アルメニア3・4日目 カパンの町

 全身がバキバキに痛くてダルくて仕方ない。そもそも目を覚ましたのが10時であり、充分すぎるほど睡眠取っているにも関わらず眠気も強いというか、身体が休息を欲している状態だ。

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 それはそれとして宿から出発す

 偶然にも天気が雨模様となっており、そういう事なら仕方ないな!とカパンの町でもう1泊休むことにした。雨が降るならシカタガナイ。

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 全然そんな感じの天気じゃないけど

 食材買い込んで昨日から目星を付けていたキャンプ場へ行ってみる。何故昨日の時点でキャンプ場に行かなかったのかといえば、立地が無茶苦茶急斜度の坂の上にあるからだ。昨日は満身創痍でキャンプ場まで上がる気力もなかったので。

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 実際エグい坂だったし

 たっぷり1時間近くかけて何とかキャンプ場到着す。オーナーは出かけているようで不在のため、椅子に座って帰ってくるのを待っていたが。2時間ほど経ったところで先にテント張ってしまい中入って寝てしもうた。

 18時過ぎにオーナー家族が戻ってきたので改めてチェックイン。日本人のお客は初めてだそうで、喜んでくれたのは私としてもなんか嬉しい。

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 夕食作ってビールも用意して

 明日に備えて早めに就寝。どうやらアルメニアの山岳地帯はまだまだ続くようなので、ここで気を抜くわけには行かない模様。


 翌日。休日挟んだことで大分回復したというか、昨日は割と普通に動き回るのもしんどかったので。自転車って身体への負荷が少ない乗り物なので、なまじ限界まで乗り続けて想定以上のダメージ受けることがあるんだよね、気をつけなくては。

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 非常に居心地良かったキャンプ場

 オーナー夫婦が自家製ティーを持ってきてくれて朝から優雅なひとときを楽しみつつ。出発前に娘さんから「昨日のお礼(日本の文化が好きだと聞いたので折り鶴を渡してた)よ」とイラストを頂いた。

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 これは本当に無茶苦茶嬉しい

 私の名前もわざわざ漢字を調べて書いてくれており、オッさんになるとこういうのに弱いんだ・・・とか思ったが、そもそも私はこういう類いのサプライズにすぐ感動してしまうタイプだった気もする。

 嬉しいお土産を抱えてカパンの町を出発し再びアルメニアの山岳地帯へ突入する。地図で確認すると細かなローカル道路を除けば北へと抜ける道路は2本あるのだが、このうち1本はアゼルバイジャンとの国境線上を通るルートであり「こっちの道は通っちゃ駄目だ」と釘を刺されたのであり、実質ルートの選択肢はない。

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 山の中を通る道しかない

 のに川沿いを下っているのも変な気持ちだな。交差点がこの先なので仕方ないが、この後明らかに上り坂が待ち構えてると思うとさ。ここで標高下げることでより登らされるの勘弁願いたいという気持ちになってしまう。

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 さぁ本日のヒルクライムスタート

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 アルメニア語は文字がやや丸っこいイメージ

 一昨日の反省を踏まえて塩分多めの携行食も準備したし、今日の峠は標高も多少低くて楽とのこと。問題なのは高さよりも斜度なのだけど、そうはいっても1日の限界獲得標高2500mがいいとこの茶壺さんには高すぎる峠が困るのも事実。

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 フルパッキンじゃなければもうちょい登れると思うけど

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 途中に水場や休憩施設が多いのは助かるな

 今日の峠は2段構えのタイプらしく、1本目は1600mくらいで山頂となり下り坂を挟んで次の峠まで少々の平坦区間が続く。ずっと登り続ける坂と比べてどちらのタイプにも長短あると感じるが、体力的な面で見ればインターバルを挟む今日の峠は無理が少なく楽できる。

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 精神的にもっかい気合い入れる必要あるのはキツい

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 お、山頂っぽいのが見えた

 いやまぁ峠なんて本当に嫌いだけどさ。自分が限界まで力を出せる瞬間ってなかなか無いと感じるし、苦労して踏み込んだペダルの重みがそのまま景色の雄大さとして返ってくるのは素晴らしいと感じるのだ。言ってしまえば「やり甲斐のある道」だとは思う。

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 まぁ私は嫌いだけど

 やっとこ峠をクリアして、返しの下り坂がひと段落したタイミングで出てくるのがタテヴの町。アルメニアというのは世界で最も早くキリスト教を国教にした国なのだけど、その関係か国内のあちこちに歴史ある教会や修道院といった建物が残っている。

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 んでこれが

 アルメニアで最も美しいと評される修道院とのこと。私は通り道なので普通にやって来たが、これを目当てにわざわざこんな山中までやってくる観光客も多いらしい。

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 このロープウェーに乗ってくるのかな?

 インフォメーションセンターがキャンプ場を兼ねてるらしく格安料金でチェックイン。斜面の草地に貧相な設備だが、そもそもタテヴの町が山奥に位置する寒村だ。贅沢言うつもりはない。

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 ということで見学に

 キリスト教系で偉いなと思うのが、教会や修道院といった建物の多くを無料又は安価な入場料で開放していること。どこぞのイスラム教というかトルコも見習ってほしいと思いつつ中へ。

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 石組み系の教会はイスラム建築とはまた違った趣だ

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 大分修繕されてると思う

 ギリシャで見たメテオラとかもそうだったが、俗世を離れて修行のためとはいえこんな断崖絶壁のすぐ脇によくまぁこんな巨大建築物造ったなと感心してしまう。現代ですらここまで貧弱な道路(とロープウェー)しかないのに当時の人たちはこんな僻地で生活してたな。

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 建物内からの眺めがコレ

 良いなと思うのが西欧の豪華絢爛な教会とは違って基本石組みで作られた立派だけども派手派手しくない美しさを感じる点か。カトリックの教会は如何にも「権力の象徴」という感じがあって、凄いのだけど引いてしまうところもあってさ。

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 こういうのが良いんだよ・・・っと

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  紋様が素敵

 そういえばアルメニアって分類的には東方正教会に属するのかね?割と急なルート変更だったのでその辺の情報調べてないが、この修道院見る限り割と私好みの雰囲気を感じる。これはアルメニア観光も楽しくなりそうだ。

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 そうだろう?

 町には小さな個人商店しか無かったので食堂で夕食頼んで終了とした。というかレストランの値段が安く、自炊するより外食の方が安上がりになりそうなパターンの国な気がしてきた。物価の安いアルメニアです。

 2024年4月23日(火) 走行距離 4km 累計149930km
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