2019年8月27日〜8月31日
 走行日数4日間
 累計走行距離289km(98885km〜99174km)

◎道路
 これがひっどい道だった。最初は割と小さい道を選んで走ってみたのだが、全然道路の整備されおらず道路脇はガタガタになってるのはまだマシなレベルで、下手すると砂深くてコルゲーションで波打ってるような未舗装路を走らされることすらある。
 かといって大きな主要道路を使うと交通量多いのに全く側道がない危険極まりない道を走る羽目になってしまい、どちらを選んでも自転車ではストレス過大な道路というね。
 むしろ町中の方が自転車専用道があったりして走りやすいと思うレベルで、実はラトビアの走行もうちょっと色々走ってみたかったのに寄り道せずサッサと出国したのはこの道路が酷かったせいである。まさかヨーロッパでノルウェー以上に自転車で走りにくい国が出て来ようとは思わなんだ。

◎治安
 非常によろしい。首都であるリガの町は人も多いし定かでないが、ちょっと地方出ると人は親切だったし雰囲気良いしで不安を感じるようなことはない。そもそも町を抜けてしまうと農地か森林しかないような国なので対人的なトラブルが発生する可能性が非常に低いということもあるし。良い国ですわ。

◎ビザ・出入国
 シェンゲン協定に属する国なので出入国共にチェックなし。東に進んでロシアに入ればまた違うんだろうけどね、道路上に小さな看板1つで別の国へと入れるというのはスゴいもんだと思うのです。

◎交通事情
 道路事情の悪さが交通マナーの良さで何とか補ってるという感じ。結局1度もクラックション鳴らされなかったし、側道のない道で自転車を追い抜いてく車両はほとんどが大きく反対車線に広がってくれた。
 あと道路が危ない場所多かった関係でよく後方確認してたから気付いたのだが、ラトビアってデイライトを徹底してるのか日中でもちゃんとライト点けて走ってるのがやたら印象的だった。

◎特徴
 そんな語るほどのことないけどな〜。ものすごい田舎のスーパーにあるトイレが有料だった上にレジで小銭に両替してくれなくて困ったのを覚えてる。隣国のエストニアやリトアニアではそんなこと無かったことから、ラトビアは財政的に厳しい国なのか単純にケチなのかもしれない。とりあえずバルト三国では最も無料の公衆トイレが少ない国じゃないかと思われる。

◎気候
 8月のラトビアは晴れてるとやや暑いくらいで高緯度であることを感じさせない気候。風が基本的に西から東へ吹くようでバルト三国を南下する人であれば地理的な関係でラトビアはやや大変だと思われる。
 4日しか居なかったからあんまり言えることはないけど雨が降った日も雨量は少なく短時間で降り止んだので、この時期は雨が長続きして動けないといったことで困ることは少ないと思われる。実際、天気予報を確認しても2日以上に渡って雨が続く日はなかったし。

◎言語
 主要言語はラトビア語・・・らしい。少なくとも私は道中で会話した人は1人を除いて皆英語が喋れたので問題になることは少なかった。土地柄でロシア語が話せる人の割合も多いとされるが私にゃわかんねーし、というのはエストニアと同じだな。というかバルト三国でも全部違う言語が使われてるあたり、ヨーロッパは凄いなと思ってしまう。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 リガのホステルでは10ユーロ以下でも宿泊できる宿が簡単に見つかるレベル。ただしエストニアと同じく予約なしで行ったら「満室だよ」と断られたので事前予約しないとダメという可能性が有る。
 2軒目に訪れたtree houseって宿はバルト三国で1番の居心地の良さと豊富な朝食で非常に満足度が高かった。自転車もガレージ内に収納させてもらえるし、都心のど真ん中にありながらこういう宿があるってのは驚きだった。
 バルト三国に跨るマキシマというスーパーでFreeWi-Fiが飛んでたのはラトビアだけで、その他でも何でかラトビアではスーパーでWi-Fi使えることが多くて苦労しなかったな。リガの町中ならどうにでもなったし確か銀行でもWi-Fiを飛ばしてる系列があった。何にしても国土も小さいしネット的に困るようなことはまずない。

◎動物
 恐らく問題ないんじゃないかと。どこ走ってても鹿注意の看板は見かけるが、野生の鹿を走行中に見かけたことは1度もなかったし。もうこの時期のラトビアは秋なのか川沿いでテント張った際も蚊に悩まされることもなく実に快適な夜だったな。

◎自転車店
 リガの市街地から町中に入る途中だけで4〜5店ほど自転車店があったのを確認している。うち1店舗には実際入ってみたが、対応親切だし英語で根絶丁寧に説明してくれたのでラトビアショップのイメージはすこぶる良い。ただし値段は物価と違って安いとかそういうことはないので悪しからず。商品のラインナップは普通かな、MTB系が強くてロードバイクが1台も扱いなかったのは覚えてる。

◎物価・食事
 安いと思ってたエストニアから更にもう1段階安くなった。ビールは半数近くが1ユーロを切る値段となり、もう正直選び放題飲み放題みたいなもんですよ。結局ラトビアで外食をすることがなかったので食堂における料金いくらだったかしっかり把握してないが、いくら物価安いといっても東南アジアほどではないし、かといって西欧諸国みたいに1食で2000も3000円も取られるほどではなかった。
 そういう意味では1000円弱でそれなりに食事好きな取れるラトビアは物価から見ると割高かもしれないが、まぁ日本人の感覚したら「やや安い」程度の感覚ではないかと思う。もちろんスーパーで品物選べば1食を数ユーロに抑えた食事とすることも可能だが、そういう話をしてるワケではないので。

◎総括
 バルト三国では最も滞在期間短く早々に走り抜けてしまった国。この理由の大半は道路状況の悪さに起因するもので、ルート次第ではもっとラトビアという国を楽しめていたのかもしれないと思うとやや残念な気持ちではある。
 とはいえラトビアという国自体は良い人も多くて楽しめたのであり、つくづくもうちょい自転車に優しい道路状況であればなぁ・・・とか思ってしまう。ちなみに2回ほど他の自転車旅行者を見たけどやっぱり側道のない主要道路での邂逅だったので、私が特別変なルートを選んだワケではない。
 とりあえずロシアに入るのでなければ、南下・北上どちらであってもラトビアを避けることはできないワケで、バルト三国を自転車で走る場合はラトビアの走行プランニングよく考えた方が良いと私の立場からは申し上げます。