ウルグアイ18日目 テルマス デル ダイマン〜モンテビデオから北北西に約430km サルトの町

 それではウルグアイのラストラン。ここダイマン温泉から10kmも北上すれば、ウルグアイ第2の都市であるサルトの町へとたどり着き、そこには隣接するアルゼンチンへの橋が架かっている。

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 ただ1つ問題があって

 この橋は車両専用であり自転車の走行は認められていないのだ。何時ぞやのロサリオみたくその間だけヒッチハイクしてやり過ごすという方法もあるだろうが、アレは他に代返手段がない場合か緊急事態にのみ使うべきだと私は思っている。というか車を待つの嫌いなんだ。

 ということでサルトから出ている川を渡る国際渡し舟でアルゼンチン入国をしようと思う。ちゃんと昨日のうちにインフォメーションセンターで時間・料金共に確認しているのであり、午後便である14時半発のフェリーを狙っていこうと思う。

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 午前中の便は8時半で今の時期だとちと厳しい

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 すぐ隣をサイクリングロードが延びてはいるけども

 数人のサイクリストとすれ違ったが全員道路脇の側道を利用していた事実。ウルグアイには割と町の郊外にこうした自転車道路があるのだが、全く整備されておらずガタガタな上に道路が広いため利用されてるのを見たことない。自転車乗ったことないヤツが机上の空論で作ったんだろうなぁ。

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 犬の散歩道に成り果ててた

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 10kmも走らずサルトの町

 余裕を持って12時半には到着したが、何故だかチケット売り場が閉まってやがる。ものすごく嫌な予感がしつつ近くのオッちゃん達に尋ねてみると「フェリーは1日1本、8時半のだけだよ」とかぬかしおる。

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 インフォセンターの情報は何だったんだ

 別にオッちゃん達は悪くないのだが、こういう時ラテンの人たちの相手を小馬鹿にしたような話し方はストレスになる。こちらが困ってる時にゲラゲラ笑われると流石にイラつくぞ。

 数日前からウルグアイペソ調節モードに入ってたので、残金がほとんどない。オマケにここサルトはウルグアイ第2の都市にも関わらずホステル系の安宿が存在しないと来たもんだ。

 この規模の町で野宿は避けたいし、かといって郊外まで移動してると明日の8時半出航に間に合わせるのが難しい。というか今日みたいな日に野営してたらホッケーマスク被った怪人に襲われかねない。

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 宿取りましたよくそぅ

 わざわざUSドルを両替えしてまで宿泊するならヒッチハイクでもよかったんじゃ?と思わないではないが、割と冷静ではなかったので。

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 でも厚物衣類の洗濯ができたことは有難い

 ついでに近くのショッピングモールで今度こそ残金ないようお金を使いきる。私は手持ち残金をピタリ0に合わせるようにして商品を選ぶ行為が割と好きであり、今のところ再訪予定の国を除いてお金は全く持ち合わせていない。

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 コインを記念に持ち帰るとかそういう性格でもない

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 何やってんだろうなと黄昏れる宿の屋上にて

 しかしバックパッカーとかはこれが日常茶飯事なのかと思うと、何というか胃に穴が空きそうな気苦労を抱えて旅行しているのだなと同情せずにはいられない。大きなお世話だろうけど。

 2018年7月13日(金) 走行距離19km 累計83949km

 ウルグアイ17日目 テルマス デ グアビユ〜モンテビデオから北北西に約420km テルマス デル ダイマン

 続とあるが、特にグアビユ温泉で長居するつもりはない。ここサルト周辺は有名な温泉区域として栄えており、幾つもの温泉が居を構えている。そんな温泉地帯における別の場所のウルグアイ。

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 しかしそんなことより前に

 テント収納しようとしたら明らかにポールが折れてるではないか。せっかくロサリオの町で代わりのポールを当てがったのだが、期間にして3週間持たずに限界迎えて折れてしまった。やはり同じ材質でないとすぐダメになるようで。

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 流石に新しいテント買う気になった

 とにかく応急処置して次の大きな町までこれで持たせる他にない。旅行が長期化すれば使用道具の経年劣化による交換処置は避けられない事実だが、その事実に対応するだけの心の余裕が今はない。

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 とにかく温泉地サヨナラ

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 ウルグアイも終盤戦

 気が気でないことは確かだが、気にしても仕方ないこともまた確か。分かっちゃいるけどそれを割り切れるほど精神が成熟してる人間ではないのでして。道中この先のテント泊はどうなるのかということばかりを考えながらの走行である。

 仮にテントが駄目になったら大都市まで一気にバス移動か、はたまたクソテントを購入してしばらくやり過ごすべきか。こうした想像はいつだって実現して欲しくない。

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 ガソスタお昼休み

 ともあれ本日も目的地は温泉地。ダイマン温泉はグアビユ温泉から50kmに満たない距離でたどり着ける場所にあり連日温泉が楽しめるなんて、この旅行初めて初の出来事ではないかと嬉しくなる。

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 こちらは完全リゾート地

 早速キャンプ場にテント設営し、ちょっと町中歩いて回りつつ買い物を済ましておく。温泉入ってる間に商店営業終えてしまったら目も当てられないので。

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 なおキャンプ場の温泉

 もちろん町中に公共温泉があるのだが、グアビユ温泉と異なりこちらはキャンプ場と別料金。しかもグアビユより高いし設備悪い。どちらかというとダイマン温泉はリゾートスパの形態をしている非庶民派温泉だと思う。

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 リゾートスパが多い

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 その代わりバスターミナルで
WiFi使えたけど

 キャンプ場敷地内ということで時間制限もなく日が沈んでからゆるりとつかれるのが嬉しいダイマン温泉。他に誰もいないのを良いことにワインを持ち込み月見酒と洒落込んでやった。肝心の月は出てなかったが、満天の星空だったので良しとしたい。

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 ウルグアイ走行は実質最終日なのでビールとワインの2本立て

 しかし何処で新しいテントをゲットすべきかな?気持ちばかりが逸るウルグアイの温泉地である。

 2018年7月12日(木) 走行距離49km 累計83930km

 ウルグアイ16日目 エル エウカリプトゥスの町〜モンテビデオから北北西に約380km テルマス デ グアビユ

 危険は全く感じないけど犬の鳴き声がうるさかった夜。何が楽しくて明け方4時とかに叫びまくるのかと私は問いただしたい。

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 鶏にでも反応したか

 本当に明け方の冷え込みは何だったのかと思うほど太陽が出てきてからは心地よい気温。そんなんだから出発時間が遅くなってしまうのは止むを得ないといいますか。寒くて早朝には起きれません。

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 それでも9時半には走行開始

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 バーじゃなくてバルが正しい発音

 今日このまま26号線を進むとパイサンドゥの町へと到着できるが、1度通った道や町は極力被らせたくないのが私の方針。町の手前40kmにして北へと分岐する道があるためこちらを走ることにする。というかこの道を走りたいのだ。

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 そこに未知の景色があるとか格好いい理由ではない

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 鼻高々の顔してる

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 衣類の洗濯ポイント

 というのもパイサンドゥより北、サルト州の西部は温泉区域として有名な場所。川を挟んで対岸のアルゼンチン側にも温泉スポットが幾つかあるが、3週間前の温泉オフシーズンによる利用できない問題を私はしつこく覚えている。

 つまり今度こそ温泉に入るチャンスなのであり、思い起こせば2018年はチリの川沿いにある微妙な温泉以外に入った記憶がない。かなり切実な気持ちだったりする。

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 いくぜ温泉へ

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 ここで方角を北へと変える

 ちなみに本日北からの風。西へと向かう分にはそれほど邪魔にならなかったが、進路を変えたことにより厳しい向かい風となって私に襲いかかって来た。楽しみの前には何時だって困難が立ちはだかるワケだ。

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 結構本気でペダル踏んだ

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 そうだよ!君を待ってたんだ

 ということでグアビユ温泉へ。キャンプ場込みで150ペソ(約530円)と思ってたよりずっとお安い価格。物価の高いウルグアイと評される国だけど、ことアウトドアに限って言えばキャンプ場その他の施設は非常に良心的な値段設定なんだよね。

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 これで1日入り放題だし

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 なお本物の温泉エリアはこちら

 水温40度弱と海外よくあるヌルめの湯ではあるものの、それほど寒くない外気温と相まって実に心地よくはある。この温泉にゆったり浸かりたいがために今日かなりハイペースで走ってきたのだが、その甲斐あったというものだ。

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 思ったほどお金使わなかったのでビール2本飲んだ

 日が沈んだ後で2度目の入浴。星を眺めつつの温泉でようやくアルゼンチン温泉の絶望を払拭したのだとすれば、それはまだ早いと言わざるを得ない。

 2018年7月11日(水) 走行距離96km 累計83881km

 ウルグアイ15日目 バジェ エデンの町〜モンテビデオから北北西に約350km エル エウカリプトゥスの町

 しかしウルグアイはハイレベルなキャンプ場が多くて嬉しいな。ここにしても日本だったら確実に2000円とか取ってくるであろうレベルがワンコインで利用出来る事実。ちなみに自転車だからか無料だった。

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 電気も売店も完備

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 夏に来たら楽しめそうな川が脇を流れてる

 まぁ現在完全オフシーズンだからこそ静かで気楽なキャンプができるのかもしれないが。南米の人たちは平気で車に取り付けた爆音スピーカー鳴らしまくる悪癖があるから。

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 まっすぐ進むと入国した町パイサンドゥへ進む

 初っ端にやや汗ばむ程度の登りがあったものの、基本は細かなアップダウンが続く。割とこの国道26号線は路面に穴空いてたりと危ない道なので下り坂でも気を抜けないのが玉に瑕。

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 1時間ほどで雲が流れて青空に

 パタゴニアでも散々地平線を見てきたが、ウルグアイのどこまでも草原が続く緑色した地平線もなかなかだと思う。

 これほとんどが牧場の敷地で綺麗に草地を整備しているのだが、人工的に整備されたゴルフ場みたいな景色とは趣が異なる。

 何というか「草刈ってるけど他はそのまんま」感がありありと滲み出ているというか、そもそもの土地自体にほとんど人が手を加えてないためだと思う。まぁ広すぎて柵打つ以外にできることも無いのだろうが。

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 だから道路脇だけ草伸びまくり

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 ウルグアイは緑色の国だ

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 今日のお昼ポイント

 珍しく100km以上に渡って集落が無い道。それだけなら全く構わないのだが、後半戦しばらくしてちょいちょい道路に未舗装路が混じり始めたのは勘弁してほしい。

 まだまだ日照時間短い中での走行において、やや距離を走っておきたい今日みたいな日に君が出てくると大変なのだよ。町まで辿り着かないとビールが飲めないじゃないか!

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 最後の40kmは半分くらい未舗装だったな

 小さな集落であるエル エウカリプトゥスの町にて本日終了。外からの来訪者と云う存在を全く考えていないのか、商店が他の民家と見た目ほぼ同じで見つけるのに苦労する。

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 こんな町来る旅行者は自転車乗りくらいだろうて

 当然キャンプ場はおろか宿泊施設の1つもなく、適当にその辺走ってたパトカーにキャンプできそうな場所ないか尋ねたら「何処でもできるぜガハハ!」みたいな答えが帰ってきた。田舎っていいね。

 というわけで協会の前にテント張り、まぁ周囲から丸見えだけど大丈夫でしょう。おそらく町の人全員顔見知りのこの町で窃盗働く輩はいないだろうて。

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 2つのビールは同じ種類とのこと

 2018年7月10日(火) 走行距離115km 累計83785km

 ウルグアイ14日目 サン グレゴリオの町〜モンテビデオから北に約340km バジェ エデンの町

 深夜1時半。廃墟の外で用を足してたら同じタイミングで車が建物脇に停車する。停まった地点の周囲に人家は存在せず、エンジンを切った後も人が出てくる気配がない。

 まさかここにテント張ってるのを見られ、深夜に強盗すべく現れた輩ではないかと緊張し物陰から様子を伺う。しかし30分近く経っても動く気配はなく、おっかなびっくり確認しに行ったらドライバーのオッちゃんから挨拶された。何やってたんだコイツ?

 その10分後車は唐突に出発していったのであり、1から10まで何がしたかったのか分からんな。返せ私の睡眠時間。

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 夜中のドッキリイベントは怖いぞ

 しかし外の明かりを見て一瞬で目は覚める。久しぶりの雲1つない快晴の空であり、ウルグアイ北上は7日目にしてようやく楽しい自転車旅行となりそうな予感。

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 いやまぁ曇り空でも楽しいっちゃ楽しいが

 晴れ渡った冬の天気で気温こそ冷え込むものの、太陽の光が体に当たると心地良い。冬に感じるほのかな温かさは自転車を走らせるのが楽しくなる。昨日ほどではないが追い風もまだ健在だし。

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 光と影のコントラスト

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 ウルグアイの基本景色

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 ジャングルジムって見なくなったよね

 下り坂だとやや肌寒く、登りでは少々汗ばみつつもペダルを踏む。完全な平坦基調の道は楽だがこうして多少のアップダウンがある方が、メリハリというか景色的な変化を多分に感じられるため飽きがこないとは思う。今が元気だからそんなこと言ってるのだけども。

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 疲れた時の上り坂なんてひたすら怨嗟の声ですよ

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 一応写真スポットらしい

 お昼前には州都であるタクアレンボの町へ到着す。ここでお金降ろしたり買い物したりと幾つかの作業を目論んでたのだが、まさかATMに昼休み制度があろうとは・・・

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 お昼休憩して待つ 

 ようやく使える時刻になり、いざ利用しようとすると「機械の利用料金で0.7US$かかります」とか表示されおった。引き出し手数料じゃなくて、機械を使うための手数料ですよ?なめとんのか。しかも引き出しできないクソマシーンだったし。 

 結局3件目の銀行でようやく現金入手する。こういう細かなところでストレスかかってくるのって旅行してる身としては大きなマイナスなのだけども。基本的なサービスをちゃんと設備してこその観光業でしょうよ。

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 観光に精出してる町じゃないからなぁ

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 やっぱり道走ってるのが良い

 タクアレンボより道路が変わり西へと向かう。ウルグアイにしては珍しく山が目立つ景色の中を走行し、影法師が長くなり始めた頃にバジェ エデンのキャンプ地へ到着す。

 単純にタクアレンボみたいな大きな町では野営したくなかっただけで、それほど下調べしてやってきた場所ではなかったのだが、結構なアウトドアスポットとして栄えているようで。

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 私以外にもキャンパーがいたし

 ちょっと近くの川や吊橋でも見て回ろうかと思っていたが、ここでまさかのMacのアダプターがぶっ壊れていることに気付く。マジかよPCの充電出来ないじゃん。

 初代アダプターはコードの根元が断線したが、今回は内部がオシャカになった様子で修理できる見込み薄い。こんなこと対応してる間に日が沈んで暗くなってしまったのであり、何やってんだ私は。

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 割り切ってビール飲むか

 自転車部品とかアウトドア用具ってのはダメになる時期がある程度読めるものだが、電化製品って突然使えなくなるのが恐ろしい。前もってご臨終宣言しといて下さい。

 2018年7月9日(月) 走行距離87km 累計83670km

 ウルグアイ12・13日目 サン グレゴリオの町〜モンテビデオから北に約310km クルティナの町

 壮大に雷の音が鳴り響き大雨を降らせていた夜。ようやく朝になったと思いつつ時計を見たら9時とか表示されてやがった。恐らく7時のアラームは雨音が強すぎて聞こえなかったのだろう。

 まぁね、雨だったら走らないと決めてたので万事オッケーですよ。こんな設備良い場所を1日で去るのはもったいないと旅の神様が申しているのですよ多分。

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 昨日のフラグ何だったのか

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 ここから雨漏りしてたのでテントに水掛からないよう対策した跡

 些細なことだがこのキャンプ場における小屋は柱が十字の形をしており、四方にそれぞれスペースがある。私は椅子が無くて敷地の広いポイント選んだのだが、これが開口部風下に位置しているためテント結構濡れてしまった。

 どちらにしても座ってコーヒーも飲めない場所は嫌なのでセコセコと場所変えである。最初から他の場所選べと言われるかもだが、寝るには良い場所だったんよ。メインの道から隠れて見えなかったし。

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 静かで気楽

 こういう時は小説でも読んでるのが定番だけど、電源もあるのでチマチマとブログ記事書いたりしてた。どうも私は「文章を書く」という行為が好きのようで、好き勝手なこと書いてる分にはこれが全く苦にならない。その割に文章力は何時まで経っても上達しないが。

 夕食の材料買い出しに行くため一旦全ての荷物を収納する。キャンプ場なのだしテント内に荷物置いて買い物行けば良いじゃないかとは私も思うのだが、南米でキャンプ地を離れる場合は必ず全て荷物を撤収するよう心がけてる。セキュリティ良い有料キャンプ場でもない限りは。

 無駄かもしれない行動だとは思うが、そのおかげで公園管理人のオッちゃんから声かけてもらえて管理事務所のシャワーを使わせて貰える特典があった。気を使うと思った以上の結果が返ってくるものだ。

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 どころか夕食も頂いてしまう


 翌日。暇にあかしてコーヒー飲みまくったせいか、非常に寝つきが悪かった夜。やっぱり運動しないとダメだよね。

 まだ曇り空の天気ではあるが、一応今日から天気は回復基調に向かうとのことで私は非常に期待している。というかウルグアイ北上に入ってからまだ1度も気持ち良い青空を見てないし。

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 雨降らないなら土の場所だよね

 昨日の管理人のオッちゃんにお礼言ってから走行開始。何故か昨夜から全ての電源が使えなくなってしまったのが気に食わないものの、無料キャンプ場としては史上最高クラスの素晴らしい場所でした。もっとアピールすべきだと思うよここ。

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 カシューナッツかマンゴーか

 川向こうの道は未舗装だったがサン グレゴリオの町以降はアスファルトの道が続く。地味に昨夜も弱い雨が降ってたようで、未舗装路だったら路面がぬかるんで酷いことになってたなと思うとすこぶる運が良い。

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 あと風向きも良い

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 さてこの写真

 見てお分かりの通り道路の端だけがやたらとボコボコに削られている。ウルグアイは他の道路でも道路脇だけやたら路面状況が悪いことがあり、これの原因は農耕用の大型重機が普通に道路を通行しているからなのではないかと考える。

 いやまぁ真実がどうかは知らないが、こんな感じで目に付いた疑問をその国の特徴や感覚から色々と想像していくのは楽しいものだ。似てるようで異なる南米各国ってさ。

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 60kmほどで国道5号線へ

 主要幹線道路に出たことで側道も幅広くしっかりとした作りになり、走っていても安心感がある。とはいえ交通量自体が少ないので狭い道路でもそれほど怖さは感じないけどさ。危険は少ないほど良い。

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 川なんだけど景色的に不思議な感じ

 微妙なアップダウンを繰り返して進むいつも通りのウルグアイ。しかし1つの丘を越えてみると、そこに広がるは無数の風力発電だった。

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 バリバリ電気作ってください

 折しもこのタイミングで久しぶりに青空が見え始め、走ってる私もニッコニコ。やっと走ってて楽しいウルグアイが帰ってきたと思ったよ。

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 牛と風とプロペラと

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 そういや牛追い見たのはウルグアイ初かも

 90kmほどでクルティナの町へ。キャンプ場はおろか宿泊施設の1つもないような小さな町であり、とりあえず警察署に行ってテント張らせてもらえないか交渉する。

 すると「ここではダメだがすぐ近くに廃墟になったガソスタ跡がある。そこでキャンプするのは構わないよ」というフレキシブルな対応。私が言うのも何だが、そんな場所を警察が紹介して良いのだろうかとは思う。

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 良いのだろうな

 2018年7月7日(土) 走行距離 3km 累計83487km
 2018年7月8日(日) 走行距離96km 累計83583km

 ウルグアイ11日目 ブランキージョの町〜モンテビデオから北に約260km サン グレゴリオの町

 あれだけ雨対策したのに夜中も全く雨降らずじまい。もちろん私が寝てる最中に雨が降った可能性は否定できないが、十中八九は雨音で目を覚ます自信がある。町中の野営でそこまで熟睡するほど肝が座っていない。

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 対策バッチリだったのに

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 旧駅舎は現民家に

 ともあれ雨でないなら走ろうと思う。幸いというか未舗装の道が続いてるため、雨に降られなかったことは自転車を汚さないで走れることに繋がり有難い。

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 ドログシャになるからね

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 コピーロボットかと思うくらい同じ顔ぶれ

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 こんな辺鄙な場所でキャンプしないって

 昨日と同じく曇り空だが、昨日と同じく東からの風が吹く。良いことも悪いことも等分してやって来るというならば、私はそれを享受した上で「追い風で楽勝〜」とか利点ばかりを叫ぶような人間でありたい。

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 天気最悪〜とか言ってしまう人だけども

 ウルグアイ南下の際に湖を通過した私だが、この湖は複雑な形をしつつも東西にネグロ川という川を通じて広がっている。このサン グレゴリオ デ・ボランコ湖もすぐ隣のネグロ川まで道路が通じている。

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 そして橋はない

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 向こう岸からやって来る渡し船を待つ

 しかし騎士のこちら側は本当に売店すら無い場所で、昨日無理して走らなくて良かったと心底思う。唯一存在してる建物が廃墟だけってどうなのよ?

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 確証は無いけど昼間に来るのが正解だわ

 ところでこの渡し船、車両を載せるイカダ部分を漁船のロープで繋いだだけの凄まじい構造であった。これに乗れただけでもこのルートを選んだ甲斐があったと思うほど力技満載な渡し船に感謝の気持ちを表したい。

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 予算なくて工夫でなんとかしてるのか・・・とか想像してしまう

 まだ昼過ぎではあるが、今日は対岸のサン グレゴリオの町にて走行終了としたい。というのもこの町は湖に突き出た半島が無料の市営キャンプ場となっており、このルートを選んだもう1つの理由がこのキャンプ場を利用したかったからなので。

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 スーパーのシエスタ休暇終わるまで博物館とか

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 予想以上に立派なキャンプ場

 屋根付きの建物に合わせて水道に電源、何とFreeWi-Fiまでありやがる。本当に無料で良いのかと不安になるレベルの設備具合。ただしホットシャワーは有料だったが。

 昨夜降るはずだった雨は1日遅れて今日の夜から降り出すようで、まぁモンテビデオ出発してから全くネット環境なかった状況ではそうした情報取り違うのも仕方ない。

 というか今朝出発したブランキージョの公園でもWi-Fiはあったのだが、3分使えただけでその後は全く活動しなくなったという一幕がある。ウルトラマンかよ。

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 冷凍肉を解凍中 

 ウルグアイもワインが割合安い

 ここなら仮に明日まで雨降り続けても何の気兼ねもなく延泊するね。というかむしろ明日も雨降ってて下さいとお願いする。そんな明日の降水確率50%なのであり、きっと降り止んでるのだろうなと思う。何となく。

 2018年7月6日(金) 走行距離44km 累計83484km

 正しくはアメリカ大陸におけるスペイン語圏の宿泊施設について。まぁ日本でも同様だが一言に「宿」と言っても多種多様な呼び方があるように、スペイン語においても宿には様々な種類がある。同じスペイン語でも国ごとに呼び方が異なったりもするし。


 ということでメキシコ含む中南米の私が走ってきた国で見かけた宿泊施設の名称と特徴である。



◎Hotel(オテル)

 英語と全くスペルも同じで分かりやすいオテルことホテル。都市圏であればどの国でも100%存在する。超高級から庶民派定額ホテルまで多種多様であるが、基本的に個室空間が用意されプライベート空間が確保されている。

 建物によっては最小ベッド数が2つだったりすることも多く、1人だと損したと感じることもしばしば。

 私が使うようなホテルはまぁそれなりのレベルなのだが、ペルーやボリビアのホテルでは頼まないと部屋の鍵をくれなかったりすることもあった。そもそも鍵なんかないと言われることも。

 適当な人見つけて「近くにホテルない?」というと、大抵このHotelとか教えられて「違うよ!私が行きたいのは安宿なんだよ!」とかなりかねないので、宿泊施設という意味でこの単語を使うと面倒なことがある。


◎Hosteria(オステリア)

 コスタリカやエクアドルでときどき見かけたのがオステリア。都市部ではなく町のやや郊外に位置しており、広大な敷地と立派な豪邸で構成されている言わば高級旅館。庭にプールが付いてるどころかテニスコートまでありやがる姿は軽井沢の高級ペンションに近いイメージか。

 1度興味本位で宿泊料金を聞いたら他の安宿の3倍近い料金だった記憶がある。少なくとも貧乏自転車旅行者が利用するような場所ではないのかな。


◎Hostel・Hostal(オステル・オスタル)

 都市部と観光地ならば多数存在する安宿の代表格。いわゆる多数の人間が1室同居するゲストハウスタイプの宿を指す。長期海外旅行者御用達の宿で、いわゆる「日本人宿」というのも多くがこのスタイルである。なおスペイン語でドミトリーは「Dmitrio(ドミトリオ)」と呼ぶことが多い。

 先進国よりの国ほどサービスが良い傾向で、朝食サービスがあったり荷物を保管する鍵付きロッカーが設置されている。反面ニカラグアのホステルではWi-Fiすらないホステルもあった。

 多数・多国籍のバッックパッカーが滞在しているため情報収集には便利な反面、共同生活におけるストレスもある。割と手癖の悪い輩が宿泊してるホステルでは盗難被害の話をよく聞くし、冷蔵庫の食材とか平気で使われたりとか。ラパスのホステルで古くなったコッヘルを寄付しようとキッチンに置いたら1時間で持ち去られたことがある。

 レセプション周辺に観光情報が揃えられてることが多く、場合によっては受付でツアー予約もしてくれる。利用客層の関係かスタッフが英語を解する場合も多く、物価の高い国ほど利便性が上がる印象。


◎Residencial・Residencia(レジデンシアル・レジデンシア)

 エクアドルで1回だけ使った。基本的に個室タイプの安宿なのだが後述しているオスペダへとの違いが全く分からない。駐車場があったりしたので車両移動の人なんかが利用しやすい町中のモーテルに近い扱いなのか?

 エクアドル・ペルー・ボリビアではちょいちょい名前を見たような気がする。


◎Hospedaje(オスペダへ)

 主に南米に入ってから目立つようになる個室系安宿の名称。民家の一部を宿泊施設にしているような建物であるパターンが多く、大概は家主がすぐ側若しくは同じ建物内に住んでる。

 要するにあまり外国人の利用を当てにしてないホテルみたいなもので、経営者によってその良し悪しが大きく分かれることになる。日本で言うところの民宿に近い感じだろうか?

 ペルーの寒村で使ったオスペダへは前の人が使って汚いままの部屋に通されたりもした。かと思うとホテル並みに大きな建物に行き届いた設備だったりすることもあったり。

 基本的にホステルのない町における最安値の宿泊施設となる場合がほとんどで、まぁ散々利用してきましたとも。なおチリ・アルゼンチン・ウルグアイでは一切その姿を見なくなる。


◎Cabanas・Cabinas(カバナス・カビナス)

 1つの家を丸々借りきるスタイルの宿泊施設。キャンプ場のキャビン村以外にも町の郊外にあることが多い。あとアウストラル街道とか。チリやアルゼンチンの他、コロンビアでも見かけた。複数人での使用を想定してるようで、私は基本利用したことはない。というかカバナがある場所には大抵他にキャンプ場やれオスペダへがあるため、あまり単独の自転車旅行では利用する機会がないと思われる。


◎Posada(ポサダ)

 スペイン語でそのまま「宿」を表すポサダだが、これを利用したことはない。形態としては小規模な旅館が最も近い感じで、B&B(ベッド、ブレックファースト)のサービスが付いてた印象。

 ちょっとしたリゾート地なんかに行くと、海沿いの家が全てポサダとなっており、旅行者の呼び込み合戦が白熱している。でも決して安い宿というわけではない。


◎Pension・Hostal(ペンシオン・オスタル)

 前者のペンションは日本のイメージするそれと同様なのでいいとして、問題は後者のオスタル。いわゆるゲストハウス系のオスタルだと思ったら普通に無茶苦茶高くてビックリしたことがある。後にオスタルというのはペンションと同義なのだ的なことを言われて納得したというか、そんなの単語の意味を統一しておけよ!と憤慨したというか。


◎Alojamient(アロハミエント)

 ボリビアで登場した個室系安宿の名称。つまりメキシコ含む中米とコロンビアはオスペダへで、エクアドルやペルーではレジデンシアル。そしてボリビアになると用語がアロハミエントに変わると思っておけば大体OK。そういう意味ではアロハミエントって単語はボリビアでのみ普遍的に使われてる貴重な単語なのかもしれない。案外パラグアイとかでは普及してるかもしれないが。


◎Motel(モーテル)

 もうスペイン語じゃなくて完全英語圏での宿泊施設だと思うのだが。メキシコやアルゼンチンといった国では割とよく見かけるモーテル。内容も同じで郊外にある車両ごと受け入れ可能な宿。

 ちなみにメキシコでは1泊ではなく3時間や6時間で料金いくらといったスタイルのモーテルも多く注意が必要。というかこれモーテルじゃなくてラブホなんだろな。


◎Camp・Camping(カンプ・カンピング)

 オマケとしてキャンプ場。キャンプ場が日常的に出現するのはチリ・アルゼンチン・ウルグアイの3カ国のみで、他だとメキシコの山深い場所にある観光地とかにときどきある。グアテマラでも1~2回キャンプ場に泊まったかな。

 南部3カ国のキャンプ場は世情に設備が整っており、それでいてホステルの半額以下という値段で泊まれるため好んで利用していた。ホステルの敷地にテントを張らせてもらえる宿というのもあり、特にパタゴニア地域ではこのスタイルの宿をよく見かけた気がする。個人的にはホステルで煩かったり気を使ったりするよか安眠できるので有難い。

 ウルグアイ10日目 サランディ デル イの町〜モンテビデオから北北東に約230km ブランキージョの町

 首都のモンテビデオから放射状に伸びている幹線道路において、中でもこの国道6号線は規模も交通量も少ない道であることが伺える。地図アプリでは白地の道で表記されてたし。

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 その割に立派なキャンプエリアだった

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 本当にマテ茶好きだな

 何故そんな道を走ろうとするのかといえば「面白そうだったから」というのが答えなのだが、もう少し具体的に述べると6号線のから枝分かれする道が、ウルグアイ中央にあるサン グレゴリオ デ・ボランコ湖を通過するのであり、ここを通ってみたいと思ったためだ。

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 やっぱり天気は今ひとつ

 本来ならば今日中にその湖までたどり着くつもりだった私だが、日を追うごとに強くなる風に加え路面状況は悪化の一途をたどっている。湖の通過は無料の渡し舟が出ているらしいが、恐らく夜間帯には営業してないことが想像できる。

 つまり下手すると町を目前にしながら対岸で指をくわえて野宿する可能性が高く、しかも今夜から雨が降ってくるとのことでして。

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 ついに未舗装路になりおった

 何とか40km弱を走り国道43号線との分岐点にあるガソスタまで到着する。これで6号とはお別れで、距離にして238kmであった。地図上のガソスタはモンテビデオからの距離にて示されてるので分かりやすい。

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 レストランで休ませてもらう

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 ありがたし 

 方角でいえば北東へ向かい走ってたのだが、このガソスタ以降は90度向きを変えて北西へと進む。これは東から吹いてた向かい風が追い風になることを意味しており、前半まったくペースが上がらずその割にキツくて仕方なかったのが、路面状況ではなく風のせいだったことを理解する。

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 調子にのるとコケるので慎重に

 そういえば木材運ぶトラックが増えた

 70kmちょっとで現れるブランキージョの町。とりあえず夕食の材料だけ買い足して、そのまま町を抜け行ける場所まで行こうかとも思ったのだが。2kmほど進んだところで目視できる限界まで道しか見えない景色に恐れをなしてUターン。雨を凌げる自信がない。

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 この町だったら屋根の下野宿は簡単だし

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 とりあえず充電してるの図

 廃線になった駅舎のホーム下にテント張らせてもらい一安心。これ書いてる21時半の時点で全く雨降る気配がしないのだけど、これで雨降らなかったらそれはそれで悔しいな。

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 複雑な自転車乗り心

 2018年7月5日(木) 走行距離78km 累計83440km

 ウルグアイ9日目 サン ガブリエルの町〜モンテビデオから北北東に約180km サランディ デル イの町

 ウルグアイにおける最も寒い時期は6月で、既に寒さのピークは過ぎ去っている。しかし今朝の寒さはそんな情報を吹き飛ばす程には冷え込む気温でどうしたもんやら。流石にフライシートが凍りつくことは無くなったが。

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 早く暖かくなって下さい

 牛の糞だらけの警察署裏敷地を注意深く行動しながらテント収納する。何故これらが牛の糞だと分かるかというと、昨夜放牧していた牛をオッちゃんがこの敷地へ連れ戻しに来たから。

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 踏まなかったから良しの出発

 夜に星が見えてた空は、起き抜けも青空を見せていたというに自転車に跨った時には既に雲が空一面を覆っていた。晴れるタイミングを間違えてるぜよ。

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 寒い

 思うにウルグアイという国は、その天候によって走行の楽しさが異なる最たる国ではないだろうか?基本牧草地で構成されてるこの国は、多少のアップダウンも手伝って晴れていると緑の大地が波打ちながらいつまでも続く素晴らしい景色を見せてくれるのだが、曇っているとただただ坂道が続くだけという感想に。

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 景色の良さは自転車旅行で重要

 オマケにやや向かい気味の風も吹いてくるし、結構必死に自転車漕ぐ羽目になった。私は鼻歌口ずさみつつのほほんと走行できるような環境を理想としており、こんなの勘弁してほしい。まぁ鼻歌は口ずさんでいた。

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 バス停もガクンと数が減った

 というかここフロリダ州はウルグアイのほぼ中央に位置していながら特筆するほど何もない。サン ガブリエルの町も小規模で「何もない」と表現するに足る町だったが、それでもフロリダ州の6号線において1、2を争う規模の町だったのだ。

 というかこの道で他の町がフロリダ州には1つしかないレベルで空白地帯の土地である。

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 んなぁ〜

 寒さに耐えつつ走り続けて90km強。ようやくサランディ デル イという何とも読みづらい町へと到着し、ともあれ食料調達するため町中へと行くのだが。

 スーパーには肉も野菜も販売されないのであり、つまりそれぞれの専門店にて買い物する必要がある。このため3倍手間がかかったぞ。どうしてそんな形態にするのかな?

 偶然にも町の入口付近にあった公園はキャンプ可能な場所であった。ウルグアイにはこうした町の公園がキャンプ可能であるパターンが多く、自転車旅行者としては有難い限りである。

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 折角なのでワインにしてみた夕食

 2018年7月4日(水) 走行距離98km 累計83362km

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