Q 最後に病気になったのはいつですか?

 A ここ4〜5年、病気だった記憶がございません。

 という私ではあるが、本当は体が弱くて線が細いような気もしており、周囲の人間が風邪でもひいた日には、自分の身は大丈夫かと常に怯えている。

 そんなわけで海外に出発する前に実施しておく大切な準備の1つに予防接種がある。これは世界各地域において感染が予想される場所に訪れる場合、事前に自分の身を守る手段として厚生労働省も勧めている対処法であり、当然保険も適用されるのかと思いきや全額負担である。なめとんのか。

 私の場合、行ってみたい地域が世界中に分布しているため接種したワクチンも多種多様であり、しかも1度の接種で終了するワクチンばかりではないため、1年もの期間をかけて足繁く病院や検疫所へと通ったのである。

 ◎接種したワクチン一覧

ワクチン種類

接種回数

2回目接種時期

3回目接種時期

有効期間

A型肝炎

3回

2~4週間後

初回から6~12ヶ月後

15年間以上

B型肝炎

1回



15~20年間

腸チフス

1回



3年間

破傷風

1回



10年間

日本脳炎

3回

1~4週間後

初回から1年後

4~5年間

狂犬病

3回

1週間後

初回から3~4週間後

3年間

黄熱病

1回



10年間

ポリオ

1回



10年間

ダニ脳炎

2回

7日後


5年間

髄膜炎

1回



5年間

MMR

1回




 私は上記のワクチンを接種しており、他の海外旅行者と比較しても接種しすぎといえるレベルで打ちまくっている。ジャンキーか。

 B型肝炎は仕事の関係で前から予防接種済であったため未接種だが、残りの10種類で10万以上の予算を計上しており、注射1本に1万円とか一体どんな高級店なんだとして、当局の審査が入るのは時間の問題かと思われる。いや、全くもって品川イーストクリニックさんには本当にお世話になりました。

 黄熱病に関しては指定の検疫所での接種が必要となるのだが、この時に発行される証明書、通称「イエローカード」を所持していないと入国拒否される国があるというのは有名な話で、こうした観点からも予防接種の重要性が分かる。その他にも色々ワクチンに特徴があるのだが、そういうのは興味ある人だけ調べんしゃい。
 そも私は「怪我と病気は自分持ち」という考えは真理であると思っており、予防接種も旅行保険も一切無視して出発する無鉄砲な旅人は好きである。好きなのだが、大人なので自分が怪我や病気をして周囲を心配させたくないという意識は強いのであり、出来る備えはしておくことにする。

 しっかし、こんなにワクチンあってもマラリアって予防できないんだぜ?世界で最も人を殺している生き物が「蚊」という事実は旅行者にとって怖すぎる事実であると思う。