エジプト29日目 駐車場〜カイロから南に870km地点 湖畔


 ここにテント張れば良いぞ!と言われた場所は長距離トラックが並んでいる駐車場というか要するに道路の上。とはいえ前後に加え奥側もトラックで隠されてるため身の危険を感じることはない。でも深夜までエンジンかけっぱなしのドライバーがいたことでうるさかったのは想定外だけど。


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 なんつーかこのギリギリ感


 やっぱり皆さん朝遅いようで私1人先に起き出して朝食済まし、もう出発するかと言うタイミングで周りのドライバーも何人か動き出してた感じ。そして昨日とは違うドライバーのオッちゃんに「まぁ朝飯食べていけよ」とお誘い受けて、2度目の朝食を頂いております。


 改めて出発前にお礼いってアブシンベルへと走り出す。ところでこのアブシンベルというのは別にエジプトの国境に位置してる町ではない。そもそもアブシンベルとは古代エジプトの歴史的建築物である神殿遺跡のことで、この神殿が目玉となってるエジプト僻地にある観光地だ。


 そしてエジプトからスーダンへと移動する陸路で個人旅行者が渡れる国境は、現在このアブシンベルからナセル湖をフェリーで渡り更に先へと進んだポイントしか(多分)存在しない。アスワンの町からフェリーで直接スーダン入りするルートもあるが「陸路」じゃないので除外。


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 他の道は一方通行だったり貨物車両しか通してくれないと聞いた


 実際の国境事情は分からないが、そういう事情があるのでアブシンベルを目指して走ってるのです私。町を過ぎて湖対岸に渡ってしまえば国境まで砂漠しかないらしいし。


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 この道も大概ですけど


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 こんな感じの小山よく見るけど、流石に人工物だよね


 ほぼ直線のみで構成された道を一気に60km走る。完全追い風だったのでお昼なる前にアブシンベルの町到着することができたのは嬉しい点だ。


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 町の風景が出てきた


 とりあえずフェリー乗り場を確認しとこうと1番奥まった場所まで移動。乗り場を確認後、隣に建ってるアブシンベル神殿を見学に。カフェの店員に頼んで自転車見ていてもらい「じゃあちょっと行ってくる」と歩いて観光へ。


 ちなみにこうした現地人に自転車見てもらうパターンは人と環境如何で対応を決めてる感じ。特にアブシンベルはエジプトの超観光地なので私の危機管理アンテナも高めに設定されてたが、周囲に警察官がいたことや周囲にカフェ以外の建物がなく、またタクシーや行商人の姿がなかった点が大きい。


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 本当湖のすぐ脇に位置してるんだな


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 んで、出てきたのがコイツ


 ルクソールのカルナック神殿も凄まじいスケールだと思ったが、アブシンベル神殿も負けず劣らず大迫力だ。むしろここが砂漠のど真ん中でアスワンから300km移動した場所ということを思うと、古都だったルクソールにある神殿よりも力入ってる建物だと思う。


 なおこの神殿はナセル湖が作られる際に湖に沈んでしまうのを防ぐため近年に移転工事がなされている。貴重な文化財を保護するために行われたこの工事は、今日の世界遺産が創設される要因になったとかビジターセンターに書かれていたが、英語だったのでイマイチ自信ない。


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 とにかくそんなワケで内部もガッツリ復元済み


 あんまり艶やかというかしっかりヒエログリフが刻まれ過ぎててさ、ちょっと作り物感が否めないところはあるがこれだけ素晴らしい遺跡が湖の底に沈んでしまうことなく、こうして見ることできるのは嬉しい限り。


 これだけ旅行続けてると世界遺産という点は全く重きを置かないというか、そもそも世界遺産かどうかなんて調べもしなくなるけどさ。やっぱ貴重な人類資産として保護・修復されるってこと自体は素晴らしいことだと思ったよ。


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 私が見て楽しめるし


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 なおエジプトで1番高い入場料でした


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 離れた場所にある別の神殿


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 神殿自体は小さいので短時間で回れる


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 これ湖の上から見てみたいヤツだ


 本当に古代エジプトはハズレがないな。見学した観光地が全部心底面白かったというのは珍しいし、そもそもこんな何度も遺跡観光した国メキシコくらいしか記憶がない。質も量も最高クラスということか。


 満足したので一旦町の中心部へと戻りお昼休憩とする。食事済ませてもまだ14時代なのだが、アブシンベルの町は神殿見学のために作られたらしい観光特化の小さな町。しかも宿はリゾートホテルのような高級系しか存在しておらず、私みたいな旅行者は何処かでテント張らなくてはならない。


 とりあえず警察署行って聞いてみたら「神殿脇の敷地でキャンプしても良いよ」と言われたので、再び町外れの神殿まで移動する。すると隣のフェリーターミナルで船待ちしてるトラックが動いてるではないか。


 そもそもこの町で泊まろうと思ったのは、ナセル湖を渡るフェリーが朝しかないからとあったため。普通に乗船できるのであれば無駄に待機してる意味はない!と慌てて駆け込み乗船する茶壺さん。


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 待ち時間ほぼ0で出港


 すぐ次の船が入港していたし、どうやら湖を渡るフェリーは相当な数が出ているようだ。一応最初にターミナル来た時カフェの店員に確認したら「朝6時・10時・13時の3本だ」とも言われたんだけどな。まぁエジプト人のいうことだし。


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 2019年最後の乗り物でしょう


 対岸に到着したところでそろそろ日も沈み始めたので野宿場所を探さねば。フェリーの乗船待ちで列をなしてるトラックの運ちゃんからお招きされて一緒に夕食摂ってる場合じゃないですよ。

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 もうスーダンまで僅かだ 


 結局「身体を洗いたい」という理由から、湖が途切れるギリギリまで進んだところの湖畔にテント張った。湿度が低いので全然汗掻いた感じしないし身体もベトつかないけどさ、やっぱり水浴びすると爽快感が違う。


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 食器とか洗うの手持ちの水使わなくて良いし


 これでエジプトもほぼ終了で、キッチリ30日の滞在で抜けられそうだしホッとしてる。これでもしスーダン入国拒否されたらシャレにならないけど、イスラエルの入国履歴があるとスーダンって本来入国拒否される国なんだよね。もちろんパスポートにスタンプは残してないけどさ、どうなることやら。


 2019年12月30日(月) 走行距離74km 累計106396km