自転車ときどき世界1周

 カナダ26日目 レストエリア〜ホワイトホースから東に518km地点 廃墟

 ここら辺の道約300kmはカナダでも指折りの野生生物の宝庫であるらしく、様々な看板にワイルドライフという単語を見かける。別に牛でも鹿でも良いのだが、クマがわんさか出ることだけは勘弁願いたい。車と違って襲われたらひとたまりもない上に逃げ足まで遅いのです旅行自転車は。

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 今日も無事だったことに感謝の朝

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 最近スカッと1日晴れることが少ないなぁ

 ゴールでお楽しみが待っている関係で朝からの動き出しが早い私。目の前の人参で頑張れてしまうチョロいタイプであるのだが、そういう性格の方が可愛げがあっていいとは思いませんかね?

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 結構廃墟になったガソスタを見かける

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 ここは営業してたけどトイレ有料だったのでテーブルでお昼だけ利用した

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 流石ワイルドライフ

 この他にも目の前を(多分)狐が横切ったりと、毎日嫌という程見かけるリス以外の動物が見れるのは、嬉しいっちゃ嬉しい。せっかく夏のカナダを走っているのだし、大型の野生動物を見る機会なんてそうそうあるもんではないし。

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 とか思っていたら

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 ついに出てきたクマー

 距離もあったし驚くほどではなかったけども、アラスカから2ヶ月弱。さんざ「熊に気をつけろ」と言われ続けてきた身としては、なんと言いますかようやくの邂逅という気がしないでもない。本当にいるんだね、熊。

 ちなみにこの10km先でも再び熊を見かけたのであり、正直全く姿を見かけない熊に対して恐怖感も熊対策もどんなものなのか?とかいう気持ちがあったのだが、ここに来て一気に初期の恐怖感が戻ってきた。ここは熊の楽園だったねそういえば。

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 そして日本人の楽園こと温泉に到着

 地熱帯の区分がこの辺までらしいので、恐らくカナダで楽しめる最後の温泉である。入浴料5ドル(約400円)を支払いウキウキ気分で桟橋を渡る。

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 この時に雨が降ってきたけど関係ないね

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 温泉じゃ〜

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 素晴らしい!たまりません!

 以前に入ったカナダの温泉よりも自然情緒あふれる感じというか、川の温泉をそのまま引っ張っているタイプで私好み。温度もやや高めで、火照った体が低めの外気温に晒されて実に気持ちいい。とはいえやっぱり水着着用義務なんだよね。

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 そのまま併設されてるキャンプ場で夕食

 熊もいたことだし安全なキャンプ場で夜を明かしたい気持ちもあるが、宿泊となるとバカ高い料金をふっかけてくるカナダ。そんな5倍ものお金は出せません、と温泉を後にしてちょっと先へと進んでみれば良いポイントに廃墟があるでねぇかい。

 床がきれいな家の1つを間借りさせてもらい、その中にテントを敷いて本日終了。これなら夜中も安心だね!とか、あばら屋の中で思ったり。

 2016年8月20日(土) 走行距離117km 累計44231km

 カナダ25日目 ワトソンレイクの町〜ホワイトホースから東に432km地点 レストエリア

 ここ最近草地でのテントが多かったので毎晩快眠であった夜。しかし昨夜は硬い地面の上での就寝であり、夜中に2回も目が覚めてしまった。デリケートなので寝心地が悪いとダメなのです。

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 目覚めの良さがだいぶ違う

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 昨日の看板の森にて朝ごはん

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 現在は8万枚を超える数なのか・・・

 朝食のつもりが隣のビジターセンターでPCの充電とかネットとかやってるうちに2時間も経過してしまう罠。アレだよ!天気が悪かったからネットで天気予報を調べていたんだよ。どうせ走るのだから意味ないかもだけど。

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 今回は本当にBC州へと突入

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 そしてすぐにバッファロー注意の看板とかさ

 バッファローがナンボのものだか知らないけれど、たかが牛に対して仰々しすぎるってものじゃないか?何に関しても注意!注意!って騒ぐのであれば、終いには道路を走れなくなってしまうぞ。

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 いい感じの廃墟で昼食

 上手いこと屋根の下で通り雨を回避したのであり、これはいい流れである。というかこのポイントが素晴らしかったので、ついついテント干したりとか長居しすぎているのであり、そりゃあ雨も降り止みますよ。

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 はいはいバッファローね

 アラスカに入って以降、会う人会う人に「熊に注意しろよ!」と言われ続けてきたのに未だ目撃回数は0回。何だかもうそういうものだと思ってしまっている私がおりましてな。結局のところ、交通量のある道路付近に大型獣はそうそう出てこない・・・

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 出た〜!!

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 へちゃむくれな顔

 いやはやゴメンナサイ。バッファロー、デカさといい存在感といいこりゃあ要注意ですわ。後で見かけた看板の情報では体重900㎏との事で、私とロシナンテ号とでぶつかっても簡単に吹っ飛ばされてしまう体重差である。

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 今日もアップダウンが多いのだけど、どうにかして

 本日も道中には1件のガソスタ兼商店があったのみ。カナダ北部はどこ行っても川なり湖なりがあるので水自体には困らないのだが、こと飲料水ということになると給水できる場所は非常に限られてくる。今朝のワトソンレイクなんて町全体の水道水がそのままでは飲めない水だったし。

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 するとこちらの夫婦から水をいただく

 ありがたいのと、このレストエリアには「キャンプ禁止」看板がないのとで、景色もいいしテーブルもあるしで走行終了とした。早めに走り終えて困ることなど1つもないし。

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 焚き火もできるし

 素晴らしいポイントなのだが、近くに水場がないのが困りもの。いや、川自体はすぐ隣なのだが50mくらいの崖を下らなければ辿り着けないのであり、景色はいいけど体も洗えなけりゃ洗濯もできない事実。そう考えるとカナダは結構頻繁に水浴びしていたのですね私。

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 あそこまで降りる気にはならないのう 

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 景色は素晴らしいのだけども

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 飯食べて寝ろってことですよ

 明日、次の町まで何もないと思われた道中において、大きなお楽しみが有る・・・予定。

 2016年8月19日(金) 走行距離100km 累計44114km

 カナダ24日目 空き地〜ホワイトホースから東に約360km ワトソンレイクの町

 ようやく7時前に起きれるように調子が戻ってきた。素晴らしいことだと思う反面、夜寝る時間が22時とかなのであり、そりゃあ朝早くに起きても当然だという気もする。

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 実に素晴らしい場所でした

 早い時間に起きたということは出発も早い。これは余裕のある行程で本日サイクリングができますな・・・とか思っていたのだが、そうは問屋が降ろさない。「パシュッ!」という音と共にみるみる凹んでいく後輪のタイヤ、パンクである。

 調べてみたら、以前アラスカでタイヤが裂けた場所からの不具合である模様。まぁ応急処置で500km以上走れたのだし、ここら辺が限界とみてホワイトホースで購入した新しいタイヤに交換する。交換するのはいいのだが、余裕持った走行は露と消えた。

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 修理中に計4台も車が止まって様子を聞いてくれた

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 結局いつものペースでお昼ごはんに

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 これがクマ対策のフードボックスってヤツですか・・・

 新しいタイヤに交換したので、異物を挟み込んで違和感があったタイヤと比べて実にスムーズな走り心地。悪環境ってのはそのうち慣れてしまうけれど、こうして新しい製品に交換した後で「こんなひどい状況で走ってたのか私は!」とか気づくことは多い。

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 曇りだけじゃなくて近くで森林火災がある関係でこの空

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 ああ、これですか

 走行中も煙の臭いがしたりで、この空は天気悪いわけじゃなくて煙に覆われているからなんだ!と信じていたのだが雨が降ってくるとかさ。じゃあ私は何を信じればいいのさ?

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 とりあえずレインウェア着た

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 例の如く三叉路にはガソスタが

 レインウェア着ると体の熱が外へと逃げずらくなるのであり、早い話が「蒸れる」のである。特にこのアラスカハイウェイは中々のアップダウンを繰り返させるのであり、坂そのもののキツさよりも汗で蒸れ蒸れなのが不快で仕方ない。これだから雨は嫌なんだ。

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 どうにかワトソンレイクの町へと到着

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 ここがアラスカと東京の中間地点とのこと

 食料を買い込みつつビジターセンターでネットとか充電とか。しかしこの町の面白いところはビジターセンター前にある看板の森であろう。

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 合計で4万枚以上あるらしい

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 基本的には自分の所在地を貼り付けるのだと

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 なかなか風情があって楽しい

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 こんなの走ってれば絶対気になるよ

 到着時にお腹空きすぎでポテチとか食べてたら食欲無くなってしまう。所謂「お菓子の食べ過ぎでご飯が食べられない状態」であり、これじゃ子供と変わらんな。

 まぁこの先500kmくらいスーパーないことを考えると、ここで1食抜いておくことはむしろ利点であると考えよう。ポジティブな思考が大切だ。

 幸いビジターセンターで遊んでる内に雨も降り止んだようで一安心。食事がないのでサッサとテント設営して眠ります、変なコンテナの裏で。

 2016年8月18日(木) 走行距離112km 累計44014km

 カナダ23日目 モーレイリバーキャンプ場〜ホワイトホースから東に256km地点 空き地

 実際にはそれなりに南下しているのだが、あまりにも縮尺が大きいので「東」と表記している事実。東東南東みたいな方位があるのならば、それくらいがしっくりくるのですが。あぁ、上の現在地における方位の話。

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 林の中だったので暗い寒い

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 でも外は実に良い青空

 気持ち良いので上着も脱ごうかと迷ったが、調子に乗りすぎると痛い目にあうのが常なので自重した。普通に気温は15度とかであり、ここら辺で省みないと風邪をひきかねないし。もう何年風邪にかかってないっけか?

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 ブリティッシュ・コロンビア州に突入

 ようやくバカでかいユーコン準州を抜けたと思いきや、同日の午後には再びユーコンに逆戻りしたけれど。アメリカとかもそうだが、もっと土地に合わせて州境のラインを引くべきだと思う。無理に北緯60度線を州境とするからワケの分からない一部地域だけ別州の道路とかできてしまうのだ。

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 特に景色は変わりませんな

 ちょうど50km地点でレストエリアが出てくる辺り、BC州は空気の読める土地かもしれない。気持ちのいい気候ということもあって、草地の上で横になり昼寝をするのに最高の環境である。そして気づいた時には30分ほどワープしてたのだが、これは仕方ない。仕方ないんだってば!

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 キャンピングカーが乗用車を引くスタイル

 アラスカ以降、この手のキャンピングカーをよく見かけるのであり、話を聞いたところ「後ろの車でキャンピングカーが入れない道を走って遊ぶための車」とのこと。実に贅沢な遊び方してると思う。

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 まずその絵に注意だろう

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 80km地点でカフェ兼レストランがあった

 ちなみにこの自転車乗りとはフェアバンクスのホステルで出会っており、彼もまたダルトンハイウェイを走行した頭のネジが抜けてるサイクリストである。別れ際に「また道の上で会おうぜ!」とか言われたりして、こういうのが粋な言葉というのだな!と思ったり。機会があったら私も使ってみたいところ。

 しかしアップダウンの多さはどうにかならないものか。山間の道を走っているということを考慮すれば、それでも楽な道だといえるかもしれないが、そんな事情はどうでもよくて私は楽して自転車に乗りたいのだ。下り坂ばっかり走った後に、そこから一気にエレベーターで山の頂上へと搬送してほしい。

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 すぐ後にもう1件RVパークが

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 ここでFreeWi-Fiが支えて嬉しかった

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 この湖で今日は終わりにすっか〜

 湖の方が水の流れがないので大抵水温が高い。つまり体を洗うのに都合がいいのであり、気持ちよく行水をする私。ふと横を見てみれば側にいるのは・・・・カピパラかな?

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 気の抜けた顔してる

 ときどき充電できてネット環境があれば、カナダも基本的に宿に宿泊する理由がない国だなこりゃ。というか値段が高すぎて宿泊できない・・・が正しいのだけど。オーストラリアから先進国という名の物価高の国に入ってもうすぐ1年か。そろそろ物価安い国へと行きたいのですけども。

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 毎日自炊も慣れてしもうた

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 でも焚き火やりたい放題なのはこの国の良いところ

 2016年8月17日(水) 走行距離117km 累計43902km

 カナダ22日目 レストエリア付近〜ホワイトホースから東南東に179km地点 モーレイリバーキャンプ場

 カナダという国は南部に主要都市が集まっており、北緯60度以北の土地にはほとんど人が住んでいない。世界第2位の国土面積を誇る国であるが、ロシアと同じくその大部分の土地は人が住むには厳しすぎる環境なのである。

 そんな土地のど真ん中を自転車で走っている私。今は夏のシーズンだから良いものの、ここでもたついて冬将軍に追いつかれでもしたら身動き取れなくなってしまう。バス使ってのワープなんて主義じゃないし、そもそもこの国は長距離バスの値段が高すぎる。

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 つーわけで真面目に走ります

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 この写真撮るとき自転車倒しちゃった

 昨日と変わって追い風が吹く。昨日と変わらず両足は筋肉痛。とはいえ昨日100kmくらい走って足もほぐれたのだろうか、無理しなければどうということはない。

 ちなみに荷物満載で100km走るという行為は、体が出来上がってしまえば「平坦基調の道ならば」それほど負担がかかるようなモノではなかったりする。ランニングで20km走る方がよっぽどダメージとしては大きいかと。

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 朝はいい天気だったのに

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 ちょっと経つとこれだもんなぁ

 あまりにも何もない道なので、三叉路というのはこのアラスカハイウェイ上では大きなターニングポイントとして扱われている模様。本日も1つ三叉路を通ったのだが、昨日走った三叉路もそうだったようにガソリンスタンドなりRVパーク(キャンプ場)なりの施設が建っている。

 大抵この手の施設には小さなジェネラスストアが併設されているのだが、ホワイトホースの物価の2〜3倍という足元見まくりの値段設定なので、よっぽどのことがない限りは購入しない。

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 アメリカ本土→ジュノー

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 これがテスリン川

 川下りをする際に、ユーコン川とこのテスリン川とで選ぶことができた。こちらのテスリンの方がユーコンのラバージ湖みたいな流れのない場所がなく気軽に楽しめるのだとのこと。後半からはユーコン川に合流することもあり、カヤックの輸送料を気にしないならばこちらの方がオススメのルートらしい。

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 看板が潔いというか何というか

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 キャンプ場の屋根の下でお昼休憩

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 これくらいデカイ湖だと景色的にも映える

 テスリン川の脇にあるからなのかテスリンの町へと到着する。人口482人であり、ユーコン準州では普通の規模の町だ。いや、冗談抜きで。

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 コミュニティセンターも立派

 とりあえずスーパーの料金がまだ良心的で助かった

 特に用事があるわけでもなし、買い物済ませたら出発する。博物館とか私好みの外見をしていたのだが、入場料金取ってくる博物館はよっぽど暇か、強い興味がないと立ち寄るつもりはないですよ。

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 こんな外見 

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 川向こうにあるのがテスリンの町

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 いやアメリカ大陸縦断なんて別にクレイジーじゃないよ

 基本的に無人キャンプ場は州営の1泊12ドルするキャンプ場がほとんどなのだが、本日訪れたこのキャンプ場は無料で利用が可能な素敵ポイント。別にカナダなんて適当な場所に野宿し放題だけど、椅子とテーブルを使って食事ができるという喜びってかなり大きいのですよ?

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 バーナーが2つになったので調理が速い

 最近は22時を過ぎると空が暗くなり始めるのが嬉しい。テント泊だと空の明るさがモロに影響受けるので、暗い空だと寝つきがいいのですよ。そんなデリケートな性格してないけれど。

 2016年8月16日(火) 走行距離126km 累計43785km

 カナダ21日目 ホワイトホースの町〜ホワイトホースから東南東に79km地点 レストエリア付近

 宣言通り、本日ホワイトホースを出発である。やるときはやるんです私!やらないときも、あるけれど。

 というわけで、3週間近く行動を共にしたタカさんともここでお別れとなる。この先はお互い別々の道を進むのであり、まぁこうして自転車旅行続けていればそのうち会う日も来るよ。おそらくは2年後くらいにアフリカとかで。

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 ありがとう、楽しかった

 サラッとお別れして一旦ホワイトホースの町へと逆走し、買い物と給水を済ませる。これで本当にホワイトホースからの出発だ。結構長く滞在したな。

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 この道10回以上走ったわ

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 私は一路東へ進みます

 久しぶりの自転車だし一人での走行でもある。お気楽なのと、ちょっとの寂しさと、アホみたいな向かい風と、まさかの筋肉痛。一昨日のヒルクライムというか、自転車押した影響は1日遅れでやってくる。オッさんだということです。

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 トイレかと思ったら

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 無人の郵便局だった

 8月も後半になるとユーコン準州はやや寒い。特に今日は天気が曇っていることもあり、太陽が出ていないと冷たい風に晒されてTシャツ1枚ではやや厳しい気温となってきた。カナダの短い夏が終わる前に南下したいところだが、まだまだ行きたい場所があるんだよね。どうしましょう?

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 ユーコン川には橋が2つしかないと聞いてたが、昔の話だったみたい

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 日照時間も8月からガンガン短くなる

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 なんでアップダウンして道は延びるかな〜

 ちょっと忘れてたけど、やっぱりここはユーコンの土地。町を離れてしまうと道路以外の人工物はなくなり、ひたすら繰り返して現れる木々と湖。まだホワイトホースが近いからか、ポツポツと人家が見え隠れするのが救いというか何というか。

 自転車で進むのは実に気持ちがいいのだけど、ちょっと大きなトラブルがあるとリカバリ効かない辺鄙な場所だということだ。心してかからねばなるまい。

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 90km走ってこんなガソスタ1件だけとか普通

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 本日ゴールはレストエリア

 レストエリアなのだが、夜中にレストすることが許されていないエリアでもあった。仕方ないのでテーブル使っての夕食を楽しんだ後、近くの茂みの中へと移動してテント設営する。ああ面倒くさい。

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 まだ今日は肉が楽しめる

 またしばらくは、スパーのある町を目指して食料を節制していく日々である。食料もキツいがビール飲めないのはもっとキツい。100km超えて走った後のあの1杯。早いとこリカーショップが出てこないと大問題なのである。

 2016年8月15日(月) 走行距離102km 累計43659km

 カナダ20日目 ホワイトホースの町

 ホワイトホース延長戦は山の頂上における朝日を見て始まる・・・予定だったのだがテントから這い出てみればあたり一面真っ白な雲。仕方ないのでそのまま2度寝を決め込むことにしますよ私。

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 1時間後にはそこそこ

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 眼下にホワイトホースを望む

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 風が強くて無茶苦茶寒い

 それではお楽しみのグレイマウンテン登山開始。すでに稜線上であるため大したアップダウンもない道、特に荷物を持つこともなく気楽な往復10㎞ほどのお遊びハイキングである。

 タカさんが山の人だからか、私がヘタレなのか知らないが割と大変な道中の工程。一体どうしたというのか?やたらと両足が重たい気がしないでもないというか、歩きづらいと言いますか。自分に言い訳をかましつつではあるが、やっぱり山を歩くのは楽しい茶壺です。

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 オーストラリア以来だね

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 あっさり頂上に

 ピークが分かりづらい場所だったので、せっかくだしもう1つ向こうの山の方が高いかもしれない・・・とか(私が)言い出して、何故だか走っていこうとするお馬鹿さん。みるみるうちにタカさんとの距離が離されるのであり、一体何が悪いのか?と足元を見れば

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 靴が悪かった

 それでも片足壊れた靴でどうにか登頂して記念写真を撮ろうとしたら、今度はカメラがないとかね。ここまで道無き道を無茶なルートで移動してきたのであり、どこに落としたのか皆目見当がつかない恐怖。登頂した喜びもそここに必死に来た道を逆走してカメラを探す。

 ここら辺、私の運の良さといいますか、無事に発見できるあたりが流石でしょう?こうして何となくリカバリーしちゃうことが多いから、私は経験して反省していないのだと思う。2度目はないと思うよ?

 昨日4時間近くかかった道を30分で下り降りる。それは爽快なダウンヒルかと思いきや、地面の状態が悪すぎて恐ろしいことこの上ない道でしたが。行きは辛い辛い帰りは怖い。怖いながらもとおりゃんせ・・・ってやつである。

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 靴はホットボンドで修理してまだまだ使う予定

 お疲れ状態なので今日は早めにキャンプ地へと戻る。なおホワイトホース滞在中に「キャンプ場」という表現を使っていないのは、単純に人目につかない野宿ポイントを活用しているからだ。

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 町からの距離も近くて良い場所なんだよね

 明日は!明日こそはホワイトホースを離れて先へと出発しますよ私!そろそろこの町に飽きてきたし。

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 でも明日の天気悪いみたいなんだよなぁ

 2016年8月14日(日) 走行距離16km 累計43557km

 カナダ19日目 ホワイトホースの町

 一通り出発準備を終えて、本日はホワイトホース観光の日。この町に来たのは7月のことだったというのに今更の観光である。どこに何があるとか大体分かっているけども、まぁ良いではないか。

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 よろしくお願いしますホワイトホースさん

 ということで、毎回目の前を通りながら見学してこなかったクロンダイクという船を見に行く。なおカヌーのレンタルショップもクロンダイクと同名であったが、そもそもこの町においてクロンダイクというのは多数見られる名前なのであり、由来は知らん。

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 見学無料

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 ユーコン川は物資の搬送にも使われてたんですね

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 船内に燻製室があろうとは・・・

 そのままホワイトホースの町をぶらぶらと散策。どうしても私の興味がある方向へと見るものは偏ってくるのであり、とりあえずいい感じの佇まいである古本屋とか大好物です私。

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 こういうギッシリと本詰め込まれてる系大好き

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 日本語検定の本とかあった

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 記憶力が悪すぎること

 町外れに中古品販売のアウトドアショップがあるのだが、最初にこの町を訪れた時には「8月中に開店」と書かれていて準備中であった店がある。そろそろ開店したかも・・・と行ってみたのだが、まさかオーナーが自転車旅行者見てこんなに喜んでくれようとは。

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 日本人客第1号らしい

 商品を物色していたら、以前に壊したガソリンバーナーが。懐かしいなぁとか見ていたら「アウトドアには必需品だろ?それ無料でもってきな!」と言われ、貰ってしまう。まさかのダブルガソリンバーナー所持になりました。

 申し訳ないので何か商品購入しようと思ったのだが、開店4日目でまだ品揃えが芳しくなく。頂くだけいただいて、一緒に記念写真撮って引き上げてしもうた私。嬉しいけれど、申し訳ない気持ち。

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 きのこ

 明日から再びスーパーがない日々が始まるので、大量に買い物を済ましビジターセンターで情報収集。すると別行動していたタカさんがこの後グレイマウンテンというホワイトホース近郊の山へと登るという。近くの山まで自転車で行き、明日の朝稜線を歩いてサラッと登頂するのだとのこと。

 面白そうだし最後にホワイトホースの夜景を見つつビール飲むのも乙かと思い、同行する。タカさんとの同行も今日が最後だし。

 ということで、夜景が見れそうなタイミングを見計らってスタートしたグレイマウンテンロード。最初の1〜2kmで舗装路はダートへと変わり、残りの5kmに至っては路面状況が悪すぎて自転車を押すのにも苦労する地獄の道。

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 日が暮れても辿り着かない

 距離にして約10km。長くとも1時間半で辿り着くかな〜とか思っていた山頂。日付をまたいで0時半、時間にして4時間近くをかけて疲労困憊の末にようやく辿り着きましたとも。10回くらい辞めようかと思ったわ。

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 この1枚を撮るのにこれほど苦労しようとは

 夕食なんか作る気力もなく。とりあえずビールで乾杯した後、泥のように眠る私。なお疲れすぎたのと山頂まで行って戻ってくると、どう考えても出発が14時とかになってしまうのであり、明日もホワイトホース滞在延長とした。急がば登れ。

 2016年8月13日(土) 走行距離34km 累計43541km

 長距離ツーリングをする自転車の重量は、人の体重を除いても実に50㎏を超えてくる。私なんか無駄にアレコレ詰め込んでるような気がしないでもなくて、そんなもんでは済まないかもしれないのだが。

 ともかくそうした重量を支えるにおいて、初代スタンドさんはあまりにも脆弱すぎた。正しくはスタンドよりも取り付ける部分が強度に負けてしまってフレームを痛めることになりかねないのであり、早々にスタンドを取り外してしまっていたのである。

 しかしまぁスタンドはあれば便利なことに間違いはないのだ。特に海外の田舎道なんてガードレールすら何十㎞にも渡って出てこない場合もあり、ちょっとトイレを済ますのにも一苦労することがままある。

 そんなことから多くの人が活用しているのが「木の棒」である。適当な長さの木の棒を拾い、自転車を止める際につっかえ棒としてスタンドとするのである。特にアラスカに入ってからのサイクリストは多くの人がこの方法を採用していた。

 んで私も適当な棒でも使っていこうと思っていたのだが、実際に準備したのはこちらのスティックというかストックである。

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 なかなか適当な棒がなかったもので

 ここら辺は自転車とのフィーリングというか、スタンドに使うのに一定数ストック派というのもあるのだが、まぁ私は無料で入手できる物を、わざわざお金出して集めた変わり種の人だということだ。さよなら500円。

 こいつをハンドル周りに事前に準備した竹刀袋と合わせてセッティングすることで、走行最中でもストックを抜くことができるようになった。それはスタンドとしては大した意味はないのだが、おっかない犬が追いかけてきた時にぶっ叩いて自衛ができるようになった。これは海外のサイクリングでは重要な点である。

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 竹刀袋は固定してるので邪魔にならない

 実はハンドル部分の荷重がありすぎると自転車本体を止めてもハンドル側がグラついてしまい、そこからバランス崩して結局倒れてしまうため、2本目のつっかえ棒が必要になったりもするのだが、そこは素直に適当な棒で代用したりしなかったりする。そんなもんです。

 なお実際に使用している写真は載せていない。嫌でも使いまくるアイテムなのであり、そのうち写真にも写ることでしょう。

 カナダ17・18日目 ホワイトホースの町

 実はホワイトホースに到着するまでにタイヤがおかしくなってしまった以外にも「フロントギアのインナーが入らない」のと「リアギアがトップに入らない」という不調が出ていたロシナンテ号。要するに変速機の調子が悪いのところを騙し騙し走っていたのである。

 ついついカヤックで遊んしまったため、修理も何もしていなかった私であるが、まだまだ先は長いのであり気合を入れてロシナンテ号の修理&整備を行うことにする。幸いなことに「クロンダイクの店敷地で整備していいよ」と昨日許可をいただいたため、川下りが終わった本日も向かう先はカヌーのお店である。

 とりあえず汚れまくった自転車の清掃と駆動系の整備とか色々してあげる。なおタカさんの方はといえば、後輪のタイヤスポークが5本も折れてしまっており、そっちの修理に掛かりっきり。元自転車ショップの店員なので基本的にすべての整備を自分で行っているタカさんであるが、流石に専門工具もないこの状況で私の方まで対応してくれる余裕はなさそうである。

 それでも私の作業がひと段落したところでグリスを貸してもらったので、せっかくだからホイールのグリスアップにチャレンジしてみることにした。自転車整備のレベルを1つ上げてみようと思います。

 とりあえずYouTubeの動画とかを参考にしながら作業を始める。薄刃のレンチが必要とか書かれているけれど、そこは根性でどうにか対応したりとか無茶なことしつつのホイール解体作業。無駄に時間がかかりまくりである。

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 まぁ新鮮な作業ではある

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 最悪タカさんに教えてもらえるという安心感は大きい 

 どうにかグリスアップを終えて、ついでにPCの諸々の作業も終えたのは22時を過ぎた頃。機械いじりは楽しいけれど、まさかこんな長時間になるとは思いもよらなんだ。

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 本当にお世話になりました

 スーパーも閉まっているし、せっかくだから外食にするべとピザハットへ。閉店ギリギリの来訪だったのだが店員さんが「注文のキャンセルが出たからプレゼントだ」と丸々1枚オマケしてくれる。初対面のお客に対してこういうフランクというか対応をしてくれるのは、欧米諸国だよなぁ・・・と思う。

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 一番デカいピザがもらったやつ

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 うははは 


 翌日。起床が、10時前。とりあえず朝昼兼用の食事を終えて自転車ショップへと向かったのは12時過ぎというね。本来ならば今日丸1日を休養&観光の日として明日にはホワイトホース出発!・・・くらいに考えていたのだが、どう考えても時間足りない。どうしてこうなった?

 そのままリサイクルショップやアウトドア店も回って細々としたアイテムを買い足していく。具体的には持ち物一覧にも載らないような、小さな調味料入れだとか、川に落としたコッヘルの蓋の代わりだとかそういうの。

 そのまま川下りの間に放っておいたブログの残り5日分ほどを一気にアップする。こんなしょうもない作業で昨日と合わせて2時間近くも使っていたりするのであり、私は案外ブログというものに対して真面目に向き合っているのだなぁと感心したよ。

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 ビジターセンターは私の作業場

 全然観光する暇もなく1日が終わる。と、いうことで明日もう1日ホワイトホースに滞在して明後日の出発を目指すことにした。これくらいアバウトな計画が良いんです。

 夜中にタカさんオススメ映画「茄子アンダルシアの夏」を見る。自転車ロードレース映画なのだが、これが素晴らしく面白い。というかこの映画は自転車の世界に興味ない人にはわかり難いシーンが多すぎると思うのだが良いのかね?

 なんか全然売れなかったらしいのだが、私はこの映画を見てスペインに行った際には是非ともアンダルシアの土地を走ってみようと思ったぞ。ヨーロッパに行くのがいつになるのか分かったものじゃないけれど。なお明日の夜に続編を見る予定である。

 2016年8月11日(木) 走行距離 7km 累計43496km
 2016年8月12日(金) 走行距離11km 累計43507km

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