ボスニア17日目 ダム湖支流〜サラエボから南西に約70km モスタルの町

 目を覚ました直後に雨がポツポツ降り出し肝を冷やしたが、一時的なものであったらしく何とかやり過ごせた。昨日の時点で朝の1時間だけ降水確率40%と表記されてたんだけど、いやすごいな天気予報って。

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 そんなピンポイントの雨を正確に予想するのだから

 非常に良ポイントの野営地で、私以外にキャンピングカーでの利用者が他に1組いたのも納得できる程。向こうにしてみたら日没後に音もなく大荷物で現れたサイクリストであり、相当驚いただろうと思うけど。

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 とりあえず幹線道路に戻るか

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 ダム湖を眺めつつ下り坂が怖い 

 1度気になってしまうと嫌なもので、リムが割れたことによる影響で後輪からの異音に「いつ走行不能になるのだろう・・・」という不安を抱えながら走ることになってしまう。

 実はリムのクラックそれ自体で即自走不能になることは少ないのだけれど、内部に入ってるゴムチューブと干渉してパンクが頻発するようになって・・・と段階を踏んで走ることが難しくなるイメージ。

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 なるべく早くに問題解決したいのだが

 2016年にアメリカ国内で今回と同じくリムにクラックが入ったトラブルがあったのだけど、あの時は当時使用していた「ライノライト(なお現在廃盤)」という強度が強く(重たく)自転車旅行に最適とされるリムを販売しているサンリングルというメーカーがアメリカの会社だったのだ。

 このため次の大きな町にてアッサリ新しいリムを入手することができたのだけど、今回問題なのはトラブル起きた土地が「東欧諸国」であるということ。

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 良い景色の道なのだけど

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 交通量が多くて運転荒いヤツがいるため怖くて仕方ない

 これが西欧ならばアメリカよろしく長期の旅行に耐えられそうな頑丈なリムを取り寄せてホイール組むことも十分可能だったであろう。しかしバルカン半島の国に入ってから自転車の人気はガクッと下がり、需要に応える形で自転車店の数も減ったし取り扱う部品のレベルも下がってしまった。

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 しかしボスニアはトンネル多い国だよね

 ここボスニアではバニャ・ルカとサラエボの2大都市以外でマトモなプロショップを見てないし、2都市で営業していたショップも取り扱い品の種類もグレードも随分下がったと感じている。

 つまり旧ユーゴスラビア諸国で長期自転車旅行に耐えられるリムを見つけるのは非常に難しいのが実情であり、いやまぁそうはいっても新しいリムを入手しないと何時走行不能になるか分からない。

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 悩ましい感じでモスタルの町に

 まだお昼過ぎのタイミングだけど、ここモスタルは世界遺産に認定されてるボスニア有数の観光都市であり、町の規模も大きいし観光客に対応するため安宿が豊富にある。午後から雨の予報だし、一旦宿に宿泊して今後の方針を考えたいと思う。

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 ということで予定に無かったモスタル宿泊

 適当に安宿回ってみたら、ネットに掲載されてる最安値より安価な宿が見つかったので投宿す。そのまま観光することもなく、ひたすら情報収集して今後の身の振り方を考えつつ。

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 一応夕食の材料買いに外出たりも

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 この辺もボスニア連邦(ボシュニャク人はムスリムが多い)なのでモスクが多い

 とりあえずモスタル周辺に自転車ショップがあるようなので、明日の天気次第でとりあえず訪問してみようと思いつつ。しかしこのトラブルで先行き全く読めなくなったな。海外旅行してるとそういう事態は稀によくある。

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 とりあえず今日もビール飲めたしさ

 2023年10月19日(木) 走行距離41km  累計142180km