何事に対しても慎重に物事を進める性格である。誰の話か?って、もちろん私の話だ。私を評して「石橋を叩いて叩いて、そのうち当初の目的を忘れて叩くことに没頭してしまう。」とされることも、まぁあるとかないとか。

 そんな私が海外旅行における保険契約を蔑ろにするわけがない。自転車旅行者の中には「死んだらそれまで。保険に入る意味は無し。」という潔い人もいるようである。まぁ個人的にはこの考え方に大旨同意するのだが、良い年したオッサンが自分勝手に行う旅で「トラブルに遭遇して周囲に迷惑をかける」とか「事故にあい、気付いた時には借金まみれ」という状況は勘弁してほしいので、保険には加入することにした。


 ということで旅行保険の種類である。しかし1年以上の長期に渡って海外旅行保険の契約が可能な国内保険会社は2014年11月現在で、

 1、損保ジャパン日本興亜 (最長5年)
 2、三井住友海上     (延長を入れて最長4年)
 3、東京海上日動     (最長2年)

 と3社に絞られる。私は旅行期間を平均5年と考えているため、自動的に損保ジャパン日本興亜しか選択肢がないこととなり、なんという独占契約か!そんな嘆きたくなる気持ちなんか、ありませんよ?

 長期旅行保険の参考に→長期海外旅行保険

 なお、上記の2社については直接出向いて話を聞いてきたのだが、三井住友海上の長期海外保険は「自転車旅行者のような海外旅行をする人を対象としていない」とのことであった。自転車乗りには生きづらい時代である。

 裏技で直接保険会社に出向いて交渉すると、期間の延長も考慮に入れることもあるらしい。後は保険代理店を使って仲介する方法もあるわけだが、前者はともかく後者の利点である「様々な保険会社から良い商品を選べる」という利点が生かせないこともあり、活用するつもりはない。帰ってきたら代理店倒産してた・・・という、あにはからん可能性もあるし。

 そんなワケで損保ジャパン日本興亜での見積もり金額である。







プラン名 S19 S20 S21

障害死亡・後遺症害 500万円 なし 500万円

治療・救援費用 3000万円 2000万円 2000万円

疾病死亡 500万円 なし 500万円

賠償責任 1億円 1億円 5000万円

携行品損害 50万円 50万円 30万円

航空機寄託手荷物 10万円 10万円 10万円

航空機遅延 2万円 2万円 2万円

1年間保険料 149,790円 140,790円 139,290円

5年間保険料 748,930円 703,920円 696,370円







プラン名 S22 S23 S24

障害死亡・後遺症害 なし なし 500万円

治療・救援費用 2000万円 1000万円 500万円

疾病死亡 なし なし 300万円

賠償責任 5000万円 5000万円 3000万円

携行品損害 30万円 30万円 30万円

航空機寄託手荷物 10万円 10万円 10万円

航空機遅延 2万円 2万円 2万円

1年間保険料 130,280円 125,050円 126,700円

5年間保険料 651,360円 625,250円 633,490円







 過去には1つの項目毎に料金を決定してゆく「フリープラン」という制度があったのだが、2013年10月に保険の改訂を行った際に制度が消失しているため、現在はセットプランから選択するしかない。なんでやねん。

 自転車旅行者的に特に大切な項目は以下の2つであり、

 ・治療・救援費用・・・・・現地で怪我や病気にかかった際の保険費用。救急車の代金等の負担もここから
 ・携行品損害・・・・・・・荷物の盗難や自転車の故障にあった際の金銭保証

 これに加えて、仮に何らかの原因で死んでしまった場合、恐らく家族が確認に来たりすることになると思われるため、そうした諸費用を賄える分として「障害死亡」と「疾病死亡」には若干の金額を持たせておきたい。

 これらを総合した結果、保険プランに関してはS24あたりが金銭的にもプランとしても妥当な選択だということにしておこう。ちなみに1年前に私が調査した時にはフリープランで年間約14万円だったので、特段フリープランならば割安になることもないようだ。

 重要事項として、携行品の損害を旅の途中で申し込みしたい場合は、状況にもよるが連絡を取り合うことで旅先でも保険が下りるとのこと。ただし、1品での上限金額は10万円までなので、自転車本体の盗難にあった場合は、全額保証されるというわけではないらしい。

 さらに携行品保険は1回の旅行に対して30万円までしか保険を利用できない。途中で1度盗難にあって、10万円分の保険を申請したら、その後にもう1度盗難にあうと20万円分までしか請求することができないのだ。
 担当者に「これだけでも60万円に設定させてもらえないか。」と頼みこんでみたのだが、暖簾に腕押しであった。


 なお、旅行者である私は「被保険者」という立場を取り、家族を「契約者」としている。この方法を用いることで、仮に保険適用期間が終了しても、契約者が新たに長期旅行保険の契約を結ぶことが可能である。基本的にはこの方法を実施するつもりはないが、石橋を叩いて渡る男としては保険に保険をかけるのである。


 年間で十数万円がふっとぶ保険料金ではあるが、海外での救急車料金は数万円が相場であるし、当然っちゃ当然だが日本の国民保険が適用されないため、医療費の負担は甚大なものになる。

 自転車旅行では怪我といっても高が知れているケースが殆どであるが、そうした点から思わぬ高額請求を受ける可能性は否定できないため、それなりに高い金額を支払う価値はあると思っている。そうは言っても、保険なんぞ使わないで旅を終えるのが1番なのだけれど。