現時点で自転車を使って世界1周旅行をしている日本人は、ワタシの観測下だけでも30人以上が存在している。これに対し、自転車世界1周を終えた日本人というのはせいぜい100人強であり、如何に現代がサイクリングブームであるかと実感させられるといえよう。大流行してますん。
ところで何処からこうした旅自転車乗り達の情報が集まってくるのかといえば、何のこっちゃない。世界1周自転車乗りにおけるメーリングリストが存在しているのである。
昔に比べてその数が増えたとはいえ、未だにマイノリティーな海外自転車旅行。総数が多いバックパッカーと違って、自転車旅行者同士での情報交換というのは非常に難しい。その国での路面状況からタイヤの販売店まで。自転車乗りだからこそ必要となる情報の入手という点において、これ以上便利な連絡網は存在しないと思う。
私も日本1周を始めた時から参加しているのだが、他の何よりも現状での自転車乗りが必要とする情報が豊富だと感じる。まったくもって素晴らしいのであり、自転車で世界1周を考えてる人がいるならば、こんなブログを見てるより100倍くらい役に立つメーリングリストに参加すべきなのである。
そして海外自転車乗りのもう1つの雄。それがJACCこと日本アドベンチャー・サイクリストクラブである。発足から35年もの歴史を誇る本クラブは、現在までに84名が自転車世界1周を達成している。
現在でも世界各国を走り回っている記録が、会報誌という形で年4回会員に配布される。その内容は主に現在世界中を走っている会員達の現況情報であることが多く、こちらも旅自転車乗りには参考となる点が多い。
何よりときどき行われる会合という名目の飲み会があるため、直に海外自転車旅行の詳しい話を聞くことができ非常にありがたい。どんなネットや本での情報も、直接本人の口から語られる言葉にゃかなわないのだ。
なお、私はJACCには2年半ほど前に入会をしている。
そんなワケで、海外を旅する日本人の自転車乗りが、情報を入手する手段はそう多くないことが分かる。この他にも地平線会議という世界中で冒険的な活動を行っている人達の集まりがあるのだが、これは活動が自転車に限定されていないので除外した。興味のある人は参加した後でレポートにまとめて私に教えて欲しいんだぜ。
こうした情報が方々から入手できるようになったのも、時代の流れといえるのだが、そう思うと過去の旅自転車乗りの人達はスゲーなぁと感心する。旅の難易度はベリーハードモードだったことでしょう。
私は自転車での世界1周を「冒険」だと思ったことはないのだが、それは現代だからこその感覚であって、当時の人々は文字通り、決死の覚悟で海外へと繰り出していく気持ちだったのだろうと思う。
私はそうした先人達に敬意の気持ちを持つと同時に、その崇高な気持ちを忘れることはないだろう。そう、いつまでもいつまでもさつまいも
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