スーダン6日目 ドンゴラの町〜ハルツームから北北西に340km地点 農場
部屋に蚊が多いのだけど現在までアフリカ内で蚊取り線香を売ってた商店が無いため、毎回目視でぶっ叩いて蚊を撲滅させている。勿論この方法では上手くいかない場合も多く、結局この日は頭の周辺に毛布で空間作って対処した。
ドンゴラの町で朝食済まそうと考えていたが、迷わず町を抜けるようにと選んだ大通りが周辺なにも無い道で気付いた時には町を抜けてしまってたというね。スーダンでは食べれる時食べとかないと、次に何処で食堂出てくるか分からないという不安が付きまとうのだけど。
昨日と異なり砂が荒れまくるほどでは無い程度に風が吹く。たとえ追い風だったとしても、砂漠地帯ではこの程度の風力に抑えられてる方が何かと安心できると感じるな。
先の食堂から先はとんと食べ物扱ってるようなお店が姿を見せなくなってしまい、砂漠にときどき農地が織り混ざって出てくるのみである。いや本当食べれる時に食べておくってのは大切なことだと改めて思うよ。
結局85kmほど走ってようやくお昼休憩取ることができた。いくら楽な走行とはいえこれだけ走って無補給だと、終盤はペダル踏むのにも力が入ってないことが実感できたりする。
んでお昼なのだがガソスタの横に1件だけある食堂で、メニューも2種類しかないらしく期待せずにいたのだがこれが猛烈に美味くてビックリした。名前「バーミヤ」と言ってたと思うのだけど、味は実家でよく食べた宮崎名物「豚味噌」に近い。
そしてこの1品もすこぶる美味いというのが凄い。実はスーダンって安くて美味い食事というジャンルでは世界でも有数のレベルなのではないかと思い始めてきた。まぁエジプトで料理の基準が思いっきり下がってる故の高評価かもしれないが。
午前中にかなり距離走ったこともあり、後半戦ではチェーンに油さしたりカフェ見つけてティータイムを楽しんだりと余裕かまして走る。それでも日が短い冬の時期で簡単に100kmオーバーできるのだから追い風様々。
17時を目処にして「次の食堂あったらそこで夕食かな」と思い目の前に出てきた農場の人に1番近いレストランは何処にあるの?と聞いてみる。
すると「20km先まで何もないぞ」という答えが返ってくるのであり、まぁそんなもんだと思ってた、どうもありがとう!と出発しようとしたら「そういうことでここで食べていきな」と食事出してくれるとは。
そのまま敷地内にテント張らせてもらいここで走行終了とする。なおこの農場だが、モスクの施設を兼ねているのかちゃんと手洗い場所とお祈り用の絨毯敷かれているのがスーダンっぽい。ちなみにエジプトやスーダンではどの宿でもお祈り用のミニ絨毯が備え付けで置かれており、最初足拭きマットと間違えて使いそうになった茶壺さんという人もいるとかいないとか。
久しぶりに芝の上にテント張ることができて私も嬉しい限り。お借りしたトイレにハエも蚊もいないというのも驚きの点で、これは砂漠の中にある農地なのが影響してるのだろうか?とりあえず下手な宿よりも良い環境での夜であり、スーダンって国は分からんなぁ。
2020年1月5日(日) 走行距離136km 累計107051km