私が自転車旅行を始めた時期も、怪しげな中華製激安テントは方々で販売され自転車旅行界における一定のシェアを持っていたように思う。

 2014年当時の正確な状況を把握できていたかは定かでないが、この時期において自転車旅行におけるテントの選択肢は大別すると「高くて性能の良いしっかりしたテント」か「激安の怪しいテント」という住み分けがあった気がする。そりゃ他にも10万オーバーの物凄いハイレベルなテントとかあったけど、それは割愛するとして。

 良い性能のテントも中華テントも使いまくってきた私としてはどちらも一長一短あると思っているが、これは物づくりという意味で仕方のないことだといえる。良い物作るためコストをかけながらも販売値段は安くする・・・ってそりゃ二律背反というヤツだろう。

 そんなワケで新しいテントを探した今回も「両方の良いところ(安くて高性能)があるテントを買おう!」といった贅沢な試みがあったワケではない。ないのだが、2022年現在ではそうした安価でありつつも高性能(っぽい)テントというのが一大ジャンルとして築かれているのには驚いた。

 今回購入したGEERTOP社の2人用テントも普通に中華安物1万円テントでしょ?・・・くらいのイメージだったのだが、スペック見た限りだと5000㎜防水だったりポール素材がアルミだったりでヤケにしっかりしているテントなのだ。

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 フライシート有

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 フライシート無 

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 スカートが付いているのポイント高い

 前室2箇所、ベンチレーション、本体にはメッシュ生地多め、付属のペグもしっかりしたタイプと抑えるべき点をキチンと抑えた手堅い作りになっている。

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 内部はこんな感じ

 ポールやファスナーの耐久性能といった長期旅行者として気になるポイントというのは、よほど大量に販売されて情報が広く行き渡っているものでない限り「自分で使い続けてみる」というのが実情なので、とりあえず簡単に使ってみた感想としては「非常によく出来ているテント」だと評価して差し支えない一品だ。13000円なのにスゴいな。

 最も私は後にぶっ壊したか旅行を終えた時、使用感想を追記する(つもり)ので、その時がこのテントにおける真の評価になるのだと思っている。その時までこのテントが販売続いてるかは知らん。