インド25日目 パンの町〜レーから南に約90km デブリングの町
ラダック6日目。やたら寝付きが悪くウトウトしては覚醒するのを繰り返してた夜。ある程度標高の高い場所だと眠りの質が悪くなるのは仕方ないと思っているが、ラダック入ってから眠り浅かったの初めてなので。
とりあえずテント収納しそのまま食堂にて朝食とする。ここに限らずラダックの田舎における食堂兼簡易宿泊施設は朝6時前には営業始めるため「出発したくても食堂が営業していない」という事態にならず大変ありがたい。
こうしたベッドのみの利用だと2〜300ルピー(約380〜560円)くらいが相場で、別個の個室だと1部屋600ルピー(約1130円)くらいのイメージ。ただし個室はベッドが2〜3つあるためグループで使用すると割安になるスタイル。
インドにおける一般的な地方の安宿が800〜1000ルピーくらいだったため、物価が高いとされるラダックの方が宿泊料金安く済んでいるという逆転現象。結局一般的な旅行者はある程度大きな町に泊まる人がほとんどで、こうした僻地においては物価的な高騰をそこまで感じることは少ない。コーラとかの値段が1割くらい上がった感じ。
今日は楽な行程でむしろ疲れを取るつもりなのだけど、最初に200mほどの上り坂がお出ましする。こいつを登り切るのが今日最大にして唯一の課題。
オマケに砂っぽい路面で車両が通過する度に凄まじい砂埃が巻き上がる。せっかく朝イチに散水車が地面に水撒いて砂埃抑えるよう計らっているけどあんまり効果の程を感じられない。
やっぱり坂を登るペースも落ちてしまうようで、200m登るのにキッチリ1時間かかってしまった。私は元気な状態なら1時間に(フルパッキンで)350m登れるので大体6割程度の登坂力になってしまうと計算できる。他の条件も色々あるだろうけど。
ここから先は緩やかな下り坂が続く道。このままレー・マナリハイウェイにおける最後の5000m級峠に臨む麓まで走行して本日は終了とする予定。つまり残りは全部下り坂ですよ。
とか思っていたらなんと道路までアスファルトに復帰した。しかも造られてそれほど経ってないであろう真っさらで綺麗な路面状態ときた。
朝からあまり天気が良くなく一瞬とはいえ雪が降ってきたりし驚いた。これまで走ってきた経験上、この時期のラダックは5000m付近でもそれほど気温は低くなく最低気温も氷点下まで下がることは滅多にない。
しかしその一方で太陽光による温度変化が激しい土地であり、晴天時にはTシャツ1枚で活動しても全く問題ない一方で雲掛かってしまうと上着を着てもなお寒いし、こうして雪が降り出すこともあったりする。
荒涼とした景色の中、車が通らなければ物音1つとしてしない静寂な世界。ラダックに入ってから動物は小鳥くらいしか姿を見ておらず、生き抜くのが相当厳しい土地であることを想像させる。
途中に閉店してた食堂が2軒、インフラ整備の人たちが利用してるキャンプ村があったくらいでひたすら走り続けて40km。ようやくデブリングの町が見えて来たのであり、ここが明日登坂予定のタンラン峠手前にある最後の補給地。
ワンプレートじゃなかった驚き
ワンプレートじゃなかった驚き
「町」と表記したけどこの周辺地域一帯をデブリングと呼ぶのが正しいそうで、もう4kmくらい先にも食堂が固まってるエリアがあるらしく、それなら本当の意味で峠前最後の補給地まで移動しておこうかな。
ということで14時過ぎにはラストデブリングへ到着しテント設営場所の目星つけてから食堂入ってティータイム。偶然だけど他の自転車旅行者が2組もいてビックリした。
夕食頂いた後で目星つけてた廃墟まで移動しテント設営。既に日記やブログは食堂で粗方描き終えており、20時にはやることが無くなった。今から寝たらまた変な時間に覚醒しそうでどうしたもんかと思ったり。
2024年6月21日(金) 走行距離47km 累計152274km