アルメニア15日目 エレバンの町〜エレバンから北北東に43km地点 廃墟

 というわけでエレバン出発の日。私が滞在中8人部屋のドミトリーは常に満室で、2段ベッドの上段で寝ていたのは仕方ないとしても、深夜になって爆音のスマホ動画を見始めるアホとかいたりで割とストレス多かった。オーナーがしっかりしていて掃除が行き届いてる宿だっただけに、長期滞在しているロシア人のマナー悪さが目立ったな。

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 今は他の安宿も似たような状況だろうけど

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 その割に5日も滞在してしもうた宿

 出発して300mも進まぬ内から上り坂が始まる。どうもエレバンの町は東部に山が迫っている地形のようであり、もうちょい南に町を作ればもっと広い平野があるのになぁ・・・とか思ってしまう。

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 おかげで市内の交通量多い道に加えて上り坂

 しかも町中でありながら容赦ない斜度で登らせてくる。アルメニアってやたら自転車に乗ってる人の割合少ないし、首都ですら自転車ショップの数が少なく自転車需要の低い国だなと思ってたけど、それって要するに「自転車に乗るような土地じゃない」というだけの事かもしれん。日本で言えば長崎(坂だらけの町)みたいな国なのよ。

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 やっと市外に出たっぽい

 15km弱で400mのアップか。アルメニア南部では散々峠道に苦しめられてきたのだが、これは北部に突入しても全然状況変わらないであろうことを予感させるようではないか。

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 なんてこったい

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 ビールジョッキ持たせたら絵になりそうなポーズ

 郊外に出たことで斜度は落ち着いたものの、坂道は途絶えることなく続く。今日は雨降ってないので走行開始したが、天気は今日も不安定な状態が続いており途中から雲が空を覆ってしまい肌寒い。

 でも上り坂で汗をかく程度には運動量もある道で、これは汗冷えして風邪を引いてしまうパターンに陥りやすい。こういう時ほど体調管理に十分注意し身体を濡らさないよう心がけねば。

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 とか思っていたのだけど

 途中で雨が降り出そうとは。まぁ天気予報見る限り多分午後から雨が降るだろうと予想してたので驚くほどではないけれど、よりによって町を抜けて人工物が出てこなくなった山頂付近で降り出しおった。とにかく雨宿りしなくては!

 運良く出てきたのはBBQレストランの施設だろうか?テントの下で雨宿りしつつお昼ご飯ということで、トウモロコシ食べながら天気が回復するのを待つことに。

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 久しぶりに焼きもろこし食べたな

 1〜2時間もすれば降り止むだろ・・・と呑気に構えていたのだが、降り止むどころか雷を伴った大雨となり、まさかの大粒の雹まで降ってくる始末。

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 軒下じゃなかったら大惨事だったぞこれ

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 あっという間に地面真っ白になってしもうた

 もしかして今日はこのまま動けずここでキャンプか?とも思ったが、雪と違って雹は溶けて消えてしまうのもまた早い。なんだかんだ16時前には道路もある程度乾いて走行可能なコンディションまで回復したので走行再開する。

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 結局3時間くらい待ってたかな

 湖畔の町であるセヴァンまで行ければベストと思ってたけど、まぁ雨停滞することは織り込み済みだったので焦っていない。というか明日も午後から雨降るらしいので、2日で1日分の走行距離走れればそれで良し!くらいの気持ちでおりましたハイ。

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 ただ問題なのは

 今夜の雨を凌げるように何処か屋根の下にテントを張りたいところ。とりあえずフラズダンの町で食材購入して町外れに廃墟でもないかと周囲を窺いながら進む。

 なおアルメニアはロシア時代の名残りなのか、町の郊外には様々な建物が廃墟として残されており「多分廃墟の1つや2つくらい簡単に見つけられるでしょう!」という目論見があったし、町に突入する時にも5〜6軒は廃墟や廃工場を見かけていたし。

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 町を抜けまして

 割とアッサリ廃ホテルっぽい建物を発見して一安心。ドアが残されてて内部にお邪魔することはできなかったものの、軒先が飛び出してる玄関のスペースにテント張ることができた。その30分後には雨降り出したのであり、なんだかんだ今日は上手いこと雨を避けて行動できたな。

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 狭いスペースで夕食に

 ちょっと離れた場所では雷が何度も光っているのだが、明日の朝にはちゃんと雨止んでるのか不安になるな。降るのは夜の間だけにして下さい。

 2024年5月5日(日) 走行距離53km 累計150347km