ナミビア23日目 道路脇〜ウイントフックから南南東に約460km ケートマンスープの町
なかなか厳しくも楽しい土地だったナミビア未舗装路地帯を抜けて、とりあえず私は休息が欲しい。このテンションのままにフィッシュリバーキャニオン突入するのも一興だけど、あんまり疲れすぎてると大渓谷見ても「それよりビールが飲みたい・・・」とか言い出しそうなので。
風はうまい具合に西の海側から吹いており、今日の私にとっては追い風となる。理想は数日後にこの道路逆走するときに風向きも切り替わっていることなのだけど、そこは運を天に任すしか方法がないし。
何故なら向かっている先はフェッシュリバーなのだから。アメリカのグランドキャニオンもそうだけど、巨大な渓谷というのはその谷底に河川が流れて岩や壁を浸食することで構成されるもの。
つまりキャニオンへ向かうというのはその渓谷に通じる川へと向かうことであり、南北に連なるフィッシュリバーは渓谷エリアに入ってはいなくとも全体的に周囲より標高が低いことが予想できる。
今日のスタート地点も、川を越えてたどり着くケートマンスープも標高1000mを超える場所なので、全体的には川を底点にV字の形をしている地形ということだ。この先、川を下っていけばこのVがどんどん鋭角になっていくのやもしれぬ。
とりあえず川を越えて幾らか坂道を登り返すと三叉路にぶつかる。ここから再びの未舗装路が始まるナミビア後半の大一番となるワケだが、最初に言った通りとりあえずここはスルーして町へ。
本自転車を旅行する上で「同じ道を複数回通る」というのは出来れば避けるようルート組んでるつもりの私。実はケートマンスープの町からB1道という道を南下し、別の道を抜けることでフィッシュリバーキャニオンへ向かうことが可能。つまり同じ道を2度走らないルートもある。
でもこのルートの話してたら「せっかくフィシュリバーに沿って延びてる素晴らしい道があるのに、そこから遠い幹線道路を走るのはツマラナイよ?」と教えてもらったので、それじゃあ面白い道を走ります!となった次第。
それほど大きな町ではないようで実は州都である。ナミビアの地方都市ってのは大体これくらい(人口数万人)程度が一般的なのかもしれん。
とりあえず下調べしていた宿泊施設にチェックインしたのだが、ここキャンプ場というよりロッジ付きホテルといった方が適切で、まさかベッド付きの個室が用意されるとは思いもしなかった。
ともかく自転車置いてスーパーへ。どうせ明日も来るけど大量の食材1度に運ぶの大変なので、今日のうちに保存の効く食材は購入しておくことに。
ホールで購入したケーキパク付きつつ溜まっていた汚れ物を洗濯し、ついでに髪の毛も散髪してしまう。今日中にやれることバシバシやっつけて明日はゆっくりしたいので。
調子に乗ってワインも1本開けており、いい感じにへべれけとなりながら就寝。全身全霊で贅沢を感じております。
2023年6月15日(木) 走行距離90km 累計134063km