ジョージア6日目 廃墟〜トビリシから西北西に111km地点 雑木林
ビールたらふく飲んだ割に夜中トイレで目覚ますこともなく迎えた朝。深夜に雨が降ったものの、現在は落ち着いた状態で小康状態を保った天気という感じ。
昨日の予報では今日1日雨が続く模様のためそれほど走れると思っておらず、まぁ雨の間隙を縫う形でゴリの町まで行ければ良いよね・・・くらいの気分でいた。
アルメニアにも「ゴリス」という名前の町があったが、ロシア語だと「ゴリ」という単語は町名に付けやすい特徴があるのだろうか?アメリカに「スプリング フィールド」という名の町が4つもあったみたいにさ。
名前はともかくこの町はロシア帝国時代の指導者であるスターリンが生まれた町として知られている。私はジョージアという独立後に反ロシアを掲げているこの国が、その象徴であるようなスターリンという人物をどのように見ているのか割と興味があった。
雨が降っててもここで見学することで時間を有効活用できるという目算だった私だが、雨は降っていないのはともかくこの博物館が全然面白くなかったのは誤算だった。
いや、面白くないというのは語弊があるな。展示されてる写真や戦争におけるアレコレといった内容全てがジョージア語でしか説明書かれておらず、言葉が理解できない外国人はそもそも内容が分からない系の博物館。
ということで感想もクソもないのだが、雰囲気で語るならば割とスターリンの功績を称えた好意的な内容だったように思う。あと中国と友好的な関係だったらしく、中国からの寄贈品が展示されてたり中国人の団体客が入っていたのが印象的かな。
むしろ1階の入場無料のコーナーに南オセチアとアブハジアというジョージア国内における未承認国家の説明コーナーがあって、そちらの方がよほど興味深く見れた。反ロシアの立場を取るジョージアに対してこの2つの未承認国家は親ロシアというかロシア傀儡国家と目されており、そういった点からもこの博物館のポジションが推し量れる気がする。
とはいえそれなりに感じるところもあったしWi-Fi使ってネットもできたので良しとする。その結果分かったことは、この後1時間もしないうちに雨が降り出すという事実。町の郊外まで出てしまい何処か廃墟でも探すべきか・・・
降り始めた雨は想像してたより大分激しい。オマケに雷まで鳴り始めてしまい「呑気なこと言ってる場合じゃなかった」と引き返してゴリの町の安宿へ向かう。こんな状況でキャンプできるかい!
と思って2軒ほど宿を覗いて探していたら雨が降り止むどころか青空まで広がってきおった。なまじネットで「夜まで降水確率90%」とか見ちゃったので予定変更したのが裏目に出た。
1度は完全に撤退モードで失ってたやる気もぐんぐんましていくのを感じる。やる気って太陽の下で生成される光合成に似た現象だったのか。
走りやすい幹線道路の助けもあって、50kmほど走ってハシュリという町へ到着す。ここから県境に向けて少々上り坂が続くみたいだし、どこか適当な場所でテント張れないかと思いつつ移動。
地図を確認したらオフラインマップに(多分)自転車乗りが「Tent Place」と評したポイントを近くに上げており、そういうことなら利用させてもらおうかな。
意外と農地が広がっていたり、家畜が放牧されていたりと人の目が気になる箇所も多いので。安心できることがテント張るにおいて1番大切な点だと私は思うのです。
この数週間ずっと安定しない天気が続いていたが、一応明日から晴れの日が続くみたいで、ようやく気候が安定するシーズンに突入したか。これでジョージアの走行もグッと楽になると思うととても嬉しいのです。
2024年5月16日(木) 走行距離78km 累計150818km