インド56日目 パドゥムの町〜レーから西南西に115km地点 工事拠点跡地

 ラダック37日目。一昔前まで訪れるのも難しい土地とされてたザンスカール地方。現代でもそれなりに僻地ではあるが、インドの急速なインフラ整備のおかげでパドゥムの町はすこぶる快適だった。電気も24時間使えるし、どの時間帯でも熱々のシャワーを浴びれるほどに。

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 助かります

 さてそんなパドゥムだが、ここから南と北へ道が2つある。南下するとこれまた最近新設された山岳路を抜けて、5週間ほど前に通過したダルチャの町へと通じている道。

 これはこれで面白そうなルートだけど、ダルチャへ到着した後どうやっても1度走った道を再走してラダック走行終了することになり、何というか気分的な盛り上がりに欠ける。

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 ということで北上するルート行きます

 やっぱり知らない世界の奥へ奥へと突き進んでいくのはワクワク感と少しの怖さが混ざり合って、何とも言えない高揚感があると思うのだ。これは体験してしまうと病みつきになる。

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 かつてパドゥムへ行くにはこの道しかなかったらしい

 つまりザンスカールへ向かう主要道路となるのだが、その割には結構未舗装でガッタガタとなってる箇所が多い。割合的には8:2くらいの比率でアスファルト多めなのだけど。

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 10kmほど走ったところにあるサニの町

 ここには立派なゴンパがあって人気の観光地だと教わっていたが、ゴンパなんぞより草原ど真ん中に鎮座する仏像に目を奪われる。よく見れば周囲には幾つもテントが張られておりキャンプツアーの敷地としても利用されてる模様。

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 小川の向こうに

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 いかつい顔して座っておられます

 青空の下に見る仏像って本当好きだな。何とも言えない力強さを感じて素晴らしい。立派で荘厳な建物の中で仰々しく祀られてるより自然の中におわせられる姿の方が親近感あると思いませんか?

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 湖面に写った姿が良いよね

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 ついでにゴンパも見学す

 結構な数の車両が来ており人気のほどを感じさせる一方で、ここサニの町には食堂の1軒も存在しない。それどころか小さな個人商店が1軒ようやく営業してるだけという慎ましさ。これを見るとパドゥムの町は観光地だったのだなと改めて思う。

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 その後も小さな村が点々と出てくるが

 僅かにホームステイとして宿泊施設が見られるのみ。外から人がやってこないような僻地の上に最近までアクセスが猛烈に悪く車以外の通行車両などほぼいなかったのだろう。そのためこうした途中の村々でストップするような旅行者の需要がなかったことが商業施設皆無の原因だと想像する。

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 何年か後にはもっと色々な施設ができてるかも

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 食堂もないためお昼はここで食べることに

 すごく勝手な意見だが、こうしてインフラが整い便利になってしまうとここの村々に住む牧歌的な人たちも段々と旅行者スレしてしまうのだろうなぁ・・・とか思ったりする。

 それを体現するかのように子供たちが自転車見かけた途端に「何かちょうだい」的な言葉を発しながら手を出して追いかけられた一幕があった。諸行無常か、仏教圏の土地だけに。

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 上手いこと言ったつもり

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 50kmほど走った場所に地図記載されてない食堂が

 せっかくなのでひと休憩してから先へと進む。というのも調べた限りでパドゥムから70kmほどの距離にポツリと食堂があるようなので、今日のゴール地点はそこにしようと考えていたから。

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 しかしその考えは甘かった

 先ほどの食堂とは逆パターンで、つまり地図表記されてるものの実際行ってみたら何もなかったというね。いやまぁ何もなかったというか、既に使われなくなって久しい雰囲気の道路工事で寝泊りするためのプレハブ小屋が廃墟になって残されてましたが。

 こりゃ夕食は自炊するしかないと慌てて近場の水を探す。今日1日ずっと脇を流れてた川は土砂を大量に含んでいるのか灰色で飲めそうにない水のため、飲んでも平気そうな綺麗な水が流れる小川見つけるのに大分手間取った。

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 廃墟の1つをお借りして夕食

 峠の手前に位置する場所なのだが、山からの吹き下ろした風なのか結構な轟音が鳴り響いてドアをガタガタ鳴らすためビビる。間違いなく周囲に人がいない環境の方が物音すると怖いんだよね。ホラー映画的な怖さに通ずる気がする。

 2024年7月22日(月) 走行距離73km 累計153886km