オランダ2日目 アールテンの町〜アムステルダムから東南東に91km地点 アイセル川沿い

 有料なだけあって地面も切り揃えた芝生で快眠できる、実に快適な場所であった。それだけにとどまらず、限界まで施設利用し尽くしてやろうと考え得てしまう私は良い性格してるよ本当。

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 12時チェックアウトなのでその時間までは

 ゆっくりする・・・というワケでもない。日本で散髪してから既に1月以上が経過し髪の毛伸びて嫌な感じだったのだ。こういうシャワーを気兼ねなく使えるタイミングでこそ散髪絶好の機会!ということで新バリカン使って髪の毛切ったり。

 サッパリしたところでようやく食事を行い、夜間には相当冷え込んだと察せられる水滴だらけのテントを乾かし出発準備済ました時点で時刻は12時だった。おかしいな?そんなにダラけてないのにもうこんな時間になってしもうた。

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 といいつつ許可貰って共有小屋でネットしたり

 結局出発したのは14時半になってから。料金以上に利用し尽くしたお客になってしまったなとか思ったりもしたが、オーナーさんも東洋人の自転車旅行者なんて珍しいらしく色々世話焼いてもらい、こうしてときどきキャンプ場泊まるのも良いモノだよな・・・とか現金なことを思いました。

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 お世話になりました

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 ちょっとだけ走って今日は終わりかな

 距離稼がなくても良いと思ってはいるのだが、そうはオランダが許さない。何しろこの国は世界一の自転車先進国とも評される自転車フレンドリーな国。その名に恥じぬというべきか、町中も郊外もとにかく無茶苦茶走りやすい。

 これは自転車道の優秀さだけを言ってるのではなくて、交通量の少なさや高低差がないことといったこの国特有の特徴が全て自転車にはプラスに働いていることの結果とも思う。

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 すごい国ですよマジで

 オランダ走ってるとあのドイツですら「ちょっと足りなかったな・・・」と思えてしまうのだ。デンマークと並んで世界で最も自転車で走りやすい国との言葉に偽りなし。

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 むしろアップダウンがないぶんオランダの方がデンマークより上かも

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 走っててストレスを全く感じない

 いやいや、気になることがないワケじゃない。平坦な地形に伴ってか割と風が強いというのは感じるな。広々とした牧草地帯なんかに出ると、場合によってはひたすら向かい風を受け続けて走ることになる問題はある。

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 でもすげー良い景色なんだわ

 太陽光出ないと気温も20℃ちょっとだし

 このくらいの気温だとほとんど汗もかかないので、無理して水場の近くにて野営する必要はないのだが。そうはいっても水浴びできるならそれに越したことはない。私は綺麗好きなのでしてよ。

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 オランダの消防署スタイリッシュだな

 そんな欲張った考えが失敗だったか。アイセルという大きな川に出たは良いが、全然身を隠せる場所が無くなってしまい野営地を探して1時間以上もフラフラと走ってしもうた。川沿いに限定しなければいくらでも森林地帯はあったのに。

 まぁ気持ちよく水浴びできたので不問にしたい。初めての土地で分からないことだらけの中、毎回失敗せずベストな選択をするなんてのは無理な話なのだ。大切なのは、自分が譲れないポイントは何かをしっかり把握して後悔しない行動をすること。

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 そしてビールを飲むこと

 日が落ちるとTシャツ1枚では肌寒さを感じる気温に。今年の夏は嫌に早く終わったなぁ・・・とか言ってしまうと、この先スペインあたりで「アホなこと言ったわ」とか思うのだろうな。

 2022年8月6日(土) 走行距離55km  累計114137km

 ドイツ32日目&オランダ1日目 森林〜アムステルダムから東南東に約130km アールテンの町

 0時過ぎから降り出した雨は朝7時を目処に降り止んでくれ、活動時間帯と被らないよう配慮してくれる優秀なヤツだった。フライシートは濡れてしまったけれど、どうせ今夜もキャンプなので無理して乾かす必要はない。

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 2〜3日使わない場合はカビが怖いので完全に乾かします

 曇り空の下を走るって随分久しぶりのような気がするけれど、これで嬉しいのは気温が低くなり快適な走行ができること。いやもう最近は最高気温ですら30℃ちょっとだったりしてさ、日本の8月前半を思い出すと「快適そのもの」とすら表現できそうな気候だけども。

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 人は簡単に慣れてしまうので

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 全身から水を吹き出してたヤツ

 地味に今日は距離を走りたいというか、とにかくオランダへ入国してしまいたい。というのもガソリンの残量がかなり厳しいラインとなっており、ガソリン補充が難しいドイツではなく隣国でやってしまいたいと考えてまして。

 でもデュッセルドルフを過ぎてからも距離的に短い西方面へと進まず北上してたのにはワケがある。ケルンでジェンスがお勧めしてくれたドイツ観光ポイントにラントシャフトシュパーク・デュイスブルク=ノルドという名の製鉄所跡地があるのだ。

 ここの土地が現在では公園としてキャンプ施設やイベント会場にもなっているとのことだが、何より取り壊されずに残されたままとなっている廃工場を直接見学できるポイントなのだとか。割と廃墟好きな茶壺さんとしてはそりゃ行ってみたい場所なのですよ。

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 んで到着

 最初キャラバンパーク側に着いてしまい、そちらにも多少の建築物が残されて居たためそれ見て「思ったよりも大したことなかったな・・・」と勘違いしそうになる。メインの廃工場は道路挟んで西側にあった。

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 どーん

 男の子は誰でも打ち捨てられた工場に憧れを抱くものと決まっている(偏見)のだけれど、この規模の工場が残されてるだけでなく、自由に見学できるというのがまた凄い。階段使って上に登らせるとか日本じゃ確実にやらせないだろな。

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 おかげさまでこんな素敵な場所を見て回れる

 高炉は高さが70mにもなるらしく、一昨日もケルンの大聖堂で階段チャレンジしたばかりというにウキウキで上まで登っていく。高いところが好きなんですよ、馬鹿ではない。

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 途中の機械群も面白いけど

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 最上階からの眺めもなかなか

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 これはわざわざ来る価値大いにあったですよ

 歴史的な価値とか学術的な話とかドイツ語読めないので一切わからないにも関わらず、こんなに楽しくて興奮する場所だとは思わなんだ。お城だとか教会も見ていて面白いと思うけど、私の琴線に触れる建築物ってのはこういう系統だよなぁとか思いつつ。

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 これは動画になった時も楽しみ

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 ちなみにこの敷地で自転車のイベントがある模様

 本当なら一眼レフ片手にもう1周したいくらいだが、今日は時間的リミットがあるので出発する。というか見学でかなり時間使ってしまった上に、今日のルートはあまりサイクリングルートが出てこず道に迷うことが多いんだよね。

 ドイツはかなり道路が多い国という印象で、それでも迷ったりせず快適に自転車走行ができるのは適切な自転車用の標識とサイクリングロードの存在によるところが大きい。なのでそうした点を利用できないと割と迷うんですわ。

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 今日、多分オランダ国境までに20km近くロスしてると思う

 それでもなんとか明るいうちにオランダ入国できる目処が立ち一安心。出入国を繰り返したドイツだけど、今回の自転車旅行では一応今日がドイツ最終日と考えている。

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 ありがとドイツ

 よろしくオランダの言葉より先にガソスタへ突入し燃料補充。マジでドイツ以外の国だと何の苦労もなくガソリン入れられるんだよな。どうなってんだ?

 そこらへんで野宿できそうな雰囲気満々のオランダだけど、すぐ近くにキャンプ場もあったので今日はそちらを利用させてもらうことに。13.3ユーロ(約1830円)ってヨーロッパのキャンプ場利用料としては高いのか安いのか判断つかんな。

 折角なので明日はギリギリまで設備利用させてもらう予定

 2022年8月5日(金) 走行距離113km  累計114082km

 ドイツ31日目 ケルンの町〜ケルンから北北西に51km地点 森林

 休息日の翌日だというのに眠くて頭が重たい気がする不思議。なんだかんだ人様の家に厄介になっているため遠慮して疲れる・・・ような繊細な性格ではないのだが、単純に英語での会話が丸1日続くという方面で疲労が蓄積してるとは思う。

 異国の人に受け入れてもらい色々話をするというのは非常に喜ばしいことなのだが、単純に私がアホなのが問題なのだ。学生時代から英語の授業は嫌いだったが、それが12時間くらい続いてると思えば分かってくれる人もいるんじゃないかな?

 お世話になったジェンスにいくらお礼をいっても全然足りないのだが、笑顔で「またいつか会おう」といってもらえるとね。もう出発前から泣きそうなんですよ本当にさ。

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 また1つ特別な思い出ができた

 とりあえずこのままケルンを抜けて北上するのだが「そのルートならライン川西岸にあるツォンスって町が小さいけど素敵だよ」とアドバイス受けたので、川は左岸を走ろうと思う。

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 ちょっとだけケルンの町中を通って

 ドイツ4位の大都市とはいえ中心部から10kmも走らないで郊外に出てしまう。その上ケルン市内も自転車道が整備されているので都市部ながら走りづらいということが少ない。ドイツ走ってて何が良いって、こうした自転車的なストレスの少なさが良い。

 ツォンスまでの道中も休息日挟んだ関係もあって素晴らしい速さであった。ロードバイクの人が聞いたら鼻で笑われる程度の平均速度なんだけどさ、自転車旅行的には時速20km越えはとても、速い。 

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 そんな感じで町中見て回る

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 下調べ全くしてない 

 どうやら市内を壁で囲われた進撃の巨人の舞台みたいな町らしく、とすると大戦中に攻撃で晒された結果としての現状なのだろうな。第一次も二次でもドイツは悪者の立場とみなされることが多いけど、かといってこの国が攻撃を受けてないわけでも市井の人たちが被害に遭ってないわけでもない。

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 そんなことを考えたり

 もうちょっと即物的な面に思考を移すならば、この先にはデュッセルドルフがありドイツに限らずヨーロッパにおける日本人居住者が最大規模の町らしい。ということで、有名な日系のお店ばかりが立ち並ぶ通りがあるとのこと。

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 なるほど、これか

 まだ海外旅行再開して1ヶ月ってところなのに、もう日本食見るとウキウキしてしまう自分がいる。というか日系スーパーで日本語の商品が立ち並んでいることが嬉しいのだ。ポップも商品説明書も全て日本語で理解できる「私の知ってる世界」という感覚。

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 アジア系の人も多かったな

 これが嬉しくなるというのはある程度海外旅行に慣れて「知らないこと・分からないことが日常」という感覚を身につけていると感じられる感覚なので、私も海外自転車旅行に完全カムバックできたと評して良いと思う。

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 流石に新しい本は買わなかった

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 寿司は走って食う物じゃないと思う

 折角なので食材だけでなくお昼を食べて行こうと考えてたのだが、14時過ぎの到着とタイミングが悪く狙っていたラーメン屋が次々とランチタイム終了して休憩時間になってしまう。休憩のないお店もあったけど、行列20人くらいいてアホらしくなって並ばなかったし。

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 結局うどんで手を打った

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 楽しい町でした、ハイ

 デュッセルドルフも大都市で観光ポイントとか色々ありそうなのだけど、出汁と味噌が買えたことに満足してそのまま駆け抜けてしまう。完全にこの通りしか私には情報がなかったもので。

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 再びライン川沿いに戻って進みます

 でもここで一休みしてたらジョギング中の日本人から声をかけられて嬉しかった。やっぱりデュッセルドルフは日本人が多いのだなぁと思ったし、単純に日本語で会話したのほぼ1ヶ月ぶりだったし。

 思ってたよりデュッセル長居していたようで、町を抜けてそれほど走らずに17時過ぎに。川沿いで人から見えない場所・・・と、いつものパターンで野営地探すが大都市の近くだからか森林地帯が全然出てこない。

 1時間近くフラフラ野営地探しながらやっとこ見つけた橋脚脇の雑木林の中に自転車突っ込み本日終了。天気予報調べたら夜中に雨が降るかもしれないため、屋根のある橋の下の方が良いかとも思ったのだけど。

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 雰囲気的に先客が居そうだったので

 余計な不安は作らないに限る。そうでなくともキャンプ泊は熟睡できるといい難いのだから。

 2022年8月4日(木) 走行距離85km  累計113969km

 ドイツ30日目 ケルンの町

 イスラム系の国だと早朝からアザーンの大音声が鳴り響いて起こされるのが常だが、なんだかんだキリスト教国も教会の鐘が鳴り響いて起きることは多い。寝坊は許さない方針なのか。

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 熟睡でした

 ジェンスが学校の先生で夏休み期間中であり、今日もケルンの観光に付き合ってくれるとのこと。本当にありがたい申し出です。今日は多分大聖堂だけと思いますがどうぞよろしく。

 しかも「昨日は立ち寄らなかった場所を見せてあげるよ」と昨日とは別のルートでケルンに向かい、私を飽きさせない気の配りよう。逆の立場だったとしてこんなホスピタリティ精神持てるかな私は?

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 お、大聖堂見えた

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 立ち寄った植物園

 この一角は他に動物園等も隣接しておりケルン市民の憩いの場、といった趣き。世界中の植物を取り寄せているそうで、気候的に生育が難しいタイプは大型ビニールハウスを建設しておりこの中に搬入されるとのことだ。2019年に完成予定でまだ工事終わってなかったけどね。

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 面白かった

 ということで大聖堂へ。やっぱりこの周辺は盗難の被害が多いらしく「ケルンの町中だけは注意しろよ」と言われたこともあり、荷物は全て家に置かせてもらった。これで盗難の心配なくゆっくり見学ができるぞ。

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 行きましょうか

 といって向かうは階段降りた地下1階。というのもケルン大聖堂は2本の尖塔を抱えているのだが、これの上まで登っていくことができるのだ。6ユーロ払って(もらって)150mの階段登りスタートだ。

 んでコレが狭い螺旋階段を永遠登り続けていくスタイルで結構キツい。上から見学終えた人が降りてくると通行に詰まるし、階段自体もかなり急な造りとなっていて疲れる。何よりぐるぐる目が回るのであり、途中には疲れてグズってる子供もいた。

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 7割くらい登ったところにある大鐘楼

 この鐘自体は年に2度しか鳴らさないらしく、その理由が「あまりに大きな音の衝撃で教会が痛むから」というのが面白い。

 そういう話を聞かされてみれば、なるほど古い建物だけあって石造りの柱なんかは所々欠けたり削れてしまっているのが見て取れる。この手の宗教建築物ってやたら工期が長い上に、完成しても修繕ばかり続いてるイメージあったのだが、そもそも鉄を使わず石がメインの方式のため強度自体が低いワケだ。

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 まぁ鉄やコンクリ使ったら味気ないもんね

 更に階段登って頂上の展望フロアへ。ケルンの町並みがぐるっと見渡せる気持ち良いポイントで、はるばる階段上がってきた甲斐があるというものだ。150mって東京タワーの大展望台がそのくらいだった筈で、それを狭い階段使って登ると思えば想像しやすいかな。

 結構記念撮影で撮って貰った

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 本当の先端は更に上なんだよね

 目を回しつつ階段降りて今度こそ大聖堂の正面入口へ。広場に大勢の人がいるのは昨日走って知っていたが、昼間は大道芸だったり色んな人が集まっているようでまた違った面白さがある。

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 地面に絵をかいただけだが1番人集まってたな

 さて大聖堂。教会なので入場料はかからないのが嬉しいところ。この前訪れたトリールの大聖堂も相当凄いと驚いたが、ケルンもまた豪華絢爛ながらも荘厳な凄まじい建物だ。入ってすぐ圧倒される。

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 一眼レフ持ってきて良かった

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 天井が高い建物の内部っていいよね

 とにかくスゴくてとても楽しい!・・・という小学生レベルの感想しか出てこないのだが、ちょっと教えて貰った話でも交えとくと、ここケルンの地下数mにはローマ時代の遺跡やらアレコレが埋まっているらしく、建物の基礎工事で地面を掘り返す際には同時に学術調査をしなければならない。

 このためケルン中心部は新規の建物が建設されるペースが非常に遅く、常にあちこちで工事が行われては調査で中断・・・というプロセスを繰り返しているとのこと。

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 あんま教会とは関係なかったな

 今日は奥のエリアも開放されてる日らしく「ラッキーだったな」とのこと。はい、自分でもちょっと思ってたけど運が良いタイプの気がします私。

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 ラッキー

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 でも1番のラッキーはケルンでジェンスと会えたことだよ

 ・・・みたいな台詞返したいんだけどなー。英語の上手い言い回しがわからない。分かっても恥ずかしいので言えるかどうかも分からないですけどー

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 素晴らしい場所でした

 なんだかんだ今日も4時間近く散策していたケルン。ジェンスの家戻って伝えられてたホームパーティの準備をお手伝い。「ドイツの料理を食べれるよ」とのことで私も非常に楽しみだ。

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 イメージ通りのじゃがいも料理が

 ドイツ料理にドイツビール、そして先日のモーゼル川産地のドイツワインと素晴らしい。異国での体験ってのはこういう異なる文化と食を体験してる時に最も違いを見つけることができると思うのであり、具体的にはチーズ6種類を食べ分けつつワイン飲むとか超面白い

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 食べ比べると違いがよく分かる

 宵っ張りなドイツ人たちとの食事。0時を過ぎた辺りで眠くなってしまい一足先に休ませてもらうことにした。ビールとワインでフラフラだったけど、最高に楽しい1日だったな。

 2022年8月3日(水) 走行距離19km  累計113884km

 ドイツ29日目 川沿い〜ドイツ第4の都市 ケルンの町

 柔らかな草地の上で素晴らしい環境だったが、そういう場所にはナメクジ出るのがドイツなんだよね。テント外に置いてる道具で朝露が付着する物にはあらかたナメクジが引っ付いてたりしてさ、どこから湧き出てくるんだこいつらは?

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 疲れも溜まってるしゆっくり行きましょう

 今日はちょっと走ればケルンの町に到着だよね!・・・みたいな感覚でいたのだが、想定したより大分遠い気がするぞ。どうやらこの辺のライン川右岸はメインのコースではないようで、小さな道が多かったり自転車コースも見失いやすい複雑な造りをしてる。

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 要するに狭い住宅街の中なんですわ

 ある程度落ち着いて川沿いの快走路を走れるようになったのはケルンの市内に入ったのかな?と思える場所に突入してから。この辺ドイツって凄いよね、都市圏に入って「走りやすくなった」という感想が出てくるのだから。

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 とりま図書館へ向かう

 というのもモーゼル川沿いで声をかけてくれたジェンスさんが「ケルンに向かうなら家に来なよ」と誘ってくれていたためで、そちらに訪問する前の時間調整である。

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 PC作業も出来て大変よろしい

 無茶苦茶丁寧にアドレス教えてもらってたので迷うことなく到着する。一息ついて談笑していたが「ケルンの町を観光したいなら自転車で案内してあげるけど」との申し出頂いてしまい二つ返事で了承する。

 やったね!明日の観光が楽しみになりそうだ・・・とか思っていたのだが「じゃあ行こうか!」と言われたのはちょっと驚いた。今からですか!?もう19時近い時間なのに。楽しみです。

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 この写真とかさ

 ケルンといえばドイツ3大聖堂の1つで有名なのだが(流石にそれは知ってた)、私がビール好きだよ!みたいな話して最初に連れて行ってくれたのがここ。ケルンにおける最初のビール製造工場なのだそうだ。私のことをよく分かっていらっしゃる。

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 ケルンで最も古いバーとか

 地元民が歴史を交えて町の解説をしてくれるとか無茶苦茶楽しい。ケルンはライン川で東西に分かれている地形なのだが、観光スポットは西側に集中しているため「西側だけがケルンの町だ」とか言う人もいる・・・みたいな話はなかなか聞くことができないぞ。

 その東岸は労働者の町として栄えていたが、巨大な製薬会社の工場が建設されたことで仕事なくなる人が増え近年は治安の悪化が懸念されているとか、第2時大戦後にイタリアからの移民が多く移り住んだ関係でこの地区はイタリア系の人が多いのだとか。

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 東西を繋ぐ橋の1つには

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 南京錠がびっしり

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 もちろん大聖堂にも行きましたとも

 まだ明るいとはいえ20時過ぎてるのに物凄い人の数だ。日本だとそうした場所は自転車立入禁止となってるイメージなのだが、ドイツは基本的に有名ポイントでも何処でも自転車が侵入禁止となることはない(乗入禁止はある)あたり、実に自転車フレンドリーだ。

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 ケルンの歴史を感じさせてくれるレストランとか

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 これ、何だと思いますかね?

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 ゲロ吐き用の洗面台だって

 旧市街地区なんかも連れて行って貰ったのだが、この周辺で11月〜2月にかけて行われるカーニバルが凄まじい熱狂なのだと話していた。ジェンスすごく多方面に様々なこと知ってるなぁ・・・と思っていたが、聞けば仕事が教師らしい。なるほど!

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 これはマスタードの博物館

 ドイツの食べ物といったらソーセージのイメージである私の考えは間違っていなかったワケだ。すぐ側にチョコレート博物館とかスポーツ博物館とかもあって、そっちのイメージは特にないから知ってることだけ選定してるともいえるが。

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 この辺が高級地区なのだそう

 ケルンも第二次世界大戦で激しい爆撃を受けた町なのだそうで、そこで焼け落ちた建物を復興させた「新しい町」という意識があるらしい。だから余計に爆撃されず残った大聖堂を地元民も愛しているとのこと。

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 こっちは第一次大戦で造られた町を囲む砦

 ちなみに当時の爆撃機はケルン大聖堂を町の目印として爆撃していたらしく、本当によくまぁぶっ壊されずに生き残ったモノですね。

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 夜になるとライトアップされる

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 これゲームだったらラスボスがいる城だよね

 「夕食何が食べたい?」と聞かれたので「ドイツ人が普段食べてる料理がいいな」と答えたら「俺たちは毎日違う国の料理食べてるからあんまりそういう料理はないよ」とのお答えが。すげーな流石国際都市ケルン。

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 んでケバブ屋に行ったのだが

 なんとケバブサンドという食べ物に関しては発祥はドイツのベルリンなのだそう。トルコ移民が多かったドイツでドネルケバブを改良したドネルケバブサンドをベルリン屋台で始めたのが始まりとのこと。全てのケバブ=トルコだと思っていたよ。

 ・・・とまぁ色々発見と歴史とに触れた素晴らしい観光でした。大聖堂の中はちゃんと一眼レフ持って明日見学に行こうかなと考えとります。

 2022年8月2日(火) 走行距離55km  累計113865km

 ドイツ28日目 ライン川沿い〜ケルンから南南東へ22km地点 川沿い

 連日川沿いでのキャンプが続いているが、これは私が「汗かいたのだから水浴びしなくては!」という理屈で野宿地を選定しているだけで、この点に拘らなければドイツに限らずヨーロッパはこっそりテントを張らせてもらうのに困らない土地だ。

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 川や湖沿いに限ると「ちょっと大変」くらいの評価

 とはいえ警戒心なく8時まで寝坊しても人が来る軽輩全然見せない場所であった。遅くに設置しても早朝には撤収を基本とするテント泊だが、こうして朝にゆっくりさせてもらえるのは本当ありがたい。

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 まぁこんな道の脇に入った場所だったし

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 ドイツは油断してるとすぐこんな古城が出てくる〜

 別に打ち捨てられた建物ということでは無いようで、その証拠に私がここへ訪れたときには結婚式が行われていた。皆さんフォーマルなスーツやドレスを着飾っていたので間違いないと思われる。

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 日本は神社と教会(チャペル)のどっちが多いんだろね?

 ライン川に戻っても基本は川沿いの道を走り続けて進める・・・かと思いきや、意外と川を離れてのサイクリングロードも多くて一筋縄では行きません。モーゼル川と違って川の周辺が平野部になったことで、多少川から離れても上り坂とならない地形が原因とみた。

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 この標識分かりやすくて好き

 お昼休憩でスーパーのパンとか諸々を近くの公園で食べていたのだが、側で子供遊ばせていたオッちゃんが「何か困ったことは無いか?」と聞いてきたので「近くで水をくめる場所とか知ってる?」と聞いたのだけどさ。

 「よっしゃついて来な!」の言葉にホイホイ連れられ向かった先はスーパーマーケット。ありゃー「タップウォーター(水道水)」という意味が伝わってなかったか・・・とか思ったのだが、今にして思えば多分完璧に理解していたな。

 そのまま一緒にスーパーへ入り「果物は必要だろ?」とか「チーズはあった方がいい」と色々言われて、気づけば山のように食材「買ってもらって」しもうた。

 印象的だったのが「俺はムスリムだからさ」という言葉で、あ〜なるほどね!と思ってしまう私はイスラム教の国を走って来た旅行者だ。旅行者に対して親切にせよという教えがあると聞くけどさ、本当にイスラム教の人には今回もこれまでも色々助けてもらって感謝しかない。

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 料金見たら30ユーロとか表示されてたな・・・

 「良い旅行をな!」といって子供連れてサッと行ってしまったサム。こういう場面に立ち会うたびに「私は見ず知らずの外国人に対してこんなことができるだろうか?」と思ってしまう。

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 人に優しくなりたい

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 さてこの表示

 最初はライン川河口からの距離表示だと思っていたが、加工に向けて走っているのに数字が増えていくのでどうやらライン川水源からの距離表示らしい。この640kmという表示が大きいのか否かは不明だが、日本の川は全長100kmもあれば長い方だと考えると相当なのだろうな。

 そんな感じで到着したのはボンの町。かなり大きな規模の町で、川沿いに出てきた公園も相当なモノ。ついつい気になって園内を走り回っていたら、面白い景色が見えるじゃないか。

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 日本庭園だった

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 ボンの町が日本のどこかと姉妹都市でも提携してるとか?

 微妙に日本の庭園かな?と思わせるとこも含めて非常に楽しい。池には鯉とかもいたしさ、自分のアイデンティティって訳じゃないけど出自を感じさせる風景ってのは異国にいると余計に響く。

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 良いもん見れた

 いやいやボンの町なんだってば。ここは誰しも学校で肖像画に睨まれた経験のあるベートーヴェンの出生地・・・というのを先ほど声かけて来たサイクリストから教えてもらったのだけど、そういうことなら一眼見ておきたい。

 ちなみに例の「運命」の音の入りを「ジャジャジャ〜ンだろ!?」と表現していて、どの国でも同じなんだなぁと嬉しくなってしまった一幕。

 特に情報も知らず、町の中に入ってからインフォメーションセンターでようやく情報を教えてもらう・・・という旅行者としてどうなの?とも思える茶壺さんだが、多分今までもこの方式でそんな見どころを逃した経験ないはずなのでこれで良いのだと思っている。大切なのは「とにかく行ってみる」ことなんだよきっと。

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 行かなくちゃ分からないこともある

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 ほら到着できた

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 対面には土産物屋さんが

 でも超絶大通りで自転車置いて内部を見学することが出来ず仕舞い。誰だよ「事前準備必要ない」とかアホなことほざく輩はよ!

 ともあれボンの町を抜けて再びライン川を渡り対岸の森林地帯を目指す。なんとなく「良い感じかも?」と思っていた場所が、本当に最高の野営地だったという喜びでついついワインまで購入してしまった。買ったの野宿する前だよね?

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 安かったので、つい

 丸1本開けてしまってフラフラになりつつ書く日記のなんと気持ち良いことよ。こういう日のブログは後から見返して恥ずかしくなるパターンが多いので要注意だ。

 2022年8月1日(月) 走行距離80km  累計113810km

 ドイツ27日目 エルンストの町〜ケルンから南東へ77km地点 ライン川沿い

 ヨーロッパ野宿の何が良いって大型肉食動物がほぼ居ないのが良い。アラスカナダなんかだと深夜に草木を踏み鳴らす音で飛び起きてはベアースプレー片手に様子を伺っていたモノだが、ヨーロッパだとそういう気兼ね無く眠れる。

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 実に快適な目覚め

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 多分遊び場として作ったんだろうな

 でも西欧の多くの国がそうであるものの、日曜日に小売店が閉まってしまうのは自転車旅行的にはちと厄介。別に1日2日くらいお店が利用出来なくても対応できるだけの糧食はあるが、それはそれとしてジュースや走行後のビールでリフレッシュしたいのは人情だ。

 とりあえず出発時間を遅らせて昼休憩をなくす方向で調整する。ヨーロッパではあんまり丸1日の休息日を取らず、ちょいちょい半休とかを挟んでいくスタイルを採用してるのだが、これも「誰も来ない野営場所」というのが見つけづらいことに起因している。

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 今日もモーゼル川

 折角なので調べてみたら、モーゼル川は全長545kmもの長さを誇るドイツを代表する主要河川。そりゃあ川沿いもサイクリングロードが整備され、ちょいちょい出てくる町はその多くが観光業を主体にしているワケだ。

 すぐ脇を通っている鉄道も多分観光列車として風光明媚な風景を眺めつつ楽しめると売りにしていることが想像できるし、そんなお客に対して出されるブドウ畑で取れた地元特産のワインか。そりゃあ魅力的だわモーゼル川。

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 たくさん人がいるワケだよ

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 ちなみにブドウ畑はいまだに続いてる

 水が補充したくて地図と睨めっこしていたら、GoogleMapでは村の表記も無いような場所に湧き水の印が出ていた。無理矢理町名で表すとヴィンニンゲンの町の対岸にある道からちょっと山へ入ったポイント。

 何でこんな微妙な場所を細かく記述するのかといえば、ここで汲んだ水がまさかの天然炭酸水であったから。今回再出発に向けて成田空港まで自走した際にも天然炭酸水が飲める場所に行ったが、あの水はオイシシギテ飲めたものでは無かった。

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 ところがここの水は完璧

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 持ってるボトル全て満タンにしてやったわ

 ドイツ人は多くが普通の水では無く炭酸水を飲むし、スーパーで販売されてる水も多くが炭酸水。そう考えるとここの水はもっと有名になっても不思議では無いと思うのだけどな。

 そのままもう10kmほど進んでコブレンツの町に到着する。ここがモーゼル川の終点となっており、南から延びてきたライン川と合流地点というわけだ。モーゼルさんお疲れ様でした。

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 2大河川の合流ポイントとあって

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 それだけで大観光地になってる

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 ところで騎士さん貴方誰?

 川向こうには立派な要塞が聳え立っているし、そこへ向けたゴンドラが動いてたりして田舎の自然風景を楽しむ雰囲気から一変したな。大都会へと戻ってきてしもうた気分だ。

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 こういうのも面白いが

 ライン川の向こう岸の方には木々が立ち並んでいるよう見えるので、対岸へと渡りテント張れそうなポイントを探しに入る。まだ17時前だけど、日曜日に遅くまで走っても良いことないでしょ。

 首尾良くバッチリなポイントを発見し、ガソスタでビールも購入し気持ちよく1日が終わる。ドイツは短期間での出入国が激しかったけど、ようやくこの国に慣れてドイツを掴んできたような気がする。

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 ガソスタで買うとビールの値段は日本並み

 2022年7月31日(日) 走行距離69km  累計113730km

 ドイツ26日目 モーゼル川沿い3〜ケルンから南へ約90km エルンストの町

 地面の凸凹がちょっと気になり気持ちよく眠れなかった夜。昨日は狭いスペースに何とかテントを張った形であったため、地面の形状にまで気を配る余裕が無かったのだ。野宿してると色んな方面に気を使うな。

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 素直にキャンプ場利用でも良いんだけど

 なまじドイツが気軽に野営出来まくるのが宜しくない・・・とか言い始めたら、あらゆる事に文句を付け始めそうなので辞めとこう。

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 ドイツは良い国ですよ

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 高い場所にはお城(要塞?)があるし

 引き続きモーゼル川沿いのサイクリングロードを進む。ところでこのモーゼル川、治水工事とか全然してないのか右へ左へカーブが凄い。普通に180度ターンしたりするので直線的な意味での距離は全然進まない道だったりする。

 こういう道は面白いのだけど、地図上における走行距離が全然読めなくなるので時間的な余裕がないと精神的に疲弊しやすい。曰く「あんだけ走ったのにコレしか移動してないのかよ!」となる。

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 山を登らないので体力的にはかなり楽

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 川沿いの町は観光地が多い

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 そしてドイツの観光地は町並みが可愛いと思う

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 落ちる落ちるー

 モーゼル川には左右両岸に道路も自転車道も付いているのだが、右岸を走っていると左岸が、左岸を走ってれば右岸の道が走りやすそうに見えてしまう。隣の芝生は青く見えるというヤツではあるのだが、ついつい気になって橋が出てくると対岸方面へと渡ってしまう。

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 流石にこの橋は渡ってない

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 今日だけでタンデムバイクを10組以上見た

 ドイツは自転車への懐が深いのか、タンデムバイクだけでなくリカンベントみたいな変わり種バイクに乗ってる人も多く、ある種自転車の見本市みたいな国だと思う。私のフルパッキンスタイルが浮かずに溶け込んでいる(ハズ)というだけでも凄いのに。

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 カヤックの他にもボートだったり水上バイクで遊んでいたり

 そして川沿いに次々と繰り出されるキャンプ場の数々ときたら!しかも利用客の大半はキャンピングカーなのであり、1つのキャンプ場に最低100台は止まっていたから今日だけでキャンピングカーを2000台以上見かけた計算になる。

 私は今まで人口に対してキャンピングカーを持ってる比率はオーストラリアがNo.1だと思っていたが、もしかするとドイツこそ世界で1番キャンピングカー所有率の高い国かもしれない。どんだけアウトドアが好きなんだ。

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 私にも1台くれないかなぁ

 18時前になってようやくスーパーが出てきたので日曜日の分も合わせて食材購入し、そのまま河川敷の雑木林へ突っ込んでいく。正確には怪しそうな獣道とかを選んで人気のないポイントを探すことになるのだが、今日は1発で最高の野営地を見つけることが出来て嬉しい。自転車旅行的な勘が戻ってきたのかな?

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 かなりデカい骨があった肉

 すぐ側のモーゼル川を航行する客船から大音量の音楽と共にパーティしている乗客たちが見える。東京に例えるなら週末の隅田川荒川屋形船で宴会中・・・って感じなのかもしれない。そう例えるとあんまり羨ましくないな。

 2022年7月30日(土) 走行距離95km  累計113661km

 ドイツ25日目 モーゼル川沿い2〜ケルンから南へ118km地点 モーゼル川沿い3

 というわけでトリール観光の日。私は全然知らなかったがトリールの町は世界遺産認定は当然として、ドイツ3大聖堂の1つも鎮座している非常に人気の高い都市らしい。人口10万人程度で多摩市より規模の小さな町だというのにな。

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 早くも寒さを感じる朝

 10Kmも走ることなくトリールの町へ。とはいえ時間的には既に9時なので、観光客がいない町中を自由に楽しめる・・・なんて時間帯でないことは分かる。それをやりたかったら5時とかには町に繰り出さねば。

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 日が高くてもまぁ良いではないか

 正直いうと最初は「今まで見てきたドイツの観光都市と対して変わらんなぁ・・・」くらいの印象だったのだが、フラフラと大聖堂のある広場に出た瞬間その気持ちは一蹴される。

 これは、凄いという他に言葉が出ない

 サクッと観光・・・なんて気持ちは消え失せてしまい、自転車停めて内部も見学させてもらう。フルパッキンの自転車置いておくのは割とリスキーなんだけどなぁ、見たいな気持ちをスポイルするほど魅力的な建物なんだもん。

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 こりゃすげぇわ

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 こちらが本堂(というのか?)

 宗教建築物というのは権力を示すためにも豪華絢爛でその時代の最先端技術の限りを尽くした建物であるべき、というのはまぁ分かるけどさ。こうした煌びやかさと荘厳さを併せ持つ大聖堂を見ていると、それだけではない設計者の情熱というか信念を感じられる気がして良い。

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 普通の神経じゃここまで作り込めないでしょう

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 何がここまで動かす原動力となったのか?

 そういう意味で宗教感覚の希薄(茶壺さんの個人的見解ね)な日本人には西欧の教会やれ大聖堂は非常に興味深い。これが要塞だとか砦だったら物凄い建物でも理解は出来るのだ。だって戦闘という必然性に駆られて造られた建物なのだからさ。

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 良いもの見せて貰いました

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 こちらは4世紀に建てられたらしいローマ時代のモノとのこと

 そもそもトリールの町はローマ時代の古い建築物が盛ん・・・というのが売りの1つとなっており、もっと言えばここを教えてくれた人は「トリーノは芸術と鉄工業の建物が面白いぞ!」と言っていた。メインを張れる観光ポイントが複数あるということで解釈しておこう。

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 実際こちらにも多数の観光客が

 というか既にお昼である。あんまり長居しても仕方ないので走行再開としたいのだけども。当初はここトリールから北上して素直にケルンの町へ直線的に進もうかと考えていた私。

 だけどそのルートには水場が少ない上にアップダウンが連続する道ときた。一方今まで走ってきたモーゼル川沿いの道には完璧な自転車道が整備されており走りやすいことこの上ない。そんな急いでるわけでもなし、このままモーゼル川に沿って迂回するルートを選ぶことにした。

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 道中も楽しめそうな感じだし

 意外だったのがトリールを過ぎてしばらく進むと川の両岸は高く聳え立った崖となり、渓谷の下を舐めるような道へと変わったこと。そしてこの谷にはひたすらブドウ畑が広がっており、ワインの一大産地なのであった。

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 これがもうひたすらブドウ畑なんだ

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 トリールはドイツワインの名産地としても有名なのだそう

 ワインといったらフランスでしょ!?くらいのイメージしか無かった自分だが、こうして川に沿って何時までも続くブドウ畑を見ているとドイツのワインにかける情熱は半端なモノじゃないと恐れいる。ビールばかりじゃなくてワインも買ってみようかな?

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 後半ブドウ畑の記憶しかねえレベル

 ちょっと良い出会いがあった関係で、ケルンまでの道中ゆっくり進もうかと画策中。楽しい旅行をしたくばのんびり回れ・・・なのですよ。

 2022年7月29日(金) 走行距離77km  累計113566km


 2022年7月27日〜7月28日
 走行日数2日間
 累計走行距離78km(113397km〜113475km)

◎道路
 かなりレベル高いし主要都市が近づくとしっかり自転車道が出てくるので都市部でも走行に苦労しない。ただルクセンブルクの国自体が小さいアップダウンを繰り返す作りになっているので、川沿いを狙って走らない限り基本100mも登らない短い(けど斜度はそこそこ)アップダウンを走り続ける感じになる。なお右側走行。

◎治安
 全く問題ない。首都の1番中心部に当たるショッピング通りで数人物乞いの人を見かけたけれど、それ以外思い浮かぶような不穏な要素やキナ臭い雰囲気は感じなかったな。

◎ビザ・出入国
 シェンゲンの町がルクセンブルクにあるので当然シェンゲン協定に加盟している国である。このくらいの国の規模だと自転車でも数日程度の滞在で出国してしまうのでシェンゲン協定の利便性の方が強く現れるんだけどなぁ・・・とか思ったりする。陸路国境に関しては完全フリー状態でした。

◎交通事情
 人口希薄部では車よく飛ばしているけど自転車に対しては大きく迂回してくれるしマナー的には全く問題と感じない。信号機は町の中のみで郊外での分かれ道は信号無しのT字路方式かラウンドアバウトの2パターンと思っとけば正解。横断歩道で待っていると高確率で止まって譲ってくれるし素晴らしい。

◎特徴
 いや、実質24時間しか滞在してない国だし何かに気付く前に出国してもうた・・・という感覚が強いのだが。世界一のGDPを誇る裕福国らしく、なるほど立ち並ぶ家々や人々は皆さん余裕のありそうな暮らしぶりに見えたな。
 なお燃料関係の税率が安いらしくてガソリン価格が周辺国より抑えめだった。自転車的にはあんまり関係ないけどね。

◎気候
 夏の7月は最高気温が高くても30℃って所だし、ちょっと涼しい日には平気で25℃以下となり過ごしやすい。日没時間が大体21時を過ぎてからとなるので、早い時間に野宿的な意味でテントを張ると発覚の危険性を考慮する必要があるためやや面倒かな。なお深夜にかけては結構冷えるので何も掛けずに寝てると風邪ひくかもしれない。

◎言語
 南西部しか走ってないけどどうやら基本言語はフランス語が用いられている模様。ただフランス本国とは違ってかなりの場所に英語表記が追加されていたりするので旅行者的にはフランスより言語把握的な意味では楽。地元民も英語使える人が多かったけど、サンプル数が5人に満たない数なのでまぁ参考程度に。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 国土の1/3が森林地帯とか何かで読んだ気がするけれど、森林というより農村地帯と森林とが混ざり合っているというイメージ。ちょっと町を離れれば基本的に人がいなくなるので野宿自体は非常に簡単。贅沢に水場を求めたりし始めると話は違うかもしれないが、モーセル川沿いにおいてはそれも楽勝。
 2度入ったショッピングモールではどちらもFreeWi-Fiが飛んでいて使わせてもらった。メルアドかFacebook、twitterのアカウントを活用する方式だったな。ところがルクセンブルク市内に飛んでるFreeWi-Fiは電話番号にパスコードを送信する方式のため利用することができず。そもそもsimカード契約してたらそんな頑張ってWi-Fi使う必要ないのだというのに、分かってないぞ〜と私は言いたい。

◎動物
 田舎の牧場とかでは牛の姿を見たりするけどね。それほど気にしなくても危険そうな動物はいないが、ルクセンブルクで野宿した時は周辺諸国よりやたらと蚊の数が多かった印象があるくらいかな。

◎自転車店
 1店だけ見つけたけど普通に閉まってて中は除いていない。サイクリスト自体はすごい数見たし、普通に自転車旅行車もいるのでショップはそれなりにあるのだろうけど、旅行者的にはわざわざルクセンブルクでパーツ買わなくても隣国のドイツ・フランスで要は足りるんだよね・・・という事実はある。

◎物価・食事
 まぁ高いわな。ただスーパー2店舗しか見なかったけど、少なくとも1店目のお店は「そこまで極端ではないな」という印象だったんだよね。国境近いのが関係してたのかもしれんが。結構プロモーション価格だったり割引販売されている商品も多いので、ルクセンブルク滞在中にそんな物価でどうこうなる前に出国してしまうというのがほとんどだと考える。そういう意味では「数日滞在する程度なら」許容範囲の物価だとも言えるかな。ビール1本30円とか見つけたし。

◎総括
 まさか再会後最初の国別まとめがルクセンブルクになるとは思わなんだ。基本旅行ルートは事前に計画した上でかなりアドリブに左右されるので「まぁこの旅行じゃ再訪しないだろ!」と思った時点で手続き取り掛かるのだが。
 おっと感想だけど。とりあえず首都のルクセンブルクは高低差のある町に立ち並ぶ旧市街と谷の向こう側に聳え立つお城が見事な景観となっており行って損はさせないと思う。アップダウンの連続で割と走るの自体は疲れるけれど、恐らくそれが気になる前には出国してるさ。
 ヨーロッパには結構な数の小国があるけれど、その多くが独自の色を持っているので訪れてみるの面白いな・・・と感じさせてくれたのはルクセンブルクの訪問が大きい。

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