コソボ4・5日目 プリシュティナの町
室内に2段ベッドが4組置かれている一般的なドミトリーの寝室なのだけど、同室の宿泊者が割とどうしようもない輩が多く、深夜1時とかに部屋戻ってきてバカみたいな大声で騒ぎまくる。この手の人たちは基本的に「寝ている周囲の人に迷惑」とかそいういう発想がないため、深夜でも平気で騒ぐし電話するし挙げ句に音楽鳴らし始めたりする。
都市部に安宿は色々あるが、単純に値段が安い施設ほどこういう人の割合が増える傾向にあるため「安けりゃそれが1番」ということにはならない典型例。
私はといえば7時過ぎには目を覚まし、誰もいないリビングルームでコーヒー飲みつつ観光するため準備を始めるワケで。お互い旅行者だしどちらの旅行スタイルが良いとか意味のないこと論じるつもりは無いけれど、日が登ると活動開始する方が生物として健康的だなとは思う。
ということで荷物外したロシナンテ号で町郊外にあるベアサンクチュアリへ行ってみようかな。名前の通り多数の熊がいる施設とのことで、実は私の旅行において熊との遭遇回数は割と少ない。
アラスカナダを走った際に計3度ほど熊との遭遇を経験したが、これは同地域を走るサイクリストからするとかなり少ない回数であり「運が良かったな」と言われる反面、もっと間近で熊の姿を見てみたかった・・・という思いが無いワケではない。
そういうワケで特にヒグマことグリズリーを直近で見れるこの施設には結構興味があったのだ。
細かい点までは分からなかったがコソボで保護された熊を自然に近い環境で生活させてる動物園に近い施設の模様。合計で20頭近くの熊がエリアに分かれて生息しており、個別に見て回ることができる。
園内を1周するのに2km弱、それも山中に設けられた施設であるためかなりのアップダウンを伴う道。まぁそういう場所だから熊にとっても住みやすい場所と言えるのかもしれず、私が疲れることは仕方ない。
アラスカナダではコイツらが同じフィールドで活動していたのかと思うとゾッとする。ブラックベアと違って身体の大きなブラウンベアは、普通に相対したらそれだけで足がすくんで動けなくなりそうな迫力。
結構な数の熊が眼前を歩き回っていたりとなかなか面白かった施設。これで入園料2.5€(約400円)というのは良心的な気がするし、私は充分楽しめた。
市内へ出入りする辺りの交通量と運転マナーが酷く、もう2度とここを走りたくないと思わせる道だったけど町を脱出するのにもう1度この道を通ることになるのが今から嫌だ。
夕食は昨日じゃがいも茹でて具材を混ぜ込み下準備しといたタネを使ってコロッケ揚げる。というか昨日の時点で作っても良かったのだけど、パン粉が見つからず迷走したことから翌日持ち越しとなった経緯があったりなかったり。
翌日。この日を休息日とする算段としたのは今日の天気が雨だから。実際にはやや天気回復し始め午前中は雨降らずに終わったけれど、その事実とは関係なく私は寝たりネットしたり。
結構目まぐるしく部屋のゲストは入れ替わるけど、オーナーがトルコ系だからか常に一定数のトルコ人が滞在してる印象で、その人らが主に煩い元凶なんだよね。
私はキッチンで使った食器や調理器具を洗わず放ったらかしにしてるの大嫌いなんだけど、そんな状態で馬鹿騒ぎとかしてるから私に説教食らうんだよ。まったく。
地味に明日も天気悪いけど、できれば延泊せずに出発してしまいたい。別に居心地が悪い宿ってワケではないんだけどさ、それはそれとして走り出したい気持ちが強いかな。
2023年11月2日(木) 走行距離44km 累計142868km
2023年11月3日(金) 走行距離 0km 累計142868km