2023年8月12日〜8月18日 9月3日〜9月7日
走行日数12日間
累計走行距離831km(1日目534km・2回目297km)
(137552km〜138086km・139035km〜139332km)
◎道路
西欧に比べるとややサイクリングロードの数が減り、代わりに道路脇の側道幅が広いタイプが増えたように思う。でも幹線道路とかで側道が全く存在しないパターンも多く、下手に主要道路を通って目的地までルート組むと運次第で怖い道を走り続けることになる。なお車両は右側走行。
1つ気になったのが側道を示す白線で、何故かチェコの側道白線はやたら太いと感じた。他国と比べて2倍くらいの太さじゃないかな。普通の太さの道もあるんだけどさ。
全体的に走りやすい国だったけど、大都市の市内だけは別物で広範囲に広がる石畳と急斜度の坂道とのダブルパンチで自転車が走ることを全く考慮されてないレベル。プラハは世界的にも美しい町並みを誇る土地として有名だけど、自転車で訪れると魅力半減してしまうので要注意!と言いたくなるほど。なお町中が走りづらいのであって、都市そのものへアクセス自体はすこぶる快適というのが不思議だ。何故町の中では配慮をしてくれないのだろうか?
◎治安
これは非常に良い。偉いなと思ったのは首都のプラハにおいても嫌な雰囲気を感じる場所がなかったことで、偶然貧困層が住んでるエリアに近寄ったりしなかっただけかもしれないが、それにしても町中における浮浪者の姿が少なかったことから安心感があった。少なくともアグレッシブな強盗といった犯罪が横行しているとは考えづらいし、データ調べてもチェコは治安の良い国という評価であった。これは私も同じ感想だ。
◎ビザ・出入国
シェンゲン協定に加盟してる国のため陸路における出入国で審査はない。他のヨーロッパ諸国でも同じことが言えるけど、かつては入国審査があった関係で国境付近に残されているイミグレーション跡を見ると時代の移り変わりを感じるかもしれない。
自転車旅行者的にはイミグレの手間増やしても良いのでシェンゲン協定ルールを廃止するか改正するかしてもらいたいのだが。
◎交通事情
特に問題なかったけれど、道路脇にガタガタの未舗装路しかなくとても自転車走れるような道じゃないので道路上を走行してたら車が追い越しざまに「そっち走れ!」みたいなこと言われた(多分)ことがあり、どの国でもそうだが自転車のことを分かってないドライバーがいるのは間違いない。
自転車道の割合が減った関係で、道路上を走行する機会は増えた筈だけど、クラックションの音もこの国で聞いた記憶がないし、全体的に気持ちよく走れたんじゃないかと思ってる。
◎特徴
国民のビール平均消費量が世界一という実に私好みの国。それを反映してかビールの値段は非常に安く、また種類も豊富で味も良い。どんな僻地に行ってもビールを飲むためのバーなりビアガーデンなり施設があった印象で、チェコ国民は本当にビールを愛しているのだなと思わずにはいられない。
なお缶ビールも様々な種類が売られているが、瓶ビールの方が全体的に価格が安く、オマケに空の瓶はリサイクル用の機械(スーパー等にある)に入れることで1本につき3〜4コルナ(約20〜25円)の割引き券が手に入る。ということでチェコでは瓶ビールばかり飲んでいたけれど、いやはや最高に美味しかった!なお瓶はデポジット制度が採用されているだけなので、購入時に3〜4コルナの追加料金が上乗せされている。だから料金以上に安く飲めるわけではない。
余談だがチェコ語の乾杯(ナズドラヴィーと発音)は「健康のために」という意味らしい。ビール飲んで健康になる国ということだ。
◎気候
8月後半から9月の時期で早くも秋の様相を感じさせる程には涼しい気温。場合によっては日中30度近くまで暑くなることもあったものの、夜間の気温は10度そこそこまで冷え込むため割と1日の寒暖差が激しくなることも多い。
道端にある消火栓が全て立管方式の消火栓だったため、この地域では平地でも一面が雪に覆われるのだろうなぁ・・・とか思いながら走ってた。なおどっかの山では今年(2023年)のスキー場オープン予定が11月23日と書かれていたため、その時期には雪が降り積もって自転車走行に適さなくなることが予想できる。やはりヨーロッパを走るなら夏の時期か。
◎言語
チェコ語。アルファベットを使ってる系の言語だけど、正直町の名前ですらマトモに読めない程度には英語から遠い。歴史的な関係でスロバキア語とは方言程度の違いしかなく普通に会話できるらしい。どっちにしても日本人には馴染みの薄い言語だが。とりあえずドブリーデン(こんにちは)とジェクイ(ありがとう)の2単語だけは覚えたな。
英語の通用率は都会では9割近いイメージだけど、田舎だと客商売してる人でも話せない人が結構いる感じ。むしろ10代の若い子は学校で英語の授業があるのだろうか、割と流暢な英語を話していた。
◎宿(野宿)・Wi-Fi
野宿しかしてないから宿については分かんねー。ちなみにキャンプ場も豊富にあったけどやっぱり利用することはなく。ただキャンプ場は国内全体的に散らばっているというより、主要な河川沿いにもの凄い数が密集しているように感じた。具体的には入国初日に10件以上のキャンプ場を見かけたが、他の場所では施設があったかどうかも曖昧なレベルで印象が薄い。
そもそも自転車的には綺麗な河川と人気の無い森林地帯が豊富に揃ってるチェコでは宿泊施設をそれほど利用する必要ないかな・・・という感じ。西欧に比べて多少物価下がったとはいえ、まだ宿泊施設を気軽に利用するのは躊躇われる値段するし。
そんで充電やネット環境も非常にしっかりしており、適当なスーパー入ればFreeWi-Fiが飛んでるチェコにおいては、頑張ってネット環境探す必要がない。Wi-Fi最高の環境だったドイツで唯一Wi-Fi設置してないPenny OneというスーパーですらWi-Fi飛んでるんだぜ。無敵か。
観光地の中央広場に行っても良いし、ファストフード屋でもなんでもごじゃれ。基本的にチェコ旅行でネットに困ることはないし、SIMカードの必要性は感じないかな。
◎動物
大した動物見てねーな。チェコも農業の中心は作物栽培で酪農方面に関しては規模が小さいのかもしれないと思ってしまう。あ、でも馬を飼育してる牧場はちょいちょい見かけたし、田舎道の未舗装路では稀に馬に乗っている人もいる。
犬はこちらを見かけると反応し吠えまくってくるタイプが結構いるが、いずれも庭の敷地内から出てこられないようされているため気にする必要はない。あとキャンプするなら蟻に注意しろよ!とチェコ人から言われたことがあったけど、そんなに蟻を気にする感じかなぁ・・・とは思っていたな。水場で森林地帯にテント張ることが多かったため、蟻なんぞよりも蚊に襲われることの方がよっぽど大変だった。
◎自転車店
かなり品揃えは良い。フランスやスペインよりシェワルべタイヤの取り扱いが豊富なのもポイント高いかな。ただ店員に英語話せる人がいなくてやりとり苦労したことも多く、また店員に知識がなく適当な商品をお出ししてきたことがあったので、あんまりお任せしすぎるのは注意が必要か。
地味にパンク処理用のゴムのり(大型)が切れてたため購入したのだけど、こういう商品ってむしろ先進的なスポーツショップでは取り扱いが無いこと多く「町の自転車屋さん」みたいなお店にある。だからかオーストリアでは適度なサイズのゴムのり販売ておらず買えずじまいだった。
ということはチェコの自転車ショップはポジション的に、ガチガチのプロショップよりも自転車屋さん側に位置してるお店も多いのではないかと想像できる。自転車旅行的にはそういうお店の方が低グレード商品の取り扱いが充実してたりして、むしろ欲しい商品が揃ってる!・・・という場合もあるため便利かもしれない。
◎物価・食事
前の国がオーストリアだったので、基本的にはガクッと値段下がったものの商品の種類によってはやたらと高い物もあったりするので注意が必要。何故かマヨネーズが1本500円くらいしていた気がする。それに他の食材と比較して肉や魚の値段が高い。加工品になると安くなる傾向が見られ、このためチェコでは安売りしてたベーコンやチョリソーをよく食べていた。
特徴の項でも書いたがビールは非常に安く、瓶ビール1本50〜60円とかそんな程度で購入できる。しかも安ビールでも種類が多くて色々選べる楽しみが。
ポーランドもそうだったけど、スーパーの商品は会員カードがないと割引対象外となっている商品が割引状態の数字で表記されているため注意が必要。スーパー内でネットが使えるからとGoogleの翻訳機能使って調べてみたりするのだけど、あんまり書かれてる内容分からないことも多く、結局トライ&エラーの繰り返して物価もスーパーのルールも把握していった感じだな。
◎総括
私のチェコに対するイメージが完全に「ビールの国」だった(酷い)のだけど、世間一般的にはヨーロッパでも特に美しい街並みが評価されてる国なワケで。実際訪れてみたら私のイメージの方がチェコの実態を表しているというか、この国で印象に残ったのはプラハやブルノといった町よりも親切で陽気な人たちが酒場に集まって楽しそうに談笑している姿だった。
本当にどんな小さな村でも酒場があって、しかもそれがすごく良い雰囲気を出しているチェコという国は、観光地だけじゃなく様々な町を巡ってみることでまた違う印象を持つのではないかと感じる。
山あり観光地あり自転車道も多々あり、オマケにヨーロッパでは物価も安い。どれも高水準に揃っているこの国は、旅行してても居心地良くてつい長滞在をしてしまうのであり、それはとても嬉しいことだよなとビール片手にしつつ思うのです。