2015年8月23日〜8月24日
 走行日数2日間
 累計走行距離185km(18664km〜18849km)

◎道路
 すっごい整備されてる。路面状況の良さにも驚いたが、全然交通量のない道路にも街灯が並んでいることには心底驚愕した。どんだけインフラに力入れてるんだよこの国は?
 特別文句はないし、国の西側に関してはアップダウンもなく快適な高速走行が可能である。なお信号を見かけたのは首都のバンダルスリブガワン(以下BSB)のみである。自転車で走っている人は少ないが、きっちり路側帯も作られているし車両の数が少ないので円形交差点を渡るストレスも少ない。日本より遥かに気楽に走ることができる国である。しかも日本と同じ左側通行。

◎治安
 非常に安全な国でしょう。首都ですら物乞いを1人も見かけなかったのは、現在の所ブルネイのみである。警察の数も多いしキチンと働いている印象。オマケに宿がない旅行者を助けてくれたりもする。
 BSBにしか泊まっていないが、田舎にあっても危険はないかと思われますよ?むしろ人少なくて土地余ってるので、野宿するのも楽だし良いんじゃないかとも思う。

◎ビザ
 ノービザで14日間滞在可能。国土的に考えて超過することは有り得ないと思うので、事前の準備も知識も特に必要ないのでは?むしろブルネイには宿泊せずに通り過ぎてしまうだけの旅行者が多いのではないかと思うのだが。せっかくだから、1〜2日宿泊して観光したりのんびりするのも有りかとは思う。私は1日で十分だったけど。

◎交通事情
 人の数と車の数が合ってないのではないか?と感じるブルネイはそれなりに交通量多いのでご注意をば。先にも書いたがBSB以外の町の交差点は全てサークル交差点で構成されており、交通事情が悪い国でこの交差点は危険極まりないストレスポイントだったりする。逆にブルネイのように交通マナーの良い国では、いちいち停車する必要もなくスムーズに抜けられる優れた交差点として機能しており、この点からもブルネイという国のレベルの高さが伺えるというもの。
 あと走っている車がヤケに高級車が多い。フェラーリ・ベンツは当たり前、日本車以外にアメリカ製の車もやけに目に付いた印象。

◎特徴
 1、マレーシアとの悶着があって国土が分断されている。この国境問題は非常にデリケートであるらしく、信頼できる国際地図か否かにブルネイ/マレーシア国境が正しく描かれているかで判断材料になることもあるとか何とか。基本的には西側に人口も経済規模も集中しているので、ブルネイといったら西ブルネイのことだと思っておけばOK。
 2、上記の関係でマレーシアサバ州へと入国するのはフェリーを利用してラブアン島を経由ルートが一般的とのこと。他に陸路のルートもあるのだが、ブルネイ→マレーシア→ブルネイ→マレーシアと面倒な出入国を繰り返すことになる。

◎言語
 英語バッチリ通用するよ!わずか2日間しかいなかったから、話した人の総数が少ないかもしれないけど、それでも20以上の人達が英語での会話を難なく行っていたことから、会話での心配はあまり気にしなくても良いのではなかろうか?
 というか、私の場合はそもそも英会話の心配をするべきなのである。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 泊まってない。
 ブルネイに唯一の安宿とかいわれているpusat belia youth hotelであるが、10ブルネイ$の宿はないにせよ20ブルネイ$出せればその他にも選択肢は2〜3あると教えてもらった。言い換えると私は900円以上の宿泊費を出す気がなかったのですね。
 間違えやすいが前述の宿は「ユースホステル」ではなく「ユースホテル」で何の関係もない。むしろユースであそこまで適当な対応される心配はまずないのであり、よっぽどユースホステルに泊まりたかったわい。私は直接出向いて行ったが、一緒になった人は予約メールをしたにも拘らずクソ対応だったこともあり、最悪の場合における次手段を考えておくのも良いかと。
 Wi-Fiはカフェで2度使用した。速度が超高速と超低速の2パターンだったのでどう評すれば良いものか。とりあえずカフェの値段自体が非常にお高いのであり、フェリー出港まで2時間待ちであるるとか、宿のスタッフから直接その場で「宿に予約のメールを入れてくれ」と言われるワケ分からん状況にならない限りは、無理して活用しなくてもマレーシアに入国してからで遅くないと思う。

◎自転車店
 そういえば1度も見かけなかった。走行途中でロードのチーム走行している集団とすれ違ったので、町中にスポーツサイクル店が全くないとは考えづらいが。そもそもボルネオ島はスポーツ自転車の需要が少ない土地なんだよなーとは思う。

◎物価・食事
 シンガポールと並んで東南アジアの物価高を指し示す片翼のブルネイではあるが、まぁシンガポールと違って宿を除くと食費は無茶苦茶高くて仕方がない・・・というワケではない。量が悲しくなるほど少ないながらも、「ご飯と揚げた鶏肉」というこの地域を代表する食事は90円で食べられる。屋台を中心にすれば1食を300円以下に抑えることもまぁ可能。
 そしてイスラム国であるブルネイにはアルコール飲料は販売されていない。これを考慮してマレーシアとの国境免税店でビールを買い込んでおこうと思っていたのだが、どうやら午前中は全ての店がクローズしている模様。

◎総括
 ボルネオ島でマレーシア領を縦断する場合、まず確実に入国することになる国だが、かなり物価高&国土が小さいこともあってスルーされてしまいがちな不遇の国。実際首都のBSB以外に観光云々で見るほどの物もなく、他には国王様が自費で建設したというお客が全く入っていない遊園地や北部のビーチがある程度だろうか。
 石油で潤っている金持ち国なので、インフラ関係は本当に優秀であると感じる。何週間も旅行で滞在するような国ではないかもだけど、バブリーな感じでないお金持ち国を見るのは結構楽しいと思うのですよ?
 あと国の正式名称は「ブルネイダルサラーム」です。