。
特に音色の変化は特筆すべきものがあります。

予選もそうでしたが土岐さんの演奏は
明快で心地良く聴き易い演奏でした。

とても共感しました。


「心奪われる神音」

完璧な演奏は美しい。
大江さんの演奏には
心奪われました。

素晴らしい完璧な演奏でしたね。
オーケストラとの息もぴったりでした。

コンクール第1位にふさわしい
とても美しい演奏でした。



コンクールの審査で感じた事ですが、
(私が素人なりに感じたことです)
1、どれだけ正確に完璧に演奏するか。

2、どれだけ伴奏やオーケストラと
一体感を醸し出すか。
(流れや構成も含めて)

3、音色の美しさや情感。
  表現力や感性。

の順かなと思いました。


「第82回日本音楽コンクール」バイオリン部門本選会-報道と各サイトの感想・コメント