ドイツ29日目 川沿い〜ドイツ第4の都市 ケルンの町
柔らかな草地の上で素晴らしい環境だったが、そういう場所にはナメクジ出るのがドイツなんだよね。テント外に置いてる道具で朝露が付着する物にはあらかたナメクジが引っ付いてたりしてさ、どこから湧き出てくるんだこいつらは?
今日はちょっと走ればケルンの町に到着だよね!・・・みたいな感覚でいたのだが、想定したより大分遠い気がするぞ。どうやらこの辺のライン川右岸はメインのコースではないようで、小さな道が多かったり自転車コースも見失いやすい複雑な造りをしてる。
ある程度落ち着いて川沿いの快走路を走れるようになったのはケルンの市内に入ったのかな?と思える場所に突入してから。この辺ドイツって凄いよね、都市圏に入って「走りやすくなった」という感想が出てくるのだから。
というのもモーゼル川沿いで声をかけてくれたジェンスさんが「ケルンに向かうなら家に来なよ」と誘ってくれていたためで、そちらに訪問する前の時間調整である。
無茶苦茶丁寧にアドレス教えてもらってたので迷うことなく到着する。一息ついて談笑していたが「ケルンの町を観光したいなら自転車で案内してあげるけど」との申し出頂いてしまい二つ返事で了承する。
やったね!明日の観光が楽しみになりそうだ・・・とか思っていたのだが「じゃあ行こうか!」と言われたのはちょっと驚いた。今からですか!?もう19時近い時間なのに。楽しみです。
ケルンといえばドイツ3大聖堂の1つで有名なのだが(流石にそれは知ってた)、私がビール好きだよ!みたいな話して最初に連れて行ってくれたのがここ。ケルンにおける最初のビール製造工場なのだそうだ。私のことをよく分かっていらっしゃる。
地元民が歴史を交えて町の解説をしてくれるとか無茶苦茶楽しい。ケルンはライン川で東西に分かれている地形なのだが、観光スポットは西側に集中しているため「西側だけがケルンの町だ」とか言う人もいる・・・みたいな話はなかなか聞くことができないぞ。
その東岸は労働者の町として栄えていたが、巨大な製薬会社の工場が建設されたことで仕事なくなる人が増え近年は治安の悪化が懸念されているとか、第2時大戦後にイタリアからの移民が多く移り住んだ関係でこの地区はイタリア系の人が多いのだとか。
まだ明るいとはいえ20時過ぎてるのに物凄い人の数だ。日本だとそうした場所は自転車立入禁止となってるイメージなのだが、ドイツは基本的に有名ポイントでも何処でも自転車が侵入禁止となることはない(乗入禁止はある)あたり、実に自転車フレンドリーだ。
旧市街地区なんかも連れて行って貰ったのだが、この周辺で11月〜2月にかけて行われるカーニバルが凄まじい熱狂なのだと話していた。ジェンスすごく多方面に様々なこと知ってるなぁ・・・と思っていたが、聞けば仕事が教師らしい。なるほど!
ドイツの食べ物といったらソーセージのイメージである私の考えは間違っていなかったワケだ。すぐ側にチョコレート博物館とかスポーツ博物館とかもあって、そっちのイメージは特にないから知ってることだけ選定してるともいえるが。
ケルンも第二次世界大戦で激しい爆撃を受けた町なのだそうで、そこで焼け落ちた建物を復興させた「新しい町」という意識があるらしい。だから余計に爆撃されず残った大聖堂を地元民も愛しているとのこと。
ちなみに当時の爆撃機はケルン大聖堂を町の目印として爆撃していたらしく、本当によくまぁぶっ壊されずに生き残ったモノですね。
「夕食何が食べたい?」と聞かれたので「ドイツ人が普段食べてる料理がいいな」と答えたら「俺たちは毎日違う国の料理食べてるからあんまりそういう料理はないよ」とのお答えが。すげーな流石国際都市ケルン。
なんとケバブサンドという食べ物に関しては発祥はドイツのベルリンなのだそう。トルコ移民が多かったドイツでドネルケバブを改良したドネルケバブサンドをベルリン屋台で始めたのが始まりとのこと。全てのケバブ=トルコだと思っていたよ。
・・・とまぁ色々発見と歴史とに触れた素晴らしい観光でした。大聖堂の中はちゃんと一眼レフ持って明日見学に行こうかなと考えとります。
2022年8月2日(火) 走行距離55km 累計113865km