モロッコ33日目 サルセリの町〜メルズーガから北北東に約100km ブドゥニブの町
モロッコの伝統建築らしい土壁の家だが、日中の暑さ・夜間の冷え込みを共に遮断し「昼間は涼しく夜は暖かい」という素晴らしい構造。ただ暖かすぎて夜中に毛布剥ぎ取ってしもうたが。
朝からお腹いっぱい食べさしてもらって感謝に耐えない。もう昨日からモロッコ茶10杯以上飲んでいるけど全然飽きる気がしない不思議。
ちょっと名残惜しいがいつまでもお茶飲み続けているワケにはいくまい。イスラム式挨拶である握手しながらお互いの頬を重ね合わせ、お礼を述べて出発する。アラビア語は挨拶と「ありがとう」しか単語知らないけれど、私の気持ちは伝わったはず。
気持ちを新たに走り始めるモロッコの空は今の気分と同じく雲1つない晴れ渡った快晴だ。風も無風で自転車転がすにはこれ以上ない最高のコンディション。
特に観光地があるワケでもないこの町に「キャンプ場」というのが不思議でならない。基本的に途上国におけるキャンプ場というのは先進国の人間相手に商売を行う施設であるため、アウトドア関連のアクティビティが充実した場所に存在するのが普通だから。
思った通り白人のオーナーが経営する欧米人向けのキャンプ施設で、流石に設備関連はしっかりしてるしビールだって販売されてる。が、利用客がほとんどいない。
単にほとんどお客も来ない道楽キャンプなのか・・・と思いつつチェックイン。まぁ季節が良ければお客がごった返すのかもしれないし、そこら辺はわからないよね・・・とか思いつつ。
そんな失礼な見方をしていた私だが、日暮れの時間になってオフロードバイクが次々と入ってきたのには驚いた。彼等はキャンプ用具を持っているワケでなくコテージ泊を利用してる人たちであり、テントやキャンピングカーといった物がなかったため気づかなかったのだ。
なるほどこのキャンプ場はオフロード用の車やバイクで砂漠地帯を走り回る人たちが、その拠点として利用する人が多いらしく。流石かつてダカールラリーで舞台となった土地だ。
疑問も解消されたところで夕食済まし、私自身は整備されたアスファルトの道を利用しこの先を目指す。最近ツイッターとか見てると挑戦的な旅行してる人たくさんいてさ、なんか自分は楽してばかりで格好悪いなぁと思ったり。まぁ人は人、私は私か。
2022年11月6日(日) 走行距離22km 累計119910km