タンザニア16日目 ハンデニの町〜モシから南に約290km ムジハの町

 昨日の時点でケニアで購入したコシヒカリ米は全て使い切ってしまい、しかし面倒臭くて何となく新たに米を購入しなかった私。ということで目を覚ましたらすぐ側の食堂に赴き朝食を摂る。

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 宿代安かった分の贅沢だ

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 中庭の下に貯水槽がある造り

 ハンデニから南下する場合、やや東方向に進みつつ主要道路へまっすぐ合流するルートとやや西方向に進みながら最終的にモロゴロという町で主要道と合流する2つのルートが選択できる。

 私はこの主要道こと国道2号線が首都ダルエスサラームから延びてる道ということもあり、どうせ交通量多くてストレス満載だろうと敬遠してローカル道を選んでいる。なのでここから主要道へと戻るという考え方はないのであり、引き続きB127号線を走ろうと思う。

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 ところがどっこい

 ハンデニの町を抜けると未舗装路になろうとは。これは計算と違うというか、そんなダートを走る覚悟をしてなかったのだけど仕方がない。とりあえず行ってみますか。

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 路面は締まってて割と走りやすい

 とりあえず交通量が極小なので文句はない。走っている地面がアスファルトではなく土色だと、周囲との境界がなく同じ地面が文字通り地続きであるという一体感があるのは未舗装路の良いところ。

 その代わりというかどうしても走行ペースは落ちるのが実情で、本日予定していたゴールポイントまではとてもたどり着けそうにない。ローカル道だけあって周囲の集落にマトモな宿泊施設があるのか怪しいレベルだけど・・・まぁどうにかなるでしょ。

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 最悪の場合は暗くなってからテント張れば良いし

 こんな僻地ではあるけどアフリカというのは放牧が盛んだからか「人気のない場所」というのが極端に少ないのだ。周囲10kmに町がないような場所でも普通に人が歩き回っているため、野宿でテントを張るという行為の難易度が高い。

 そんで宿代が安いこともあって「じゃあ宿泊施設を繋いで行こうか」という選択肢を取ってしまうワケで。だから偶にこういう「道中に宿があるか分からない走行」してるとドキドキしてしまう。

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 土壁の家の割合が増えてきたな

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 ちょこちょこコーラ休憩してる

 この辺ではやや大きめの町にてお昼休憩していたら突然のスコールが。いやまぁ風が湿り気のある生温い感じで如何にも雨降りそうな雰囲気はあったけどさ。気持ちとしては「ついにタンザニアで本格的な雨季の到来か〜」という気持ち。

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 せめて未舗装路じゃない場所で始まって欲しかった

 ものの10分で降り止んだので何事もなかったように後半戦を走り出す。路面がドロドロになるかと思ったが、表面すら30分も立たないうちに乾き切ってしまい打ち水にすらなっていない。

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 かなり標高下がってきた

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 お!カメレオンじゃん

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 威嚇して格好いいなコイツ

 ネゲロという町を通過中に「Guest House」の看板見つけ、まだ時間的に早いけど本日終了すべきか少々悩む。でも地図で見る限り20kmネグロの町と同規模でムジハという町があるので「ならムジハにも宿があって然るべき!」という理屈で先へと進む。

 果たしてムジハにも3件ほど宿泊施設はあったのだが、このムジハって県境に位置する立地が悪いのか未だに電線が通っておらずマトモに電気が来てないみたいで。

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 ネゲロはしっかり電線あったしコーラが冷えてた

 宿にもバーが併設してるのにビールが常温でお出しされる悲しい現実。かろうじて室内の電気は点灯するけど天井に付いてるファンはただの飾りで動きやしない。ついでに言うと蛇口を捻っても水も出てこず外からバケツの水を部屋に運ぶ必要がある。

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 だから川で水組んでるのか

 別にもっと悪環境での宿泊なんていくらでもあるけどさ、なまじ近場でもっとマシな環境あったのでは?とか思い始めると悔しくなってしまう。最初は「宿泊施設あるのかな?」とか悩んでたのに、ちょっと上手くいけば直ぐ次の文句が出てくる。人間というのは強欲ですね本当に。

 2023年3月23日(木) 走行距離77km  累計128090km