ボリビア97日目 ラパスの町~ラパスから北東に約60km サン ホアキンの町


 長らく滞在したラパスの町だがようやく出発である。別に昨日と気象条件的にはそれほど違いがあるように見えない空模様なのだが、重要なのはダウンヒルを挟んだゴール地点で雨が降ってないことなので構わないですよ私はよ。


 相変わらずフルパッキンの自転車を拒絶してるとしか思えない細い道と入り組んだ路地に加えて鬼のような急斜面。一般的なサイクリストならラパスを脱出した後、オルロの町へと向かって南下するためロープウェーに自転車を積載して町を脱出するという方法もできるのだろうが、私が向かうのは北側なんだよね。そっちにはロープウェーがないでござる。


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 だから今回もノタノタ町を走り抜ける


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 1時間半くらいで町自体は抜けたかな


 ちなみにすり鉢の底に町が広がるラパスの町だが、そこを抜けると平野部が広がっている・・・というのは南下する場合の話。ラパス北部にはワイナポトシの山を始めとする高山地帯が広がっており、アンデス山脈を降りるはずの私は何故だか坂道登り続けてる不思議。


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 ナチュラルに骨を置かないでほしい


 渓谷の川に沿う形で上り坂が続くのだが、こんな標高においてもダムが出てくるのには驚くというか。4300mの場所にダムなんて必要なのか?むしろこの標高だからこそダムは必要なのだろうか?ダム嫌いな私からすると、景観を損なう無駄な建築物にしか見えないのだけど。


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 しかし何処まで登るのだ?


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 あんまり高くなりすぎて向こう側がガスってる図


 雲の中に突入すれば雨というより霧みたいな感じで水滴が私を濡らす。もちろん事前にレインウェア着てはいるけど、結局4700mを越えてきた標高のせいでどう足掻いても寒さからは逃げられない。


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 はよ脱出したいのは山々なんだけど


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 そんなに自転車で来るやついないだろココ


 いざ下りが始まると「登りの方がよっぽど良かった」と思ってしまうのは雨と濡れた路面とで走る下り坂が恐ろしいからに他ならない。一応路面はアスファルトだけど、交換したばかりのブレーキシューがみるみる削れてブレーキの引きが悪くなっていくのは凄まじい恐怖。もう予備のシューは無いんだけど。


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 視界も非常に悪い


 500mほど下った場所にある料金所で「ここで危険を冒すよりバスにピックアップしてもらって安全な場所まで降りた方が良いのでは?」と考えたのだが、フルパッキンの自転車を運んでくれるようなバスは1台も現れず。


 結局、事故らないように細心の注意を払ってゆっくり進む以外に方法はないようで。


 幸い、ある程度進んだら雲の下に出て状況良くなった


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 やたら写真撮られてた滝


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 ここがデスロードの入口か


 もちろん私は寄り道することなくアスファルト舗装のルートで進む。というかこの天気の中ロシナンテ号で突撃したら、名前の通り滑落して死んでしまいかねん。そんなアホなことするつもりは無いですよ。


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 ボリビアでトンネルって始めてかも?


 標高下げることで気温は上がり、雲を抜けたのか天気まで良くなる好循環。一時はどうなることかと思ったが、森林限界ラインを過ぎて周囲の緑が眩しくなったあたりから「下り坂怖い」ではなく「ダウンヒル楽しい」という気持ちに切り替わったように思う。


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 景色が見えることも重要


 でもこの道路細かなギャップが多くてガタガタ危険な振動があるため全開でぶっ飛ばす事が出来ないのだけど。いろんな国で峠を走ったけどさ、下り坂というのはとにかく「路面の状態」が最大重要項目なんだよね。これが悪い道だと事故らないよう低速で走らなければならないし、周りを見る余裕がなくなってしまい楽しくない。


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 そういう意味ではボリビアはまだまだ


 それでも4700mから1500mまで駆け下りることができるスケール感は「素晴らしい」の一言。頂上でレインウェア入れて3枚着ていた上着は最終的にTシャツ1枚へと変わっており、寒さで震えてたのが嘘みたいだ。


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 そして最後に工事区間で泥水を渡らされる


 ちなみにこの泥水を渡った時に「水がヌルい」と感じたのが何だか凄く印象に残っている。まだそれなりに標高ある場所ではあるけども、この自転車旅行におけるアンデス山脈走行が終了を迎えたのだと思ったり。


 小さな集落であるサン ホアキンにて走行終了したのは、まだ今年は1度も1日100km以上の走行をしていなかったため。14時の時点で30kmしか走れてなかったのに後半の追い上げ凄かったな。


 村に1件だけあるホテルはリゾートで高すぎる。キャンプ場もあったが50ボリ(約790円)とか一般の宿より高くて使う気になれず。


 ということで商店のオッちゃんが建築途中の建物敷地を使わせてくれることになり、新テントは1発目から割と変な場所での活躍となりました。今後もこうしたパターンの野宿が多いと思われますが、まぁよろしく頼みます。


 2019年2月3日(日) 走行距離108km 累計88147km