インド35日目 アギャムの町〜レーから東に約60km タンツェの町

 ラダック16日目。昨夜テント設営したポイントだが、暗くなる直前から地面にチョロチョロ水が流れ出すトラップエリアだった。大慌てで安全な場所まで移動したのは良いが、石垣で囲まれてるセーフティポイントは多分ゴミの焼却場所。

RIMG4394
 ときどき嫌な臭いがして困った

 それはともかく従業員のニィちゃんがとても親切で、朝食の代金受け取らず「良い旅行をしてくれ」と送り出してくれた。実は昨日の夕食もサービスして貰ってる茶壺さん。

RIMG4393
 どうもありがとう!

 アギャムの町から先は舗装されてる道だと聞いたがそこまで楽観視していない。レーの町→ヌブラ渓谷→パンゴン湖というルートはラダック東部を旅行する際に組まれる人気ツアーコースらしいが、その割に厳しい行程が続いてるので。

RIMG4397
 滅茶苦茶綺麗なアスファルトだけど

RIMG4399
 しかしまぁこんな道なので 

 予想通りというべきか、完璧な路面は長続きしない。所々で突然未舗装路へと切り替わるのだが、この多くは急峻な斜度の坂か、雪解け水が流れ出して川になってるか、若しくは土砂崩れして路面が崩壊してるかだ。

RIMG4418
 そういう険しい環境にある道ということ

RIMG4411
 それだけに景色は殊更素晴らしい

RIMG4415
 こうしてキャッキャしながら自転車撮影してる一方で

 酷い道になると目も当てられない始末。しかも昨日と違って交通量が非常に多く、狭くて走りにくい未舗装路にも関わらず、何も考えずにひたすらクラックション鳴らしまくるボケドライバーが後を立たない。

RIMG4414
 状況見れば抜けないって分かるだろうに

 走行中何度か車が渋滞しているのを見たのだが、これは雪解け水によって発生した川を渡ってる最中に動けなくなった模様。私もインド人ドライバーの無茶苦茶さにはいい加減頭に来てたので「因果応報」くらいの気持ちで横をすり抜け先へと進む。

RIMG4420
 究極持ち上げて運べる自転車だからできる荒技

 そんなハンドル握らせると世界最悪とも言えるインド人だが基本的に良い奴なんだよね。車から降りて話しかけてくる人は皆朗らかだし親切で悪辣な運転してる運転手と同一人物とは思えない程。

RIMG4421
 ジュース等プレゼントしてくれたし

RIMG4422
 インド人は分からん

 感覚的には8割アスファルトで2割が未舗装という感じだが、未舗装路では速度半分以下に落ちるため体感的な時間は半分近くが酷い路面を走っている気がする不思議。今日だけで10回以上川を渡っていたりとインパクト強い場面が多いのもありそう。

RIMG4425
 まーた無理して動けなくなってるよ

 難所を越えてショックの町へ。ここで本日ずっと脇を走ってたショック川ともお別れとなり、別の支流を遡上して進むことになる。逆方向なら「ショックの町からスタートするショック川」と分かりやすい。

RIMG4426
 本日のトゥクパはトマト風味

 それまでの「路面は悪いが緩やかでそれほど登らなかった道」が一転し「ガンガン登るが舗装状況バッチリ!」という正反対の性格に。どっちが楽かと聞かれたら「どっちもまぁ大変だよ」と答えたい。

RIMG4430
 好き嫌いの好みはあると思うが 

RIMG4433
 崖に囲まれた狭い道という印象

 この谷を抜けると軍事基地を経てドゥルブクの町に辿り着く。ここはレーの町からパンゴン湖へ直接アクセスする場合に通る道と合流する町であり、それまでの景色から一気にツーリスティックな景色になって驚いた。

RIMG4438
 全然別世界じゃん

 とはいえこんな人が多くて賑やかな場所ではテント張るのも難しい。もうちょい先へと進み、この先暫く集落が出てこない端っこに位置するタンツェの町へ。程よく田舎になってテント張る場所も見つけやすそう。

 とリアえず夕食にしたのだが、ご主人が親切な人でキャンプしたいなら敷地内にテント張れば良いよ!と許可出してくれた。オマケに電子機器の充電もさせてもらえて大助かり。

RIMG4441
 あとここのターリー抜群に美味しかった

 暗くなったタイミングでテント張らせてもらい、その上シャワー設備まで使わせて貰った。キャンプ場の設備における重要事項って「シャワー」と「充電」が1位、2位を締めるので、もう実質キャンプさせて貰ってるのと変わらない。寝る前にチャイも淹れてもらい、最高に満たされた夜でした。

 2024年7月1日(月) 走行距離74km 累計152754km