イギリス8日目 海沿い~ロンドンから南西に72km地点 山の中
周囲は明るくなってるのだが、太陽が雲に遮られてイマイチ気温上昇しないのがイギリス。これって寒い国の朝において1番避けたいパターンだと思うのだが、残念ながら毎朝こんな感じでどうにもならねえ。
まぁこんな場所に朝からやって来るもの好きはいなかったけど。たとえ人が来ようと同じように朝食済ましてから出発しただろうけど、誰もいない方が気を使わなくて良いのは間違いないし。
幾つか小規模な丘を越えたものの海と同じ高さで標高が安定したのであり、これは海沿いに平野部が広がっている=大きな町が近づいていることを示しているとみて間違いない。何しろ朝の時点で町が見えてたくらいだし。
私はまったく知らなかったが、このブライトンという町はイギリスでも有数の規模と観光地を兼ねた大都市なのであろうことが容易に想像出来る豪華絢爛な町の様子。
町を抜けるまでに10km以上の距離を走り続けたのだが、ストレスがまったく無い完璧な自転車道は見事の一言である。どうしてこの素晴らしい道が郊外に入った途端、側道0の狭隘道路へと変わってしまうのであろうか?ここまで町中と郊外のギャップが大きな国も珍しい。
昨夜調理の途中でコッヘル蓋のネジが壊れてしまったため、途中で見かけたホームセンターに寄り道する。すでに同じ箇所を何度も接着剤で修理しては壊す・・・という繰り返しとなっていたため、ネジそのものを新しく購入して完全交換してしもうた。取っ手は無くなったけどまぁ良しとしたい。
そのまま隣にあったマックで充電&ネット休憩。そしてイギリスのマックは携帯番号がないとネット出来ないニュージーランドと同じ方式だと知って愕然とする。幸い他のお客が助けてくれて事なきを得たが、こりゃイギリスでマックに入る事はなさそうだな。
海沿いばかりは嫌なので、川に沿って内陸部へと再び侵入する。丁度出てきた道路に沿って伸びてる自転車道がすこぶる良い道で、私はサウスダウンズウェイもこういうのを想像してたんだよなぁ。
狭い道に入り込みグネグネ曲がったり小規模なアップダウンを繰り返しつつ進む。最初は「イギリスって全然坂道なくて走りやすい国だ!」とか思ってたけど、最近は規模こそ小さいが割とキツめの斜度でアップダウンが繰り返される「かなり大変な国」という風に考えを改めるべきだと思い始めた。
国土面積で言えば日本よりも小さな国だけど、イギリスは走っていてその広大さを感じることが多い。やっぱり山国じゃなくて給料やれ平野がずっと続いてるというのは「果てしなさ感」を表すのに一役買っているのだと思う。いやまぁ日本の山々が連なる景色も好きだけどさ。
ちょっと頑張って18時まで走り続けたのは最後に大型スーパーに寄りたかったから。24時間営業ではないもののコンビニも豊富にあるイギリスだが、やっぱりスーパーじゃないと安くないし・・・とか思ってたんだけど、このスーパー全然値段安くないのであり、これじゃ意味ねーな。
買い物済ませたら町郊外の山中へと分け入る。トレイル跡が付いてたのでウォーキングの人がいるのだろうと、更に奥まった変な場所まで移動してようやくテント設営に。
完全に真っ暗となるのが21時前とかの時間でさ。テント泊する身としてはそれくらいの時間には寝てしまいたいのだが、そうすると明るいうちからテント張って夕食作っていることになるワケで。このため毎回明るくても人から見えない場所まで入り込まなくてはならず非常に面倒臭い。イギリスでの野営は大変だ。
2019年5月2日(木) 走行距離76km 累計92196km