2017年5月21日~5月23日
走行日数3日間
累計走行距離135km(61472km~61607km)
◎道路
ほぼ国道1号線を走ってばかりだったが、チョルテカの町を境に一気に路面状況が悪くなった印象。厳しいアップダウンはなかったし、側道もきっちり確保されていて良いイメージを持っていたホンジュラスだが、後半戦の穴ボッコボコの道路を走らされてガッカリした。持ち上げて落とすとは分かっていらっしゃる。
チョルテカより西側の道路もあちこちで道路工事が行われていたことを鑑みると、今が新しい道路へと移行する変革期なのかもしれない。1~2年後にここを走るサイクリストならばその恩恵を受けられるかもしれないと思ったり。なおトーペは町中に邪魔にならない程度には存在する。
◎治安
「中米では」という注釈付けた上でだが、かなり良いと思う。殺人率が世界で最も高いとのことで大層ビビっていた私だが、少なくとも私が走ったルート上において治安的な不安を感じさせることはなかったと言える。
当のホンジュラスに住んでる人曰く「首都や北部地域は確かに危ないけれど、この辺(南部)は平気だよ」とのことだ。実際に出会った人たちも実に気さくで朗らかな印象であり、何より笑顔が良かった。
私がエルサルバドルに必要以上に不安を感じたことで「険しい顔をしている人が多かった」という点があるのだが、この国の人たちは大人も子供もおねーさんも、こちらまで嬉しくなるような笑顔を向けてくれた。
もうちょい事実関係について述べておくと、チョルテカの繁華街は道が大きく光も溢れ人通りも多いといった感じ。まぁ合計で3日しか滞在してない者の意見だが、そもこの国の南部を移動する自転車旅行者は2~3日程度の滞在がほとんどだろうし仕方なかろう。
◎ビザ・入国
入国税として3USドルの支払いが必要である。あとイミグレーションが出入国の列を一纏めにしているため、思いの外並ばされた。これに関してはバス団体の直後とかのタイミングであるとかそういうのが関係してると思われるが。
地味に両指の計10本全て指紋のデータ取られたのであり、そんなに私は悪いことしそうに見えますか?私はホンジュラスの人たちが(治安的に)悪いことすると散々聞かされているのですが・・・とか色々思ったり。
なお中米4ヶ国協定の関係でスタンプは押印されないとばかり思っていたのだが、ホンジュラスの出入国ではしっかりスタンプ押印された。
◎交通事情
他の中米諸国とあんまり変わらない。ただ路面状況が悪い道では穴を避けるために対向車が反対車線に大きく出てくる・・・ということが頻発するため注意が必要。
バスが乗車するためのお客を見つけると大音響のクラックションを連発するのだが、これが自転車に対して「邪魔だ」と主張しているクラックションなのか区別がつきにくい。バス以外の車はそこまでクラックション鳴らさないのだが、この常日頃からクラックション鳴らしまくってるバスという存在のせいで、他の車両が鳴らすそれまで「ま~た鳴らしてるよ・・・」と勘違いしそうになる。まったく自転車にとってバスは害悪である。
あと自転車乗りは道路を逆走している人がかなり多い。自国だったら怒鳴りつけてやるのだが、異国を走る際は私はあくまで部外者であるため、彼らのルール無視に対してどういう言うことはない・・・けど危ないと思うことはある。
◎特徴
特に何もねぇなぁ~。個人的なことだが滞在期間が非常に短いと分かっていたので、ATMにおけるキャッシング方式でなく両替商や銀行にてUSドルをホンジュラスレンピーラに交換してもらっていた。これで銀行に入る際にガードマンから金属探知機で全身チェックされたり、行内でスマホの操作が禁止されていたのは治安の悪い中米ならではだと思ったり。
◎気候
偶然かもしれないが、ホンジュラスは暑さがやや凌ぎやすいと感じた。実際には道路上に日陰の数は少ないし、他の中米諸国よりも商店の間隔もやや長くなっているのだが。
雨季でどこかのタイミングでスコールに降られたのは他の中米諸国と一緒。まぁ運良く走行中に降られることがなかったので事なきを得た形となったが、ヒヤヒヤした瞬間もあった。
◎言語
引き続きスペイン語が主流の国。でもチョルテカの宿のおばちゃんは英語話せたりもしたので、この国の観光事業が強い地域では英語の認識率はそれなりにあるのかもしれない。
あと田舎のちびっこが自転車見かけて声をかけてくる単語がホンジュラスでは「ハロー」であった。他の中米諸国では「オラ」が多い。だからどうということはないけれど。
◎宿・Wi-Fi
調査数が少なすぎて何ともであるが、チョルテカの宿は冷房・ウォーターサーバー完備の素晴らしい設備であった。反面、国境沿いの宿はトイレやシャワーの水が出てこないレベルの素敵設備でレベル差が激しい印象。
Wi-Fiは速さを求めなければ十分だと思う。それほど使う機会がなかったこともありネット接続したのはチョルテカの宿のみであったけれど。
◎犬
温厚でした。自転車見かけると自ら道を開けて逃げていくようなヤツばかり。
◎自転車店
この国ではマジで見ていない。見かけたけど入らなかったとかでなく、お店の1つも見つけることなく終了してしまったという意味で「見ていない」のだ。故に特別語れることもなく。
◎物価・食事
まぁまぁ安いのだと思う。少なくともトルティーヤに感じてはメキシコ以来となる薄型タイプが戻ってきたのであり、これはホンジュラスにトルティーヤプレス機が広く普及してるということを示していると思う。その他立ち並ぶ家々を見えても、中米諸国において割合裕福な国ではないかと思ったり。
それなりの規模の町では中華料理屋があったりアメリカ系ファストフードも幅を利かせている。安い地元系の店なら2~300円で1食ありつける。中華系だと500円とかかな。
ビールが1本で100円越えと少々お高いのがネックと言えるが、1回しか飲む機会がなかったのであまりビールについて自信がない。とりあえず国産ビールは3種類が楽しめた。
◎総括
3日(走行にあっては実質2日)しか滞在してないため、ほとんど何も知らないというのが正しいホンジュラス。北部はとにかく治安の悪さでスルー推奨される国だけど、私が走った南部地域は雰囲気良くて楽しい国であった。
そんなわけで治安の悪さのみを見てこの国をスルーしてしまうのはちと勿体無いと思うのも事実。まぁこればかりは走りたい気持ちと安全とを天秤にかける必要があるため個々の判断で意見も分かれるところだが。