2015年7月22日〜8月13日 2015年9月4日〜9月16日
走行日数36日間
累計走行距離1400km(前半1325km・後半75km)
累計走行距離1400km(前半1325km・後半75km)
(16251km〜17576km・19540km〜19625km)
※前半はジャワ島及びボルネオ島、後半は幾つかの島をちょこちょこと走行
◎道路
◎交通事情
◎道路
基本的に全ての道が舗装路である。ただし、その路面状況はかなり悪い。至る所が凸凹道路な上に、基本的に路側帯や側道は設けられていないのため、かなり気を使って走行しなければならない。せっかく坂道を登り終えて、ご褒美ダウンヒルだ!と思ったのもつかの間、路面状況が悪すぎて下り坂でも疲れる走行になったりする。なお日本と同じく車両は左側通行。
道路が片側2車線になっていたとしても、そういった道は都会が多く皆が寄ってたかって駐停車するため、実質1車線未満だったり・・・といった怒りを通り越して笑ってしまうような状況も経験した。
これらはインフラ整備の遅れという側面もあるだろうが、車両の数が多すぎることによって引き起こされる老朽化が原因ではないかと思う。つまり1番道路事情が悪かったのは首都ジャカルタの郊外。
◎治安
他の東南アジア都市部と比較してもジャカルタは「治安が良い」とはいえないと感じた。主だった商店は全て鉄格子で守られているし、ジャカルタにおけるガードマンの数の多さは今まで他の地域で見たことがないレベル。単純に警官を見た回数も都市部ではかなり多い。
とはいえ田舎においては特に危険だとは思わないが、夜になるとバイクを自分の家の中に入れてしまう家が多く、そうした面からあまりに気を抜くのは宜しくないのかと。町を歩いていても、繁華街から1本裏へ入ると全く明かりが存在しない道になったりするのは怖いっちゃ怖い。
◎ビザ
2015年、つまり今年の6月より必要であったアライバルビザが撤廃されたため、日本人はノービザで30日間の滞在が可能になった。私も普通にバタム島のフェリーターミナルからの入国で何も指摘されることなくスタンプを押してもらうことができたのであり、ビザの代金(35US$)が丸々浮いたことは地味に嬉しい。
ただし、このビザ免除は全ての国境で実施されているワケではなく、主要な飛行場や港に限定されている。事実、ヌヌカン島へ入国するルートではビザが必要な上にアライバルビザも発給されない。そのためコタキナバルにてビザを取得している。なおタワウの町にもインドネシア領事館があり、ビザを即日発給してくれるらしいのでどちらで取得しても問題はない。まとめると、インドネシア国境はその国境によって
1、ノービザ入国が可能な国境
2、ノービザでは入国できないが、国境にてアライバルビザを発給してくれる国境
3、事前にビザを用意しないと入国できない国境
という3種類の国境が混在している状況である。このため通過する国境は事前によく情報収集した方が良い。
もっとも、こんな謎ルートを走りビザを取得する日本人自転車乗りは、10年で数人くらいしかいないと思われる。いつかそんな人がこのブログに辿り着いたとしても、その頃にはビザの条件が変わってしまう可能性の方が高いのでは?とも思う。というかそんなルートを走る変態チャリダーがいたら会ってみたいわ。
◎交通事情
日記には散々文句を書いてはいるが、運転マナーは普通の東南アジアレベルである。むしろクラックションをアホみたく鳴らし続けない分、インドネシア人は品が良いとすら思う。運転技術も高い。
ただし車両の数が余りにも多すぎる。都市部はおろか郊外まで行っても常に車両が列を成しているため、必然的に車両とのヒヤリハット事案が増加しただけ・・・というのが正しい。そして対処のしようがない。
とにかく日中で車両が少なくなる時間帯や場所というのがほぼ存在しないため、事故しないように集中し続けての走行を強いられることになり、これがかなりキツい。しかもストップ&ゴーが多くて体力的にも削られる。
あと信号機が交差点のやけに手前に設置されていることが多く、最前列だったりするとやや信号が分かりづらい。何度かこの罠にハマり、後ろの車両から煽られた経験がある。ちゃんと奥側にも信号機作れとか思う。
◎特徴
多数の島々によって形成される海洋国家である。私が行った主だった島はジャワ島・カリマンタン島・スラウェシ島・バリ島くらいだが、各島によって受ける印象は大きく異なる。また日本と違って主要な島々の距離が大きく離れているため、島間の移動ではフェリーを活用するのが基本(飛行機?何ソレ楽しいの?)。スマトラ島ージャワ島ーバリ島間みたいな近距離であれば、複数の会社の船が毎日就航しているが、私みたいに何度か長距離海上ルートを移動しようとすれば、まず間違いなくペルニ社フェリーを使用することとなる。なお船内の内容については散々日記で歌っているので気になる方はそちらを参照のこと。
こちらが日程を合わせなくてはいけないし、2週間くらい前にならないと船の就航予定が確定せず面倒臭さ満載の船旅ではあるが、ペルニ社が定期発着する港は100を越えるので、その気になればジャワ島→バリ島ですら謎の大回り満喫ルートを楽しむことも可能・・・というか楽しんだ。
◎言語
英語を解する人はかなり少なめで、久しぶりに意思疎通ができない苦労を大いに味わった。特に田舎の食堂等では全く言葉が通じず、支払いの際に何度か手間取ったりしたことがある。
反面、使用文字はアルファベットだし読み方もローマ字読みなので、日本人的には文字の発音に苦労しない。インドネシアでは屋台や食堂でも割とメニューが書かれていることが多いため、食事の注文においては難易度は低い。
宿泊施設関係の人は英語を話せる人が多いし、例え話せなくても宿に関してはジェスチャーでほぼ間違いなく伝えたいことが通じる。というか宿でお願いすることなんて「泊めてほしい」以外にないでしょ?
かなり多くの人が「ありがとう」や「こんにちは」等、日本の言葉を知っている。慕われてるなぁとか思う反面、こちらはインドネシアに入国するまでこの国の言葉を何一つとして知らなかったのであり、少々情けなくもあった。タリマカシ〜
◎宿・Wi-Fi
中規模以上の町ならば宿を探すのは難しくない。観光地ではホテル・ゲストハウスの他にもホームステイや「ロスメン」という民家に宿泊施設が付随した安宿も存在する。ただし、例えホテルであったとしても1000円以下の宿は水桶によるシャワー(マンディ)が基本だと思った方が良い。そうじゃない宿に泊まれたらかなりラッキー。
泊まった宿の料金は300〜1100円くらいと、かなりリーズナブル。宿泊料金高いといわれるバリ島も、探せば8万ルピア(約680円)で泊まれる宿があったので特に費用的な問題はない。
料金の割にはベッドの寝心地が良く、満足度の高い宿が多かった。アメニティ各種がサービスでついてくることは少なかったが、簡単な朝食を出してくれる宿は多い。洋風のメニューも多かったが、インドネシア料理を出してくれる宿もあったりしてバリエーション豊かな印象。
地元客向けの宿でWi-Fiは皆無であった。観光地や外国人の宿泊を見込んでいるんだろうなぁ・・・という宿では大抵Wi-Fiもある。速度はまあまあ速いのだが、不安定でしょっちゅう途切れることがあるのはインドネシア全体的な特徴か何かなのん?あと一部のサイトは規制で見れない模様。
案外Wi-Fi使えるカフェだったり、そこら辺に飛んでるFreeWi-Fiがあったりして、何日もネットに接続できない状況に陥ることはなかったため、特にSIMカードが必要とは感じない。まぁここら辺は人それぞれだろうけど。
◎自転車店
他の東南アジア諸国と比べて自転車人気は薄い国なのかと感じる。その根拠の1つが明らかに減った自転車ショップから。スポーツ専用自転車ショップは州都クラスの大きな町でなければ見かけることはない。まぁ子供用自転車を扱うような店はそれなりに見かけたので、簡単な修理ならばどうにか対処できるかもしれない。
ジョグジャカルタで見かけたショップなんかはパーツも豊富で思わず買い換えようとした部品もあったのだが、値段が高かったのでやめた。どうやら一部のお金持ちが楽しむスポーツというのがインドネシアにおける自転車のポジションらしい。余談だが、タイやマレーシアでは多くの人に「自転車は人気だよ」といわれたものだが、インドネシアでは「皆バイクに乗るから自転車には乗らないねぇ」と語られてしまった。海を渡らなくては走れない国だし、海外自転車旅行者の需要も少ないのだと思う。
なお、バリ島だけは全く別物。最新のパーツを豊富に取り揃えたスポーツサイクル店があったりして、アジアの最終地点ということで部品交換から飛行機輪行のパッキングまでに大いに利用させてもらった。
◎物価・食事
お札に表わされる数字の数が大きい国は物価が安い傾向でもあるのだろうか?とりあえずインドネシアもまた物価は非常に安い。食事に関しても自転車乗りが及第点を出せる程度には量が多い。その食事の傾向はミャンマーに近く油たっぷり系なのだが、個人的にはインドネシア料理はかなり洗練されていて美味であったと思っている。
色々な種類の食べ物にチャレンジしたのだが、結局「ナシゴレン」「ミーゴレン」という疑似チャーハン・焼きそばへと戻ってきてしまう安定感あるこの2食。どこの屋台でも上記のどちらかを見かけるということもあり、何度もお世話になりました。
なお、観光地とそうでない場所での料金差が大きい。ナシゴレンは最安で60円程度で食べれた屋台もある一方で、観光客が集まるエリアでは実に4倍もの値段をつけた店もあった。酷い商売である。
大概の屋台にはガラス面に料理の種類が書かれているため、インドネシアでは指差し注文をすることが少ない。料理名も「米」「鳥」「炒める」等の単語を組み合わせた名称なため、簡単に覚えられるし知らない料理も想像付きやすい。
さて問題はビールである。日記でも語っているように今年からコンビニを含む小売店ではアルコールの販売を禁止したらしいが、私の観測範囲では大型スーパー等も軒並み全滅状態であった。
どうにか販売していた場所は、バー等の専門店か外国人向けのゲストハウス、それ以外だとマレーシア国境付近の中華系商店等では何度か酒類を発見することができた。バリ島にあっては何処でも売ってる。
料金は350㎖缶で90〜200円程度、もちろんバー等の店はこの限りではない。オマケに調査個体数が少ないため、確実性に欠ける。ビール好きな旅行者にとっては悩ましい国になったといえよう。
◎総括
各島々で雰囲気が大きく異なるインドネシア。特に宗教関連でイスラムのジャワ島・キリスト教のカリマンタン島・ヒンドゥー教のバリ島といった違いが如実に出ていたのは面白い。インドネシアはイスラム教徒だけの国ではないということを強く実感した。
どうしても島を渡る移動が増えてしまうため、他国と比べて旅行難易度がやや上がってしまう感があるのは否めないが、1つの国で色々な特色を楽しめるインドネシアを走ることは非常に面白い。ペルニフェリーもコツさえ掴めばチケット入手もスケジュール把握もそれほど難しくないのであり、上手く活用すればインドネシア国内の僻地を自転車で走る楽しみを味わえる。
せっかく6月からビザも免除されたことだし、もっと自転車乗りはこの国を走れば良いと思うの。物価は東南アジアでも最低レベルだし飯も美味くて量が多い。かなりオススメの国だと思いますのん。