2017年5月23日~5月29日
 走行日数7日間
 累計走行距離378km(61607km~61985km)

◎道路
 これがビックリするほどレベル高い。中米でも最貧国のニカラグアだしと過度な期待はしてなかったのだが、こと路面状況においては中米No.1だと思う。恐らくは日本を含めた様々な国が橋や道路整備に対して支援してるのだろうが、それにしてもこの充実っぷりには舌をまく。
 側道も広くて快適だし厳しいアップダウンもない。主要道路を外れてしまうと途端にレベルが落ちるわ未舗装路はドロぐちゃだわといった事実はあるものの、こんな道を走らせてくれるなら文句ない。
 唯一の不満が家畜動物の糞が路上に大量に落ちている点。気にしなければ良いといえばそうなのかもだが、そりゃ気になるのが人ってもんだ。ウンコ踏まないように右へ左へフラフラ避けながら運転するすることを余儀なくされる場面が多々あり、後続車両に十分な注意が必要である。

◎治安
 私の感じたところではエルサルバドルよりは良いが、ホンジュラスよりは悪い・・・といった感じ。観光地においては観光客が首から一眼レフぶら下げて歩いてたのもあるし、あんまり問題はないと感じる。
 だがニカラグアでも小さな村で雰囲気悪いと感じた所もあり、田舎といえども気を抜けない雰囲気が漂っているのは事実。
 あとニカラグア湖の南西部は自転車旅行者を狙う強盗が多発していると聞いたのであり、地元住民も「大量の荷物を抱えてあそこを通るなら十分注意しなさいよ」というあまり嬉しくない忠告を頂いた。でもニカラグア湖畔の道は選べるほどルートがないため、ほとんどのサイクリストがこの道を通るという事実。だから被害報告が多いのかもしれないが。

◎ビザ・入国
 高い。入国税で12ドルというのは中米で最高クラスの税金なのだが、これに加えてコスタリカ側のイミグレーションでは建物に入るための「入場料金」が必要になるとかフザケンな。こんなふざけた料金取っておいて、出国税にも2ドルが必要となり、計3ドル。つまりニカラグアを通過するだけで15ドルの税金をちょいちょいセコイ真似して取ってくるのには閉口するというか、イメージが非常に悪い。
 なお出入国ともにチェックはザル。沖野君と2人組なので自転車盗難防止で手続きは1人ずつ行っているのだが、入国の際「手続きの後に自転車の荷物チェックするから別室に来て」と言われたりして、面倒臭いなぁとか思っていたのだが、手続き終えて出発しようとした時には係員など存在していなかった。そのくらい適当。

◎交通事情
 他の中米諸国と比べてやや運転が荒いと感じたニカラグア。田舎では大して違いはないのだが、町中における車両の運転で「歩行者を気にしてないレベル」が1段階上だといえる。バスも乗用車もコレクティーボも完全車両優先だと思って突っ込んでくるため、町歩きをする際には十分注意が必要。

◎特徴
 日記でも歌ったが、ニカラグア湖畔は自転車旅行を狙う強盗が出没する地域があるとのことで要注意。特にニカラグアの東部地域は道路の数が少なく走行するにおいて道を選んだりとかできない状況であるため、私たちはせめてこの地域を走る際には午前中の間に余裕持って通り抜けれるようにしていた。

◎気候
 中米では特に雨が多い国らしい。実際出発しようとしたら雨降りのため滞在延期もしたわけだが、地味に雨で出発日を延ばしたのはここ数年なかった出来事でもある。1日中曇り空で雨が降ってきそうな天気という、日本でいう梅雨みたいな天気も中米ではニカラグアで初めて体験した。
 あと基本は蒸し暑いです。でも完全な海沿いを走ることがなかったからか、耐えられないほどの厳しい暑さだと思いはしなかった。早朝や夜なんかは心地いい程度にまで気温も下がり、まだ過ごしやすい気候だったと思う。

◎言語
 中南米でずっと続くスペイン語圏の国の1つ。スペイン語にも地域差とか方言とか色々あると思うのだが、そう言った違いがわかるレベルまで習熟してないのであり、私が言えるのは1つ。スペイン語以外じゃまず会話通じねぇ。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 安いし質も良い。我々はペアランしていたので1部屋2ベッドの部屋を利用することが多かったが、それでも12~15ドルくらいが相場。観光地のホステルでドミトリーならば6ドルから泊まれる。なおこの価格帯では冷房ある部屋に泊まることは極めて難しい模様。
 私が訪れた全ての宿で現地通貨コルトバ以外に米ドルでも支払いが可能であった。なお観光地でない峠の山頂にあったホテルでは1泊740コルトバ(約25ドル)とか取られたので、宿の需要が少ない地域では値段が跳ね上がる傾向があるかもしれない。

◎犬
 特に追いかけられるようなこともなかったのだが、同行していた沖野君が1度しつこい犬に対してベアースプレーを使うほどの事態に陥ってるので油断はできない。私が思うに低地の暑い場所では犬はぐったりして動かないのだが、峠越えなどの最中で気温が下がると犬に追いかけられる危険も飛躍的に上がるのではないかと。

◎自転車店
 大きな町でもスポーツバイク系のショップを見つけるのはかなり難しい。レオンの町を散策してる際に自転車店街があったので覗いてみたが、まともなパーツの販売はされていないどころかチューブも一般自転車用の1規格のみしか扱っていない始末。
 要するにニカラグアで自転車の修理をするのは止めたほうが良いということ。治安危険のリスクを冒してマナグアに行くくらいならば、隣国コスタリカまで移動してしまうことを私はオススメする。

◎物価・食事
 これは安い。でも細かく語るならば、食事が安いのに対して飲み物は若干高めだと感じた。1食は250円とかそんな程度で食べれるのだが、メニューに対してはワンパターンな内容が続く。
 ビールは主要な銘柄がビクトリアとトーニャの2種類が存在する。ロング缶で1本120円くらいだが、スーパーやそれなりの規模の観光地でないと缶で販売されていないことも多い。
 大きな町のスーパー等に行けば品物の揃いっぷりは良くなったし、レオンの町ではショッピングモールもあった。だが、基本的にお金持ちの人のための施設という感じであり、そうした場所で購入するそれなりのブランド物は安いどころか割高である。

◎総括
 なんか中米で似たような国が3カ国続いたような感じであるが、個人的にはニカラグアが最も印象に薄い国である。飯が美味くて暑かったエルサルバドル、道が両極端で人が良かったホンジュラスに対し、ニカラグアはというと「道路が立派で物価が安い」という感じだろうか?
 でもジャングル続きで走ってる最中に風光明媚な景色を見る機会が少ない中米諸国において、ニカラグアは遠くまで続く平原やそびえ立つ山に広がる湖といった、気持ちの良い風景をたくさん提供してくれた国でもある。少なくとも中米3カ国では最も他の旅行者の姿を見かけたし、観光需要が高い国であるためそれに対応した旅行者向けの安宿も多い。そういう意味で安い予算で自然系を楽しむ旅行が中米で味わいたいならニカラグアはオススメだと思う。そんな需要はほとんどないのだろうけれど。