2022年8月14日〜8月22日
 走行日数9日間
 累計走行距離394km(114783kmm〜115177km)

◎道路
 流石にオランダよりは1枚落ちる。とはいえ世界全体で見ても最高峰の自転車フレンドリーな道路作りしていることは間違いない。道路の脇に自転車レーンが描かれている方式が増え、特に大きな町の場合は自転車専用レーンばかりじゃないので要注意。とはいえちゃんと此方が走りたいと思って調べるルートにはサイクリングロードが用意されてる感じで「自転車走れねーじゃん面倒だな・・・」みたいに思ったことがほぼない。ドイツとかですらそういうパターンはあるので、これはベルギーが無茶苦茶優秀であるといえる。
 郊外になっても自転車レーンが消えてしまうようなことはなく、ちゃんと走りやすい設計がなされているので走ってての不安感がない。なお車両は右側走行。
 ブリュッセルの町辺りを境としてそれより南になると低山のアップダウンが増える。そんなにキツい斜度には出くわさなかったが、2週間以上マトモな上り坂を経験してなかったので割と大変だった気がする。

◎治安
 ブリュッセルとアントウェルペンの周辺だけ極端に悪い。やはり移民による格差が最も大きな影響を与えているらしく、特にブリュッセルではアラブ人地区に掠っているのだが、明らかにそこだけ建物の質も低いし雰囲気がよろしくない感じだった。ブリュッセルの中心地なんかは観光客だらけでスリや盗難には十分注意しろと言われたが、危険という意味ではやはり都市部の周辺だ。実際そうした地区ではスマホの強奪事件とかが後を絶たないらしい。
 なお同じ大都市でもヘントやブルージュは治安の悪さを感じなかったし、これは地元民にも同じことを言われた。理由は知らないが、ヘントに関しては学生の町だからと言われたな。

◎ビザ・出入国
 シェンゲン協定加盟国なので陸路での出入国はな〜んも無し。むしろ国境に線とか看板くらい立てておいても私みたいな旅行者が喜ぶだろうし良いじゃないか!と思うほど。
 一応昔のイミグレーションの名残っぽい古びた建物とかがあることも多いんだけどね。今じゃ国境を通る細かい道もたくさんあって、自転車なんかはそうした小さなルートを走ることも多いのでそうした道だと何もないです、はい。

◎交通事情
 非常に紳士的な運転してると思います。結局1度もクラックション鳴らされた記憶ないし、無茶な運転してくる輩の割合も非常に低い。上り坂なんかで私がノタノタ低速で走ってても、無理に追い越そうとせず後ろで待っててくれるしプレッシャーをかけたりとかそういう嫌らしいことはまずしてこない。
 交通量自体はそこそこあると思うし、オランダより明らかにガソリンの値段が下がったことからもそこまで自転車優遇の政策をしてるわけではないと考えるが、それでもベルギーの交通事情はサイクリストとして非常に好ましいものだったですよ。

◎特徴
 地味にEUの本部がブリュッセルにあったりする。これの主な理由がドイツとフランスの中間地点にあり、両国の言語が使われる国である・・・等という地理的な点からもそうだし、前進のECSCってのがドイツとフランス間で2度と戦争を起こさないって考えで造られた組織なので、どちらかに本部置いて火種を作るの避けたかったんだろうと予想できる。
 つまりそうした西欧における交通の要というか要所でもあり、言語だけでなく文化等様々な点で影響が及び混在して独自の国となっている・・・なーんて言えるのじゃなかろうか?
 旅行者的には西欧の何処からでも訪れやすいアクセスの良い国という捉え方もできる。

◎気候
 途中で1日雨が降り続いた日があったりと、やや天気の悪い日が多かったベルギー。そもそも2022年の夏は記録的な少雨で水不足となっている土地も多いらしく、これくらい曇ったりするのはよくあることらしい。
 そういう環境なので日中30度を超える気温もままあるが、基本的にこれは相当暑い日であることが察せられるというもの。夜になれば20度以下まで温度も落ちて、むしろ何か掛けるモノないと肌寒さを覚える感じ。
 流石にまだ1日走り続けたら全身がベタベタして水浴びしないと気持ち悪い程度には日中汗をかいてるな・・・とは思う。いや私は多少肌寒い程度じゃ行水やめないけれど。

◎言語
 北部地域はオランダ語を話す人が多いが、南部に入るとフランス語にシフトする。地図で見れば隣国の影響が言語にわかりやすく反映されていると感じるかもしれない。なんか東部だとドイツ語も使われるのだとも聞いた。というかベルギー語がないことにちょっとビックリだ。ヨーロッパの国ってある程度の規模を持ってたら自国の言語があるイメージだったので、これはベルギーの歴史に興味が出てくるな。
 なお英語の通用度合いも非常に高く、もしかしたら滞在中に「英語?わかんねーよ」と対応されたこと1度もなかったかもしれない。それくらい通じる。

◎宿(野宿)・Wi-Fi
 国土が狭くそれ故都市間の距離が近いため、郊外だったり森林地帯というのが比較的少ないので少々野宿は難しい。オランダよりはマシだが。
 ブリュッセルより南の方が山地が出てくる関係で木々も多く身を隠せる場所も増える反面、北は地形がオランダに近いのでオランダと同じ苦労がある。あとアントウェルペンの西側に大きな森林公園があって、当初はそこを野営地候補としてたのだが地元民に「あそこはドラッグ打ったヤバい輩がウロウロしてるから危険だよ!」と教えてもらい危険を回避したりしてる。
 Wi-Fiは引き続きほぼ全てのスーパーでFreeWi-Fiが使えたため、特別困ったことはない。昼食と夕食の食材で1日2回はスーパー寄っているため、私の場合は日に2度もネット接続できればそれ以上使う必要がないので。ブログ等の作業は流石にそうもいかないけどさ。

◎動物
 あんま出会わなかったな〜。結構酪農が盛んな国だったので牛とか馬はよく見かけたけれど。これに関しては本当にイメージがない。なおこの国の犬は可愛い。

◎自転車店
 オランダより競技志向が強いのか、スポーツバイクのショップが増えた気がする。一方で前輪とハンドルとの間に巨大な籠を積載した欧州でよく見る特徴的なバイクなんかも取り扱ってたいたりと幅広い。旅行者的に必要なパーツは一通り揃っていたように思えるし、タイヤは基本シュワルベ社がメインの取り扱いなのでマラソンシリーズ入手するのも難しくない。
 走りやすい国だからかあんまトラブルも無いし、じっくり商品の値段見てねーなそういえば。安くチューブとか簡単なパーツが欲しければフランス資本の大型スーパーであるカレフールの自転車コーナーに行くか、ヨーロッパ各地にある大型スポーツセンターであるデカトロンを訪れるのが吉。

◎物価・食事
 これは高い。ベルギーは周辺のドイツやフランスより物価安いよ・・・とか言われたこともあるけど、少なくとも私の観測範囲ではオランダとどっこい、下手すりゃやや高いという程度でドイツ・フランスよりは明らかにお高い感じ。ただしビールはその限りでなくロング缶でも1ユーロ以下が目につく程度にはお買い得。
 あとベルギー・オランダ両国は1セントの単位を5か0に切り上げ・切り捨てして計算する。なので支払いの段階で他国で残った1セント・2セント硬貨はこの国では意味をなさない。こういうのはちゃんと統一しろよ・・・と思うのだけどな旅行者が混乱するからさぁ。
 なおベルギーの甘い物は確かに美味かった。私なんかはゴディバチョコレートのイメージが先行してしまうのだが、やはりというか様々なブランドのチョコが目白押しであった。もちろん有名なベルギーワッフルも専門店が多々並び、でもまぁ私が食べたのはスーパーで購入したヤツとかそんなんばかりだけどね。それでもベルギー!お菓子うまかった!とか思っているので全体のレベルが高い・・・くらいのことは言っても良いかと思う。食事はチベット料理とかインド料理をメインで頂いてたのでね、あんまベルギー料理とか分からんのよ。

◎総括
 ちょっとした縁から観光してみたいと思ってた主要都市にて、尽くお友達にお世話になってしまいそっちの印象も強い国。そういえば都市部ではずいぶん多国籍というか様々な人種を見たことを思い出すのであり、移民政策に積極的な国なのだな・・・とか感じたわ。
 この周辺国は自転車文化が確立していて何処も走りやすい国だったが、自転車的に快適な走行ができる国ほど平坦基調の土地が多くなる傾向があったのであり、1番道の快適さと上り坂を走っての達成感が得やすい良いバランスをしていると思う。スイスも素晴らしいんだけどあっちは山とか坂ばかりで上級者向けなんだよね。
 本場のロードを見るのも体験するのもただ自転車で走ってみるのも、コンパクトにまとまり非常に高いレベルで揃っているベルギーは自転車乗りこそが最も楽しめる国だと思う。ただし町の中心部にある石畳だけは勘弁してください。