インド41日目 チシュムルの町〜ウムリン峠〜チシュムルの町
ラダック22日目。世界中にはウムリン・ラ(以下ウムリン峠)よりも高い場所にある道が私が知ってるだけでも10箇所以上存在する。しかしそうした道は主に中国・ネパールの国境沿いに位置する軍事地域内にある道で一般人はそこを走ることができない。
こうした中でラダック内のウムリン峠は現状入域許可証は必要なものの世界中の誰でも訪れることが可能な道として近年急速にその名を上げている。やっぱ高い所はみんな興味があるんですよ。
インドの朝食はカロリー少ない物が多いのだが、今回は昨夜もお出しされたダル(豆)ライスが残っているとのことで朝からガッツリ米食べることができた。何ならお代わりもしてるのでエネルギー満タンだ。
峠を越えてそのまま向こう側へ渡っても良いのだが、そこにあるデムチョクという村には食堂があるかも怪しい小規模な集落。オマケに中国と隣接している土地のため外国人が訪れることが出来るとか出来ないだとか人によって答えが違う。
どちらにしてもデムチョクから主要道路へ戻ってくる道が酷い未舗装路だと聞いたので、多分満身創痍になってる状況でそんな無理を重ねるルート走りたくない。ということでウムリン峠に登頂したら逆走して戻ってくる予定。
これは私の意地みたいなもので、せっかく世界最高所にチャレンジできる機会だというのに荷物をデポして楽な状態で臨むという行為に躊躇いを覚えたから。
過去にボリビアのウトゥルンク(当時世界最高所)に挑戦した際は荷物をデポして挑戦した私だが、そういう意味では自転車旅行というものに対してよりこだわりが強くなったのだと言えるかもしれない。
川に沿って造られた道は7〜8年前に着工始めて2〜3年前に施工完了したばかりの新しい道路。これによって最高所の道が塗り替えられたのであり、私もホイホイやって来た輩の1人。
谷底を流れるように強い南風が背中を押してくれるため、思った以上に楽してハイペースで進める前半戦。でも途中でサイクルコンピュータが動かなくなったので実際にハイペースなのかは分からない。
山頂まで全25kmの道のりは1km毎に距離ポストが設置されてて非常に分かりやすい。1時間に7km進むことができたので、単純計算なら3時間半もあれば山頂に到着できることとなる。
ウムリン峠が本性を出してきたのは15km過ぎた辺りから。それまで川沿いに北上していた道は大きく進行方向を変えて風の恩恵を受けれなくなった上に、それまで安定していた斜度が厳しい角度へと切り替わる。
標高5000mを越えてるような環境だと坂の角度が僅かに違うだけで自転車にかかる労力が全然違うのだ。ここまで来ると普通に乗車して乗れる斜度は推定2〜3%が限界で、5%にもなろうものなら押して進むのにも難儀するレベル。
今回ばかりはスタート時点で冬用のジャケットとズボンを着込んで防寒対策バッチリで臨んでいる。昨日のポティ峠なんか5000m超えてもTシャツ1枚という格好で走っていたのであり、今日も出発直前まで迷ったものの冬装備にして大正解だった。
既に自転車押して進むのが7割を超えており、速度も当初から比べてどれほど遅くなっているのか考えたくもない。それでも必死に1歩1歩進めば確実にゴールが近づいていくのが視覚的にも良くわかるヒルクライムってのは悪くない。
道中人工物の1つも無かった道だけど流石に世界一高い道というのを誇っているのか様々な施設がある。世界一高い場所にある酸素施設だとか世界一高い場所で営業してるカフェだとか。
標高にして5798mとのことで、確かにウトゥルンクよりも若干高い場所にある。世界の高所道路というのは大体5000m代後半に固まっているため、数字上は僅かな差だと思われるかもしれないが、人力で必死に登ってきた者としてはその僅かな違いが強烈な喜びだ。
ということで満足したので引き返す。特に両腕が痛くて下り最中のブレーキ調整に気を使うが、ちゃんと下に降り切るまで集中力を切らすわけにはいかない。途中途中で軽く休憩を混ぜつつも登りの時と比べて1/5の時間しかかからずスタート地点に戻ってきた。

疲れ切ってて写真少なめ

疲れ切ってて写真少なめ
食堂戻って他のライダーたちと喋っていたら、なんか夕食ご馳走になっておりありがたい限り。結果17時前には夕食済ませて今日も宿泊用テントを使わせてもらい床に就く。今夜はいい夢見れそう。
2024年7月7日(日) 走行距離51km 累計153132km
















