そろそろ日常的な細かな感覚もすっかり日本に馴染んだと思っている。これは噛み砕いて言うと、日本の細やかな気遣いやサービスといった点が「当たり前」だと感じるようになった・・・と解釈してもらいたい。

 スーパーを例にあげると、レジで商品はカゴごと渡せば良い(カゴから商品を出して並べる必要がない)とか、レジとは別にカゴを移動させて後続を気にせず商品を詰める作業台が存在する親切心みたいなことに感動しなくなった。

 そんな私ではあるけれど、それでも日本のサービスってのが驚くくらい洗練されているということは今でも感じている。先日歩道を歩いてたんだけど、草刈り業者さんが通行人に迷惑だからと通行人が近づくと剪定作業を一時中断するの見て「人様に気を遣う」ってこういうことだよなと思うたといいますか。

 最後に滞在してた地域がアフリカということもあってか、仕事なんてのは極力サボるし嘘もつく、都合の悪いことは知らんぷり。およそ誠実とは言い難い業務をする人たちを見てきた者としての意見ですよ。あしからず。


 閑話休題。ともあれ異国に訪れるというのであれば、自分の中にある当たり前が当たり前ではないという事実を今一度しっかり認識しておくべきなのだろうとは思う。

 私も反省すること多々あるのだけど本来「知らないを知る」ために行く旅行で、文化や考え方の差異から発生する衝突は滞在国のあり方を最大限尊重すべきなのだ。郷に入れば郷に従え。言葉にすればごくごく当然のことであるが、これを常に心がけて実践することは本当に難しい。

 何故かって「この点を注意しとけば大丈夫」という明確な答えがないからだ。何だかんだ日本人同士なら似たような環境と文化の下で生きているから「空気を読む」という曖昧模糊な言い方でも通用するが、それでもすれ違いでの衝突は発生する。

 こと「サービス」なんて側面を見れば、私は日本以上に顧客への無料サービスがよろしい国を見たことがない。仕事中でも親切だったり気がよく回るという人はたくさんいるが、商売関連における顧客への徹底っぷりは本当日本って素晴らしい。

 そういう細々としたところが「ちゃんとしてる国」の出身であればあるほどこのテのショックは大きい。約束の時間を守るどころか約束事そのものを守らない国民が多数を占める国は案外多いのだ。

 こうしたことに対して「旅行者なのだから理不尽なことも全て受け入れろ」と言いたいワケではない。法令を犯してくる輩に対して成されるがままでいることが正しいとは思わないし、文句を言わねばつけ込まれてしまうことだってある。

 ただ喧嘩するにしても他で愚痴るにしても「それが常識」だとか「日本だったら・・・」みたいな言葉を使うことがないようにしたいとは思ってる。私は旅行してる滞在国の常識を知ってる訳ではないし、海外は日本じゃないのだから。

 ということで、ここら辺のバランス感覚を上手く持ち合わせることが「旅慣れる」ということではないか?と最近は思ってる。どんなに異国の情報や旅行の経験を持っていても、現地で生きている人や文化をリスペクトせず日本的な感覚で評価を下して決めつけてるようじゃ駄目だよね。

 ・・・とまぁ、私も心の奥底ではそんな殊勝なことを思っている訳ですよ。普段の日記でボロクソに文句言ったりしてる気もするけれど、奥底にしまっているので出てこないだけ。本当は毎日感謝の気持ちで自転車漕いでます。