エチオピア20日目 アディスアベバの町
部屋にカーテンがないので朝になると自然と目が覚める品行方正な宿。その割に敷地内にバーがあって夜遅くまで大騒ぎしてたけど。外で飲むより2倍の料金でありながらあれだけ繁盛してたのは素直に凄いよな。
ゆっくりと朝食済まし、向かうはエチオピア唯一の国立博物館である。ちょっと距離あるので近年作られたというメトロを利用して向かおうじゃありませんか。
結構な乗車率に加えて宿のオーナーから「メトロはスリが多いから気をつけろよ!」と忠告されてたこともあり、やたら疲れる列車移動。加えてこの国の人たちは降車優先とかそういう感覚が薄い人多くて駅に停車し乗り降りする度、我先に行こうとする者どもで押し合いへし合い詰まってしまう現象が起きるし。
1度乗り換えて終点まで移動し、そこから更に歩いて1〜2kmほど。結構長い距離移動したように思うけど、列車が逆「コの字」を描くように走っているため直線距離だと宿から5kmも離れていない。でも盗難怖くてとても自転車で行く気にはなれんかった。
観光施設にはエゲツない料金示しそうなイメージあったエチオピアだけど、入場料10ブル(約35円)で破格と表現しても良いお値段。大英博物館みたく「芸術はみんなのもので誰でも楽しめるように」というコンセプトがあったのならエチオピア見直すんだけどな。
私にしてもこの博物館にしてもメインは地下の展示室。ここには世界最古の人類とされる大先輩、ルーシー女史がいらっしゃるのでありアフリカが人類の起源とされる根拠も彼女の存在があればこそだ。
私はエチオピア正教の歴史を全然知らないけどさ、同じ建物内で人は神が作ったとされるキリスト教系の展示品とそれに真っ向から対立するホモサピエンス史の歴史を堂々と展示してるの自由だなと思う。これが正しい意味での「政教分離」ということなのか?
帰り道の途中で下調べしといた自転車ショップに寄ってみるも、お昼休みの時間帯だったらしく営業していなかった。午後の再開まで待とうか迷ったんだけど、お店を見る限り自転車部品を単独販売してる雰囲気じゃなかったのでそのまま帰途に着くことに。
帰りの駅前スーパーで食材購入したのは宿のキッチンが広くて綺麗であったから。エチオピアって下手に自炊する方がお値段高くついてしまうほど食事関係の値段が安い国だけど、そもそも宿での自炊というのは金額を抑える以上に「自分が食べたいものを食べれる」という満足感で行うものだ。
日本と違って食材の種類も調味料も取り扱いが少なく、自炊ですらメニューが制限されるアフリカという大陸だからかな。そういう逆境って燃えるじゃん、少年漫画的読んで育った人としてはさ。
満腹まで肉を食べれるって幸せだなと思いつつ、しかし手元にビールが無いことを寂しいとも思いつつ。この結果は分かっていたので宿の直前でちゃっかりビール飲んでから帰ってきてるんだけどさ。酒は食べ物と一緒に食べたい派の人なので。要するにちゃんと酒の味を味わってるタイプではないってことだ。
2020年2月7日(金) 走行距離0km 累計109112km