2015年9月16日~2016年6月26日
訪問国数 2カ国
走行日数 285日間
累計走行距離 21545km
オセアニア各国のまとめはこちらから
オーストラリア西部・オーストラリア東部・オーストラリア全体・ニュージーランド
アジア地域と同じく私が走行してきた各国において、独断と偏見で点数評価してみた。
| 道路 | 交通 | 物価 | 食事 | 宿 | 治安 | 総合 | |||
| オーストラリア東部 | 9 | 8 | 3 | 6 | 2 | 10 | 38 | ||
| オーストラリア西部 | 8 | 9 | 2 | 5 | 1 | 9 | 34 | ||
| ニュージーランド | 7 | 9 | 2 | 5 | 6 | 10 | 39 | ||
| 日本 | 6 | 9 | 3 | 9 | 2 | 10 | 39 | ||
※最低1点、最高10点 物価は安いほど点数高い
自転車乗りとしての視点から感じる国の評価であり、別に国の善し悪しについては全く意識していない。物価が高い国は宿も高くなる傾向があるし、点数が高ければ良い国という意味では勿論ない。あくまで1旅行者が感じた感想である。
<食>
両国ともイギリスからの影響が強く、いろんな意味で有名なフィッシュ&チップスのお店は所々で見かけた。ちなみに昼食は外で食べるという文化が強いようで、それに対応したテーブルやピクニックエリアが町中の至る所に散見される。自転車旅行してる人には実にありがたい設備である。
割と海外レストランの数が多く、小規模の町でも中華レストランは必ずと言っていいほど姿を見かける。中規模以上の町ならば日本食屋も数多い。しかし反面オーストラリア・ニュージーランド料理!と歌ったお店は数少ない。
スーパーなどの食材に対しては自国生産品を大々的に表していたり、わざわざオーガニックコーナーがあったりと健康に対する意識が高い。アジア圏と違って「食事は自宅で作る」というのが根底にあるのではなかろうか。これを証明するかのように、オセアニアの家庭におけるキッチン設備の素晴らしさは目を見張るものがあった。
まぁ要するにアレだ。レストランの値段が高くて数えるほどしかお店なんて利用してないのだ。個人的に感じたことでは、アジアでの旅行の際には全く日本食が食べたいと思わなかった私だが、オーストラリア以降は定期的に日本食への欲求が高まることがあった。そういう意味で、食文化が完全に異なる土地へ来たのだなぁと感じたりもした。
<宿・土地>
先進国2ヶ国なので宿泊施設の料金は大層高額である。大まかに先進国ほど治安のいい傾向があると踏んでいたが、その考え通りオセアニア地域において野営するリスクは低く、また共にキャンプ大国であるためそうした設備が高いレベルで揃っており、宿泊の大半をテント泊で過ごした。
キャンプするのに最適な土地という意味でBBQテーブルの存在を上げておきたい。町中公園等の施設に置かれているそれは、スイッチを入れるだけで稼働する無料のお手軽ホットプレートであり、BBQだけに関わらず炒め物からお湯の沸騰まで実に様々な用途に使用することができる。これが便利すぎるため、オセアニアでのバーナーの使用機会は限られたポイントのみになったりすることも。
レストエリア等にシェードがあることが多く、こうった設備はテント泊する人にとってありがたい。経験豊富な方はお分かりだろうが、例え晴れていても屋根の下にテントを張るというのは、そうでない場合と比べて翌朝の水滴の付着状況が大きく変わってくるのであり積極的に利用していた。ニュージーランドでは雨も多かったし。
割とオーストラリアとニュージーランドは対照的に語られることが多く「平地の国と山の国」「水がない国と水の豊富な国」「暑い国と寒い国」等といった点では私も大いに同意する。そんなわけであんまり一括りにしてまとめるのもどうかと思うので、情報気になる方は各国のまとめをご覧ください。
<気候>
オーストラリアは暑くてニュージーランドは寒い。このため旅行するならば夏の時期にニュージーランド、冬の時期にオーストラリアというのが理想。まぁ私は真逆の時期に両国を走って大変な思いをした人であるが。
そんな経験をした上で語るならば、「夏の40度と冬のー5度が耐えられるなら両国ともシーズン外れに行っても大丈夫」ではある。一応どちらの国でも他のサイクリストに出会ったので、このシーズンでも全く走っている人がいないわけではない。
湿度においても低湿度のオーストラリア(東海岸除く)、高湿度のニュージーランドと違いがはっきりしている。ニュージーランドは寒くて湿度が高いという、日本ではなかなか聞かない環境であり毎朝テントの水滴取るのに実に苦労したりと思い出深い。
なお両国共に直射日光が非常に強い。紫外線でお肌に影響が・・・とかそういうのはどうでもいいのだが、日光が出ているかどうかで体感する温度が全く変わってくるため、常に天気の状態と日陰があるか否かということを意識していた。なおサングラスは必須。ほとんどの旅行者が晴天時にはサングラスをかけていたのが印象的である。
<注意点>
治安に対しての心配が少ない反面、物価の高さと人の少なさ、そして食料補給に気を配らなくてはならない。特にオーストラリアは驚異的な無人区間が頻発するため、事前準備をしっかりしなくては途中で動けなくる危険が非常に高い。交通量がわりとあるため命の危機を感じることは少ないが、何らかの異常やトラブルが起きた際に自力で対応したり、道行く他人に助けを求めることができない人では、こうした土地を走るのは危険すぎる。
携帯の電波が届く地域も限られているため、都市部でない地域においてエマージェンシーを求めることが極めて難しい。このためアウトドア系の店にはそうした人達用に、緊急シグナルの発信機だとかそうした道具も販売されている。
オーストラリアでは幾つかの野生動物によって毎年被害者が出ている。毒蛇やクロコダイル、鮫などが危険生物の筆頭ではあるが、他にハエやサンドフライに蟻といった生命に危険はなくとも非常に厄介な生き物が日本の比ではない数いるため事前に知識と対策を準備しておく方が良い。
また乾季には山火事が頻発することも多い模様。大抵町の外れには山火事が発生する危険度を示した看板が掲げられており、時々最大危険の「extreme」という表示に針が示されていた時は、笑っちゃだめなんだろうけど笑ってしまった。エクストリームを駆け抜ける自転車旅行。
ドライバーのマナーが良いため、日本での長距離走行経験がある人ならば一般的な運転をしている限りそれほど危険な思いをすることはない。ただし、多くの交差点がランナバウトと呼ばれる信号なしの円形交差点であるため、慣れないと侵入のタイミング取るのに困ることがあるかもしれない。
<道>
すこぶる良好である。先進国だし道路状況がいいことは予想できたが、それ以上に自転車に対する人たちの理解が大きいことを感じる。土地面積と人口比が日本より遥かに割合がいいことも大きくて車両に対する苦労が少ない。
大都市にも自転車道路が整備されていることが多く、速度を出さない自転車旅行者にとってはこちらの道を利用することも多かった。この言い方は、自転車専用道路とは別に道路脇にも大きな路側帯が存在しており、そちらを走ることも可能な道があるということを示している。
総じて信号機の数が少なく、大多数の交差点はランナバウトこと円形交差点で構成されている。都会では信号機も多いが、日本と比較してしまえばそれなり程度。トンネルなんて1度も見てないような気がする。
基本的に主要な道路を走っていれば、未舗装の道路を走ることはまずない。それとは別にMTB用の整備されたトレイルロードも随所に見られるため、ツーリング以外の自転車ライドも非常に楽しめるかと。
日本と違って町中においても道路幅が狭い場所は少ないし、自転車専用道路が整備されている場所も多い。それでいて道路の数自体は少ない(というか日本が無駄な道路が多すぎると思う)ため、道迷いなどの心配はまずない。実際、この2国で私が乗せてもらった車にカーナビを付けていた人は1人もいない。
<総括>
実は世界1周という側面から見ると、オセアニアって行かなくても1周するのに割と支障が少ない地域ではないかとも思う。特に自転車旅行ではまともに走れる国数も2ヶ国のみだし、両国とも出入国が飛行機一択なのも難しいところ。
大陸を走りながら国境を越えて国々を渡っていく・・・というのではなく、1つの島国(というにはオーストラリアはデカすぎるが)を走り回るスタイルになることなども、この地域ならではの違いだといえる。
しかし南半球で治安が良く安全に走ることができるという意味で、大変貴重な地域ではあるまいか?他の南半球である南米やアフリカ地域と比べて情報・インフラ・言語の通用度といった面で突出していることもあり、旅行経験が少ない私のようなタイプが最初に訪れる南半球の地域として素晴らしいと思う。
おそらく他のどの地域よりもキャンプに関しての設備が整っていることもあり、キャンプを主体とする自転車旅行であるならば、こうした国で場数を踏んでレベルアップするのは、個人的に全くもって理にかなっていると思う。