ドイツ26日目 モーゼル川沿い3〜ケルンから南へ約90km エルンストの町
地面の凸凹がちょっと気になり気持ちよく眠れなかった夜。昨日は狭いスペースに何とかテントを張った形であったため、地面の形状にまで気を配る余裕が無かったのだ。野宿してると色んな方面に気を使うな。
なまじドイツが気軽に野営出来まくるのが宜しくない・・・とか言い始めたら、あらゆる事に文句を付け始めそうなので辞めとこう。
引き続きモーゼル川沿いのサイクリングロードを進む。ところでこのモーゼル川、治水工事とか全然してないのか右へ左へカーブが凄い。普通に180度ターンしたりするので直線的な意味での距離は全然進まない道だったりする。
こういう道は面白いのだけど、地図上における走行距離が全然読めなくなるので時間的な余裕がないと精神的に疲弊しやすい。曰く「あんだけ走ったのにコレしか移動してないのかよ!」となる。
モーゼル川には左右両岸に道路も自転車道も付いているのだが、右岸を走っていると左岸が、左岸を走ってれば右岸の道が走りやすそうに見えてしまう。隣の芝生は青く見えるというヤツではあるのだが、ついつい気になって橋が出てくると対岸方面へと渡ってしまう。
ドイツは自転車への懐が深いのか、タンデムバイクだけでなくリカンベントみたいな変わり種バイクに乗ってる人も多く、ある種自転車の見本市みたいな国だと思う。私のフルパッキンスタイルが浮かずに溶け込んでいる(ハズ)というだけでも凄いのに。
そして川沿いに次々と繰り出されるキャンプ場の数々ときたら!しかも利用客の大半はキャンピングカーなのであり、1つのキャンプ場に最低100台は止まっていたから今日だけでキャンピングカーを2000台以上見かけた計算になる。
私は今まで人口に対してキャンピングカーを持ってる比率はオーストラリアがNo.1だと思っていたが、もしかするとドイツこそ世界で1番キャンピングカー所有率の高い国かもしれない。どんだけアウトドアが好きなんだ。
18時前になってようやくスーパーが出てきたので日曜日の分も合わせて食材購入し、そのまま河川敷の雑木林へ突っ込んでいく。正確には怪しそうな獣道とかを選んで人気のないポイントを探すことになるのだが、今日は1発で最高の野営地を見つけることが出来て嬉しい。自転車旅行的な勘が戻ってきたのかな?
すぐ側のモーゼル川を航行する客船から大音量の音楽と共にパーティしている乗客たちが見える。東京に例えるなら週末の隅田川荒川屋形船で宴会中・・・って感じなのかもしれない。そう例えるとあんまり羨ましくないな。
2022年7月30日(土) 走行距離95km 累計113661km