スペイン3日目 セグレ川沿い〜マドリードから東北東に320km地点 エブロ川沿い

 灼熱だとか情熱という言葉が頭に思い浮かぶスペインであるが、流石に9月も後半の夜は肌寒い。ヨーロッパ走るにおいて、多くの人が「スペインは真夏に走ると危ないぞ」と忠告してくれたのだが、そう考えると9月こそがスペイン自転車旅行のベストシーズンなのかもしれない。

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 ブエルタ・ア・エスパニョーロも9月開催だし

 嬉しいのが太陽上がると「寒い」というより「日差しが心地良い」という感触に変わること。気温こそ昼時には30度近くまで上昇するが、湿度の低さも相まって自転車で走るには最高のコンディションだと思う。

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 最高の気分でレリダの町へ

 スペイン最初の大都市であるが、別にそんな大きな町へと寄り道したくはない。手持ちの現金が尽きたのが1つ、コーヒー豆が無くなりそうで補充したいのが1つ。この2点によりレリダでのタスクが発生したといえる。

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 上の建物は古城で良いんだよね?

 先進国でATM見つけるのは大した苦労も無かったが、コーヒー豆に関しては難航を極める。ドイツやフランスと違ってスペインのカフェは夜のバーが主体なのか、コーヒー豆を扱ってるような専門のお店が全然ないんだこれが。

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 やたら色んなお店があるクセに

 1時間以上かけてようやくコーヒー豆専門店を見つけ出し、私としてもようやく一息つけたという気持ち。

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 今回の豆はどんな味か楽しみ

 既にお昼も近いのだが、とにかくレリダの町を脱出してから先のことは考えたい。大都市ってのはなんか気疲れしてしまうからさ、茶壺さん的には中規模以下の町をお願いしたいのです。

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 そんな町だとフルーツだって貰えちゃう

 やや南西に向けて進路を取ったのはセグレ川の近くを走ればアップダウンも少なく気持ちの良い道をを走れるのでは?と思ったから。これはある意味正しくて、この川沿いに到着するまではフラットな道だった。

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 でも川沿いのサイクリングロードなんか無いんだな〜

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 そりゃあ釣りポイントも賑わうだろうて 

 ということで規模の大きな川あるあるのダム施設が出てくるパターンに。こうすると道路は川沿いから離れてしまうのが常で、おいおいこの一帯はひたすら山々が連なるポイントなんだけどなぁ。

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 ちくしょう上り坂だよ

 割とマイナー道路だからか交通量がほとんどないのが救い。私1人でノタノタ走っても全然気にならないだけでも有り難いと思うべきか。シエスタで誰も運転したがらないのかもしれん。

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 これ7月とかだったら地獄だろうな

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 40kmアップダウンばかりで補給ポイントほぼ無しだったし

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 ポルトガル→アルプス

 そういえば久しぶりに他の自転車旅行者と話して写真撮ったけど、西欧は自転車旅行者無数にいたからさ。一々すれ違った程度で話たりしないというだけ。だってドイツとか下手すりゃ1日50組くらい自転車旅行者とすれ違うんだぜ。多分この夏における日本走った自転車旅行者総数より多くのフルパッキンサイクリスト見てるぞ私は。

 小高い丘の上に位置するカスペの町で食材補給。物価下がった関係で、スーパーにおける食材選択肢が増えて買い物が楽しいぞ。ビールだって1€以下で色々好きなのが選べる喜び。

 そのままエブロ川の河川敷へと移動してテント設営し本日終了。ずいぶん広大な敷地の河川敷だなぁ・・・とか思ってたけど、ヤギとか羊を放牧させてるとは思わなんだ。久しぶりに牧羊犬が働いてる姿を見れてなんか得した気分。

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 ってことは明日朝またここを通るのかな?

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 ビール1リットル瓶が売られてたので、つい

 テントから見えるカスペの夜景と星空が綺麗な夜である。

 2022年9月21日(水) 走行距離99km  累計117404km