エジプト30日目&スーダン1日目 湖畔〜ハルツームから北に約700km ワジ・ハルファの町

 2019年も最終日になって今日もガッツリ走行することになろうとは。流石にこれは計算外だが、そもそも今年の秋ぐらいには「2019年はヨルダンあたりで終了かな?」とか友人に話してたりで、要するに自転車旅行の計画なんてのはアテにならん。

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 かなり北風が強い

 なお昨日のフェリー乗船中にヘブライ語が記載されてるコーヒー粉末の缶と予備タイヤを保護してた新聞紙を処分している。まさかコレが原因でイスラエル渡航履歴を疑われ、入国拒否となるとは思ってないが事前準備でやれることはやっとく慎重派タイプなので。

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 エジプトも残り30kmか

 強い追い風に助けられ全く苦労することのないエジプトラストラン。まぁね、自転車で走る分にはこの国で大変な思いをすることは無いんだけどさ、別のことが色々大変な国だから。

 それを象徴するかのようにイミグレーション手前からトラックが長蛇の列を成している。つまりこれは、ものすごく面倒臭い系の国境なのでしょうか?

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 嫌な予感しかしねぇ

 最初に取られた謎の手数料も出国税ではないようで納得できない点だけど、それ以上に氏名やパスポート番号を記入して提出するイミグレーションカードが有料販売されてたのはオカシクないかと私は声を大にして申し上げたい。

 しかも出国審査の窓口受付が1つしかないにも関わらず、謎の女性優先列とよく分からん優先列の2つが私たち一般人の列とは別にあるためいつまで経っても処理が進まない。私の前にいた人数は10人足らずだったのに、パスポート受け取ってもらうまでに1時間待たされたし。

 そもそも出国審査ってその国を出て行く関係上、入国審査と異なりアッサリ手続きして終わることが多い。アメリカ様なんて入国審査に1時間かけたけど、出国審査はそもそも窓口が存在しないほどだった。

 しかしエジプトはパスポートを受け取ってスタンプ押されるまでに審査があるらしく、椅子に座って待たされるという謎っぷり。入国審査なんてその場でビザシール貼ってスタンプポーンだったクセにさ。力の入れどころ間違ってるぞ。

 ここで更に1時間半ほど待たされようやくエジプト出国手続き完了である。この間ずっと自転車外に置いとくの不安だったため、途中から建物内に入れて目の届く範囲に置いといたけど特に注意は受けなかった。

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 トラックの合間を縫うようにして国境を通過

 バスの人たちが乗客揃うまで待機してるのを横目に私はスーダン側のイミグレーションへ。ここで混んでるポイントを抜けたのかスーダン側では全く待たされることもなく、職員の人が根絶丁寧に分からないところも説明してくれたのであり、もうエジプトとは雲泥の差だ。

 ここでスーダン特有の「外国人登録制度」について説明を受けたのだが、向こうの立場ではコレを出来るだけ早くに済ませてもらいたいらしく「今日中にワジ・ハルファの町で手続きしてほしい」と再三お願いされた。

 「でも15時までに警察署辿り着くの無理だし」
 「分かった、連絡したら17時まで開いてるって言ってるから!」
 「まだスーダンポンドも両替してないし」
 「じゃあココで両替してあげるよ」
 「えーと・・・」
 「必要なパスポートのコピーも取ったし警察署に行けばできるから!」 

 ・・・みたいな感じでグイグイ来る。ということで両替してもらおうとレートを聞いたのだが「1エジプトポンド=5スーダンポンドで良いか?」と言われ、いやちょっと待ってくんない?

 スーダンという国は公定レートの他に個人間で行われる両替の闇レートが存在する国だというのは知ってる。問題なのはそのレート率で、アスワンで調べたところだと正規レートが1EGP=2.8SDPくらい。これに対して闇レートが1EGP=3.5SDPくらいという前情報だったんだが。

 あまりにも割りの良いレートでむしろ怖い。でもこの人たちイミグレ職員だし両替で騙そうとしてるとは思えない。私が何か勘違いしてレートや計算を間違えてるのかと思ったが、ちゃんとメモ帳確認したし何度計算しても間違えてないぞ。

 ネット使えないこの3日間でスーダンポンドが大暴落でも起こしてなければ、つまり私が無茶苦茶得するということなんだけどさ。若しくは両替商ではない個人間の取引だとこのくらいのレートが一般的なのか?

 何はともあれ1000EGPが5000SDPに化けた。むしろ持ってる現金を全てここで交換してしまいたいと思ったが、まぁ向こうも好意でポケットマネーと交換してくれたのだしそれで儲けようという考え方は品がない。

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 ということでスーダン走行開始

 出入国の手続きで合計4時間ほどかかってしまった計算となり、しかし私としても約束した以上は今日中にワジ・ハルファの町にて外国人登録しておきたい。自然、走行ペースを上げて進むことになる。

 強い追い風なので出せる30km/hのペース

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 多分首都のハルツームまで900kmって表示かと

 風に助けられて16時には町中の警察署に到着した。早速登録手続き済まそうと、署内受付で堂々と賭けカードゲームやってるオッちゃんに話したらこちらに一瞥くれる事もなく「明日来い」の一言。

 ちょっとムカついて「ふざけんな!そっちが17時までに来いっつうから必死にペダル回してやってきたんじゃい!そもそも明日は休みだって話聞いて知ってんだよ、適当な事ヌカしてんじゃねえぞクソボケ!」みたいなこと日本語でまくしたてたら慌てて電話して作業始めおった。アフリカの警察はロクな人間いないのだろうか?結局連絡受けて到着した他の職員がものの5分で手続き済ませてくれた。

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 これで心置きなくスーダン旅行できるかな

 そのまますぐ近くにあった宿に投宿したのだが、料金120ポンドと正規レート計算でも300円しないのだけど、ちょっとスーダンの物価安さに戸惑ってしまう。つまり今回の闇レートだと1泊200円弱ってことじゃないですか。これで商売成り立つのだろうか?

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 しかも食事が美味いぞこの国!

 この1食だけで個人的にエジプトの食レベルをぶち抜いたといいますか、そもあの国は炭水化物詰め合わせのコシャリをソウルフードと呼ぶジャンクな食事の国だったし。スーダンの食事は大いに期待を持って臨めそうでワクワクしてる。

 イスラムの暦は我々が使用してるモノとは別であるためなのか、全く年末感がなく普段通りに感じるワジ・ハルファの夜。強いて挙げるならケーキ屋が繁盛してたので、スーダン人は年越しにケーキ食べる習慣があるのかもしれん。

 今年もどうにかこうにか自転車旅行を続け、こうして無事に新たな大陸へと入ることもできた。どうか来年も楽しい自転車旅行が続けられますようにと殊勝なことを願いつつ、同室のスーダン人がうるさいしオマケに蚊もウザい。やっぱアフリカは一筋縄でいかなそうな気がするよ。

 2019年12月31日(火) 走行距離73km 累計106469km