フランス34日目 リュクロの町〜モンペリエから西南西に193km地点 レストエリア
寝坊して7時半過ぎに目を覚ます。こうなったのも深夜3時にテントのすぐ近くを鶏が闊歩したりするからだ。昼間は何の気にもならない姿形のヤツだけど、夜中だと鶏でも息遣いが不気味で思わず気になってしまうのだ。
そんな感じで今日からピレネー山脈へ突撃。多分本格的なヒルクライムは明日だけど、山の奥地へと分け入っていくという意味でワクワクする走行はもう始まっている。
なんだかんだフランスの滞在も長くなったので、日曜日になっても慌てることはなくなった。ヨーロッパの多くで日曜休業してしまうスーパー等商店だが、フランスの場合は午前中に限り営業しているというのがデフォルト(正確には12字30分まで)だと分かっている。
ちゃんとその辺は計算しており30km弱走ったフォスの町がこの周辺を取りまとめる主要都市らしく。山々に囲まれた町ではあれど、丘の上にお城も聳え立っているし良い雰囲気である。
守備よく営業終了直前に買い物を済ませて一安心。そんな綱渡りしなくとも数日分食材いっぺんに買い込めば良いのでは?とか思われる方がいるかもだが、冷蔵設備がないってのが1つ、そして食材ってのも「積み込んだ分だけ重くなる」ことを思うと極力減らして持ち運びたいのが人情。
オーストラリアとかパタゴニアでアホみたいに食材運んでいたのは「仕方ない&坂道がない地形」というファクターが大きくて、超重量級の自転車であろうとも私だってなるべく荷重を減らしてヒルクライムしたいと思っている。
川沿いに南下するルートなのだが、まだ標高は1000mを下回る程度だし斜度もキツくなくて割と楽しげな走行が続く。ガッツリ上り坂になったらそれはそれで楽しいけどさ、それは別種の楽しみというか喜びというヤツなので。
結局本格的に登りだしたの16時を過ぎて1日も終盤になってから。となれば明日の負担を減らすため、なるたけ本日中に標高稼いでおきたいとも思うんだけどさ。ここらへんが難しいところだよね。
17時半の時点で道路脇にレストエリアが出てきたので「もうここで良いか」と自転車止めてしもうた。後で冷静になってみると道路から丸見えのポイントなんだけど、こんなピレネーの奥地までやって来る輩が自転車なんぞ気にする筈もない!と自分を納得させた。まぁフランスだし大丈夫だろ。
というか標高1200m近い山の中で結構冷え込むな。明日山の頂上までTシャツで走るべきか上着を切るべきか、果たしてそれが問題だ。
2022年9月18日(日) 走行距離83km 累計117111km