トルコ52日目 イェニキョイの町〜ヴァンから西に約230km チャブシュラの町

 トルコは東アナトリア地方と呼ばれるここ東部地域が最も平均標高の高い土地だそうで、土地が東西に長いこの国では緯度による寒暖差が少ないことを鑑みると、そのまま最も寒い土地ということになるだろう。それを示すかのように今朝の気温はー7℃。

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 建物内でなければ割とキツい温度

 とりあえず準備を済ませ、隣に住んでるイマームにお礼言って出発する。早朝の気温は身に染みる寒さだが、天気が良いこともあって太陽光が当たるとほんのり暖かいのが嬉しい。

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 スタートしてすぐ上り坂

 教のメインとなる峠だが風がほとんど吹いてないのに加え、上着をつけたまま登っていると汗かいてくる程度にゃ斜度がある。でも上着脱ぐと寒いしなぁどうしよっかなぁ・・・とか迷っていたが、結局5kmも進まないうちにTシャツ1枚になってた私。

 「登り続けていれば寒くない」という絶妙なコンディションで、つまり坂の途中で立ち止まることを許されない状況をセルフで構築してる。普段からヒルクライムの途中で立ち止まること少ないし良いんだけどさ。

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 精神的に

 「いつでも止まれる」と「止まるわけにいかない」というのは結構違うと思うのですよ。競争してるわけでもない自転車なんて、そのパフォーマンスの良し悪しは半分くらい精神状態に左右されると思うし。

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 お、雪山出てきた

 散々トルコの峠を登っているので積雪がある高さというのもある程度予測できる。今(2月後半)の時期だと1700mを超えると周囲に雪が出始めるというのが私が出した結論。

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 毎年の降雪量は違うだろうから参考までに

 そんなに獲得標高多くないと思っていたが、頂上に到着したのは12時過ぎ。後半は風が強くなってきて剥き出しの両腕が冷たかったけど、結局最後まで上はTシャツ1枚で登り切ってしまった。

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 この写真の前に大慌てで服着た

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 まぁ、雪だらけですね 

 グローブも冬用に切り替えダウンヒル開始。ここら辺の土地は山の稜線に沿う形で県境が走っており、山を越えると町がある盆地へ下る・・・というパターンを繰り返している。

 ただ山の標高は毎回2000m弱くらいで揃っているのに、坂を下った盆地の標高が徐々に高くなっているのが悩ましい。好意的に考えれば次に山頂までヒルクライムする時楽になるじゃん!という見方もできる筈だけど。

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 戦争のモニュメントというのは分かる

 盆地でも標高が1400mとかになると、夜の冷え込みが厳しい点のデメリットが気になってきた。風が吹かないならまだ余裕があるけれど、今日の午後なんかひたすら冷たい向かい風拭きまくりであり「今夜は絶対風除けある場所にテント張る!」って決意しながら走ってた。

 坂下った場所にあるビンギョルの町は何故か食堂閉まってる店舗が多く、ややお高めの店でお昼休憩することに。高いといっても125リラ(約600円)だったけど。

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 それでこの内容なのだし

 以前に比べて物価上がったとはいえ、トルコはまだまだ金銭的にはお安い国であるのは確か。ただ観光地の入場料だけはやたら強気の高額料金設定してくる傾向があるが。

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 ヴァンの町名表記が出てきたな

 ビンギョル付近が最下部だったようで次の県境でもある峠に向けて上り坂が始まった。明日は更に最低気温下がるらしく、どこまで登って終了すべきか悩みどころなのだけどチャブシュラの町にガソスタあったので店員に「どこか近くにテント張れる場所あるかな?」と聞いてみたら敷地内で構わないと許可頂いた。

 どころか裏手にある営業してないレストランを開けてくれて、その中使わせてもらえることに。マジで完全無風の場所でテント張れることになり大変ありがたい。

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 それでもかなり冷えるので夕食時にフライシートも閉めてた

 私の想定ではトルコにおける最寒コンディションがここ数日になると予想しており、そうした厳しいポイントを毎回人様の親切によって乗り越える形となっているのが嬉しい。

 「トルコの冬は厳しかったけど、沢山の人が助けてくれて暖かく過ごせたよ」と言えることができたなら、それに勝る喜びは無いと思う。

 2024年2月25日(日) 走行距離72km  累計146831km