フランス29日目 川沿い〜モンペリエから東北東に約60km ブスーズの町
激動のモンヴァントゥを走り終え走行的には暫く楽な道を走ることになる、言ってしまえば精神的に休まる日が数日続く。むしろそうした道ほど都市部が多くて気を抜けないというのが正しいんだけどさ。
流石に身体が重たいというか疲れを感じつつの出発準備。それでも今日走るのは深夜から明日にかけての降水確率が99%とかになっていたため。今日1日走って明日の雨を休息日とすれば無駄がない!
20kmほど走ってアヴィニョンの町に到着する。以前ローマ教皇庁が置かれていた、つまりキリスト教の総本山だった時代もある歴史的な地でありハイパー観光地。とりあえずサッと観光して行こうかなと思いまして。
とにかく自転車殺しの石畳みを何とかしてから物申せ!と茶壺さんは思うのですよ。これはヨーロッパの歴史地区全般に言えることだけどさ。路地も狭くて走るの神経使うんだ。
あんまり響く感じの町だと思えなかったのは、昨日の山登りが楽しすぎたから・・・ではないと思いたい。都市には都市でしか味わえない魅力というものがあり、それを一緒くたにして「やっぱ自然が最高だわ」とか言うほど子供ではないです茶壺さんも。
ともあれ今日は軽めに走ってさっさと休みたいという気持ちがあるのも事実。体力は精神にも大きく影響してくるのだし、はよ雨対策できるキャンプ場入ってゆっくりしようと言う気持ちでルムーランの町に到着。
そこでついインフォメーションセンターに入ってみたら何とも面白そうな橋が据えられてる写真が目につく訳で。
「これどうやったらいけるの?」
「すぐ近くよ、5kmも走らないわ」
これは素晴らしいのであり、言っちゃ悪いが午前中より遥かにワクワクしてますよ茶壺さん。なるほど私は見た目に分かりやすい建築物が好きなのだな。
このポン・デュ・ガールという橋はローマ時代に作られた水道橋らしいのだが、これで遥々ニームという近郊都市まで水を運んでいたとか何とか。入場料金も必要とせずサイクリストに優しい観光地な上に、このすぐ側にキャンプ場まであるんですよ完璧じゃんか!
と、ウキウキでキャンプ場チェックインしようとしたら、Wi-Fiが30分までしか利用できない駄目キャンプ場だった。明日1日を情報収集に使う予定なのに30分でどうしろっちゅーのさ?
3kmほど離れた場所にもキャンプ場があってまだ余裕を持っていたのだが、何とこちらは夏期の営業終了しましたとの張り紙が。あ〜これ、うまくいかない時のドツボにハマるパターンだ。
もう近くにキャンプ場無いけど雨に備えてできれば野宿は避けたい。結局17時過ぎても走り続けてブズースの町にあるキャンプ場まで進むことになろうとは。
明日1日暇だからとテント張った後はあんまり作業する気にもなれず、すっかり緩くなってしまったビール飲んでスマホ弄ってた。料金高かったんだし元取っちゃるわい!
深夜0時、予報通りに雨が降り始める中、全然暑さが引かず割と寝苦しい夜。湿度も高くて日本の夏みたいだな。
2022年9月13日(火) 走行距離69km 累計116732km