トルコ40日目 牛舎場〜カッパドキア中心地 ギョレメの町
一度は収まったかに思えた風だが、結構な勢いで吹き続けていたっぽい。テントは壁と建物のおかげでそれほど風の影響を受けずにいたが、問題はそういうポイントじゃない。
私が向かってるカッパドキアは奇岩と気球をウリにしている観光地であり、岩や洞窟が好きなのはもちろん私は気球も好きなのだ。社会人時代もわざわざ気球のイベントを調べて見に行ったりする程度には。
そんでもって風が強いと基本的に気球は飛ばさない。全ての気球が同様なのか知らないが、カッパドキアの気球は風速10km/hを越えると気球は飛ばさないのだそう。なお今朝の風速は26km/hらしく、この調子じゃ気球を見ることできないじゃん!
とりま昨日突入せずに終了したデリンクユの町に突入し、中央にある地下都市を観光することに。これが見たくて昨日は町の手前で終了したのであり、非常にワクワクしてます茶壺さん。
以前ルーマニアでも地下深くに造られた遊園地に大興奮したけれど、それとは違いこの地下都市は細くて狭い枝分かれした通路を進んでいくダンジョン探索タイプの洞窟。例えるなら「人間サイズの蟻の巣」というのがしっくり来る。
ライトが照らされてるのと格子で出入口を塞いでるポイントも多いから平気だが、これ普通に迷い込んだら現在地何処だか分からず迷って脱出できないほどに複雑だ。
非常に深くまで降りて行けるのが良い点で、後で調べたところでは地下8階層、最深度85mという途方もない規模を誇っているのだそう。
通路の多くは腰をかがめてやっと1人通れる程度の場所が多く、相当な人数がここで生活していた割には快適な空間とは言えなかったんじゃないかと想像する。
時代によって様々な用途で使われたらしい地下都市だが、敵に発見された際の砦としての機能があったと感じさせるのは、石の円盤というか円柱を輪切りにした扉を見ることができるから。
久しぶりに時間を忘れて興奮した観光地だった。まだカッパドキアに辿り着いてないのに早くも完全燃焼したかのような充実感。
なおカッパドキアというのはトルコ中央アナトリアの歴史的地域を示す・・・らしいのだが、要するにこの一帯に広がる奇岩郡及びその岩を利用して造られた建築(主にキリスト教)が連なる自然も文化もイケる巨大観光地である。
デリンクユの地下都市もこのカッパドキアの一部とされており、ギョレメまでは距離にして30km以上開きがあるにも関わらずここら辺全部カッパドキア。
近隣の大都市ネウシェヒルには寄らずローカル道を進んでショートカットするようにギョレメの町へ。単純に都市を通らず楽な道進みたい・・・くらいの考えだったが、道中に出てきたウチヒサールという町が一大ランドマークだったようで。
ここから一気に坂を下ってようやくギョレメの町に到着する。目星を付けてたキャンプ場が滅茶苦茶高かったので素直に安宿探して回ってみようと思うのだがその前に・・・
3日前に破損したガソリンバーナーのポンプを注文したいと聞いてみたら、在庫は無いけど取り寄せてくれるそうで明後日には到着するとのこと。どうなることかと思ったがなんとかなりそうでホッとした。
一息ついたので宿探し。インフレが激しいトルコにおいてコロナ以前の情報は宛てにならないし、かといって最近の宿情報では大して値段が安くない物件ばかり。
トルコ1ヶ月以上滞在してる私の経験からしてもっと安い宿はある!ということで探し回ったら割とアッサリ見つけた1泊370リラ(約1820円)。朝食も付くし悪くないと思う。
町中歩き回ったオマケに高台の展望エリアに行ってみる。まさかの入場料取られたが、100円程度でぶちぶち言うのもなぁ・・・という意味で絶妙な料金設定だった。
日没のタイミングに合わせて夕日が観れると思ってたけど曇り空で太陽を拝むことは叶わず。というかこの後深夜から雨が降り出す予報なのであり、多分明日の気球は雨風コンボで見れないことがほぼ確実。
最低でもポンプが届くまではギョレメに滞在するワケだし、ここはじっくり参りましょう。
2024年2月13日(火) 走行距離42km 累計146069km