2017年6月10日~6月27日
走行日数 18日間
累計走行距離658km(62659km~63317km)
◎道路
整備状況も良いし路肩も広くて素晴らしいのだが、パナマシティが近づくにつれて一部走りにくいポイントが出てきたりもした。ダビッドの町にたどり着くまでの50kmにおいても側道がほとんどなく「パナマ大丈夫かいな?」とか思っていたこともあり、手放しでベタ褒めできるワケではない。なお中米は全て右側走行。
この国に関しては国道1号線の状況を説明することで道路全体の8割を説明したことになると思われるが、一応コスタリカ北部側からカリブ海沿いを走れる道や南部リゾート地へと延びる主要道もあるのでこの限りではない。
その上で中央部において標高400m以上まで登るポイントもあるし、その周辺はアップダウンの連続となっており、甘く見てると意外に大変だと思うこともある。なお東のコロンビアとは道路こそ通じていないが、パナマシティから約300km先、コロンビア国境約50km手前のヤビサという町までは普通に道が延びている。
◎治安
中米においてパナマは治安良い方だと思っていたのだが、それは大間違い。個人的にはエルサルバドルに次いで治安の悪さを感じた国となったパナマ。
スラム地域と新市街が隣接している環境であるため、貧富の差がはっきりと感じられるのはどう考えても犯罪を助長する要因になると思うし、パナマシティを始めとしてそうした都市が多いと思う。だから安全な場所はすごく安全なのですよ。それ故に危険な場所の雰囲気が際立つというか。
実際私にトラブルが起きてはいないが、目の前で流血沙汰の事件が起きたり食堂のおばちゃんが「昨日強盗に入られちゃってねぇ」とか会話に出てくる土地が安全だとは思えない。
ちょっとカメラが欲しくて巨大フリーゾーンのあるコロンの町まで行こうかとも思ってたのだが、コロンは「ものすごく危険だぞ!」とパナマ人が注意してきたこともあり自重した。下手に行ったりしなくて良かったと思っている。
◎ビザ・出入国
パナマの入国は非常に面倒らしく、現金500ドルか銀行の残高証明証&出国のフライトチケットが必要であると聞いていた。実際にはこれらのどちらも確認されることなく簡単に入国することが出来たのだが、まぁ係員の裁量次第かもしれず真偽の程は定かでない。とりあえず2人とも審査に関してはザルだった。
なおコスタリカ側国境付近でとりあえず現金だけでも降ろしておこうと銀行ATMでキャッシングトライしたのだが、コスタリカで「1日における引き出し限度額を超えています」というメッセージが出て引き出すことができなかった裏事情がある。
補足としてヨットクルーズを利用していると、キャプテンが乗客全員のパスポートを持って出国手続きをやってくれるため、パナマの出国に関しては何処のイミグレーションを使ったのかすら分からない。てきとー
◎交通事情
なぜかパナマを横断する国道1号線には大きな交差点でも信号機が作られてないことが多い。にも関わらずパナマ人ドライバーは非常にマナーが悪いし運転も荒い。バス運転手のみならず、トラックもかなり無茶な走行してるし渋滞があると平気で自転車が走ってる側道でも御構い無しに入ってきてぶち抜こうとするし。
クラックションも結構鳴らすし私はパナマドライバーのイメージがすこぶる悪い。結構自転車に「先行きな」という感じで譲ってくれる車両もあったのだが、アホドライバーの無茶苦茶運転が多くてそうした良いイメージを完全に覆している感じ。
◎特徴
1、エルサルバドルのように通貨は米ドルが使われているのだが、1ドル以下の小銭に関しては独自のバルボアという通貨が使用されている。理由は分からないが、アメリカのセントコインで支払おうとしたら拒否されたことが2~3度あるので最初はアメリカセントは使えないのかと思ったりもした。使えるみたいだけど。
2、道路的な問題で陸路でコロンビアへと通過することができないというか、通じる道が存在しない。このため旅行者の多くがパナマシティから船なり飛行機なりを使ってコロンビアへと移動する。これに関してはこちらでまとめている。
◎気候
やはりというかジャングル地帯における高温多湿で不快感強い気候である。1日の午後になるとバケツの水をひっくり返したような猛烈な雨が降ることもままある。割と内陸方面に道が延びてることもあり、エルサルバドルやコスタリカより多少は暑さが凌ぎやすいと思うのだけども。
◎言語
スペイン語を基本としつつも大都市ではそこそこ英語が通じる。あと華僑パワーが非常に強いのでその人たちがよく中国語を話していた印象が強い。
とりあえずホステル系の宿では英語ができない受付の人はいなかった。これを安心といえるかどうかはともかく、中米諸国全体で見ればかなり英語の通用度合いは高い方だと思う。
◎宿(野宿)・Wi-Fi
コスタリカとどっこい程度。よほどの田舎でなければ町に1つくらいは宿があったと思う。1泊は13~15ドルくらいで泊まれたが、これは2人で割った結果の料金でありベッド2つの部屋がないと言われて床にマット敷いたりして寝た宿なんかもある。マット敷いてたのは沖野君だが。
お金出して泊まった宿には全てWi-Fiがあったし速度も高速でストレスなかった。パナマシティのホステルなんかは宿泊客が多く、そうした宿では大概Wi-Fi速度が遅くなってるの常なのだがそうした問題も一切なし。
パナマシティにおいては町中の至る場所にFreeWi-Fiスポットがあり、バス停なんかでも使えたりとかレベルの高さを感じられる。
それなりのカフェとかでも大抵Wi-Fi使えるとシール張られてたし、ファストフード系のお店はきっとイケるのでしょう。宿に泊まっているとそうしたポイントでWi-Fi使おうとしないため、あんま利用しなかったけど。
◎犬
割と凶暴。いい感じで数百mに渡って追いかけてくるアホ犬が一定数いる。ただパナマは平坦路が多かったためか、走行中に追いつかれる危ない場面となったことはなかった。沖野君はあった。
◎自転車店
レベル高いショップが多いし、それなりの規模の町なら数店舗くらい簡単に見つけられる。グアテマラからずっと探してきた26×1.75というサイズのチューブがようやくパナマで発見できたことからも、中米において最もパーツが揃っていると言っても良いのでなかろうか(コスタリカはMTB関連のパーツばかりが多いので)?
もしかしたら・・・と期待したが、パナマにおいてマラソン系の強いタイヤを扱っている店は見つからなかった。
◎物価・食事
コスタリカと比べると比較的安いが中米全体で見れば相当に高い。普通の店で食事すると3~5ドルくらいが相場。中華食堂だとこの倍くらい取られるのだが、結構パナマでは中華食堂行ってたな。
他の中米諸国と違いカウンターに調理済の食材が並んでおり、欲しい物を選んでそのままレジにて清算するスタイルが多い。なおどこの食堂に行ってもキンキンに凍らせた水をセルフで好きなだけ飲めるのが有り難い。
ビールは国産の物が主要4種類ほどで、350ml缶の場合は1本60円ほど。パナマ通貨でもあるバルボアを始めとして暑い地域にしては味がしっかりしたビールが多かった印象である。
◎総括
アラスカから南下してきたサイクリストの場合、パナマシティがとりあえずのゴール地点としてあるためか脇目も振らず一直線という印象が強い。実際、観光的に呼べるポイントも面白そうな寄り道ルートもあんまりないのだけども。
とりあえずパナマシティに到着すると、その巨大なビル群に圧倒される気持ちにはなる。物が壊れてしまうと新たに買い直すことが難しい中米諸国において、パナマシティならばかなりの物品を整えることができる(アウトドア用品除く)というだけでも価値が高い。実際、最新の防水カメラがここで買えるとは思っていなかったし。
とりあえずパナマのイメージを一言で表すならば「やっと着いた」という感じである。