南アフリカ10日目 BIKE FORGEキャンプ場〜ケープタウンから東に147km地点 廃墟裏
想像してたがもの凄い水滴がテントに付着しビショビショだった朝。アフリカはずっと乾燥した土地が続いてたので忘れていたが、テント泊だとこうした問題に対処しつつ旅行をする必要があったのだ。
出発準備してる間に続々とバイクがお店に集まってきて、私が出発する頃には総数30台以上になっていただろうか?
昨日は「こんな山奥でお店営業して経営成り立つのかな・・・」とか失礼なこと想像したが、どうやらバイク乗りにとってここは人気スポットの模様。
流石にここまで来ると内陸部というより海岸線が近い土地で、標高も高くなければアップダウンも落ち着いてきた。景色的には高い山脈が連なっているものの、恐らくは高尾山にも満たない小規模な山々であることが見受けられる。
どうやら農園でもブドウ栽培というかワインの製造区域に入ったようで、どちらを見てもブドウ農園とワイン販売を示す看板ばかりが出てくる。南アフリカはワインで有名な国の1つだが、この辺がワイン生産地として名高い土地だったらしい。
残念なことに今日は日曜日でほとんどの商業施設が休みとなっている。こういう観光客向けの施設はむしろ日曜こそが書き入れ時だと思うのだけど、営業時間を見ると「日曜休日」と記されてることがほとんど。お仕事的には健全だといえる。
テント乾かしたりでスタートが遅かったため13時頃の到着となってしまい、やたらとお腹が空いた状況でお昼休み。ティラミスのケーキが20ランド(約150円)で迷わず購入しているのだが、アフリカ南部に入ってからケーキを買うことがやたら増えた気がする。
なおこのウースターの町を抜ける途中に明らかなスラム街が出てきて、南アフリカもそうした区域は栄えてる南部に集中してるのだな・・・と実感した。ちなみにこのウースターは私が今まで通過してきた町の中で(多分)南アフリカ最大の都市。
地味に南アフリカ走行日は毎回100kmを越える距離走っており、もうちょい緩やかに走りたいということで、本日100km弱のポイントにあるロバートソンの町にて終了としたい。
下調べしていた安宿行く前にビールと地元のワインも購入し準備万端。17時前の完璧なタイミングで宿に訪問したのだが「満員だから無理」と従業員はインターホン越しに繰り返すだけだった。
恐らくだがこの宿は客を選ぶというか訪問者を選別してる系の施設であり、要するに人種差別があるのだと思われる。というのも私はテント泊での宿泊だと伝えたワケだが、庭にテントは1張りもなかったため。まぁ南アフリカでなくともこういう宿泊施設は稀にある。
他に安宿無いっぽいのでロバートソンの町を抜けR317号という道を進むことに。このルートのどこかで野宿できればそれでいいや!とか思っていたが、どれだけ走っても周辺にはフェンスが張られており全くテントを張る隙がない。
いよいよ真っ暗になろうかというタイミングで廃墟が出てきたため、道路から見て建物向こう側にテント設営して何とか走行終了となった。
改めてここから夕食作ることになるのだが、今夜は満月で月明かりが強いため割と苦労なく作業できたのはラッキー。
南アフリカでの野宿はなるべく避けるよう行動してたのだけど、こういう予期せぬ状況に遭遇することも含めて自転車旅行なのだと思う。柔軟な対応が求められるようです。
2023年7月2日(日) 走行距離122km 累計135228km